秋の始まり、必要なさよならのこと
秋なんてうそじゃないかぜんぜん涼しくなんてならないじゃないか。と、ノースリーブを着て扇子であおいでソウルの夜の街を歩き回っていた。ところがその一週間後、あれ、涼しい。と言って、その酷暑のソウルで買った長袖の白いブラウスをいそいそと取り出した。秋というのは忙しい。私は季節の中で夏が一番好きなのだけれど、そんな私でも夏の暑さにたまに嫌気がさしてくるので、ほかの人にとったらもはや親の仇みたいな感情がわいても仕方がないとも思う。まあなにはともあれ、そんな夏で疲れ果てた体にやってくる秋