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一つ一つ積み重ねてゆくことの大切さ 【6/12西武戦◯】

去年のファン感謝デー、秋田県のブースにお買い物へ行ったらたまたまカツオさんが売り子で登場して、私はカツオさんから直接おすすめのおうどんを買い、むすめはカツオさんからカツオさんキラキラシールをもらった。なんて貴重なシール。

さてそんなカツオさんが先発の本日。立ち上がり、とにかく恐ろしい山賊打線を見て、「カツオさんでこの打線に対抗するのは厳しすぎる・・・!」と、叫んでしまった。でかい、なんかとにかくでかい。よくわからないけれども山川穂高がいっぱいいる(ように見える)。山川穂高が打ち終わってもまだ山川穂高が出てくる。山川穂高のオンパレード。こわすぎる。

2点を先制しても、全く安心できない。どうかカツオさんにさらなる援護点を・・。

そんな中での、4回表、ムーチョの頭部死球を受けての退場。何度も言うけれども死球で退場する人が出ることが何より辛い。いろんなプレッシャーにめげず、調子を上げてきて、そして評価も伴ってきたムーチョのここに来ての死球退場は、テレビで観ていてもショックが大きかった。

でも何があったって、そのまま試合は続く。観ている方ですら動揺しているのに、選手たちは、特にピッチャーのカツオさんは、あらゆる思いがあっただろうと思う。

だけどその後、てっぱちはちゃんとヒットを打った。もやもやしたままこの回が終わっちゃうかと思ったけど、冷静にヒットを打ったてっぱちにめちゃくちゃ励まされた。

急に登板することになった井野さんも最高だった。「第二捕手には第二捕手の仕事がある」ってスマホアプリの座談会で言っているのを見て、本当その通りだなあと思っていたのだけれど、今日もう一度、ほんとその通りだなあとしみじみ思った。

ムーチョが受けた死球に対して、決して「報復」なんてせずに、それでも勝つために、一つ一つのプレーをまっすぐ戦っていった選手たちが最高にかっこよかった。

そして、誰よりいろんな思いを抱えていただろうカツオさんは、その裏、決してボールを乱すことなく、本当に一球一球、冷静に、でも気迫を込めて、投げて行った。そして、ていねいに、ていねいに、アウトを重ねて行った。「カツオさんじゃ厳しい」なんてとんでもない、あれはカツオさんにしかできない山賊攻略だった。全力で土下座だ。

後に続くこんちゃんも、中尾くんも、石山も、とにかくみんなが焦ることなく、一球に、なんというか魂を込めて投げている感じがすごくした。間違いなく、一筋縄じゃいかない、簡単には勝てない相手だったけれど、その一つ一つの積み重ねで、勝てた試合だったと思う。

そしてそれはきっと、カツオさんが今まで積み重ねてきた160勝も同じなのだろうなと思う。「球は遅いですけど」ってヒロインで自分で言うくらい、確かにものすごいスピードの迫力ある球ではないかもしれない。だけどそれを補うべく、きっとあらゆる努力をして、あの手この手で、ていねいにていねいに、一つの試合、一つのイニングごとに、3つのアウトを取り重ねていって、そしてそれが今日の160勝まで積み重なったんだろうなと思う。

派手なプレーはなくとも、それは、素晴らしい偉業だ。カツオさんの160勝という勝ち星が、ぎゅっと凝縮されたような試合だった。

負ける日もある、怪我をする日もある、試合に出られない日もある、もうだめかなと思う日も何度もある。でも小さな一つ一つをコツコツ積み重ねていくことが、大きな達成につながるのだなと本気で教えられた試合でした。カツオさんありがとうみんなありがとう。

そしてムーチョが早く良くなりますように。


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