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東京ヤクルトスワローズ観戦エッセイ

ヤクルトが勝った日も、負けた日も、打った日も、打たれた日も、ノーノーの日も、(ほぼ)毎試合、観戦エッセイをアップします。勝った日は喜びを倍にし、負けた日は悲しみを半分…いや8割……
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記事一覧

【6/14オリックス戦◯など】奥川くんの涙と、宇宙規模の話。

あの日、急にマウンドを降りた奥川くんを見ながら、「急に実家に帰らなきゃいけなくなったとか、そんなんじゃない?」と、ヤクルトファンの先輩は言った。まさか、怪我なんて、そんなこと信じたくない、という風に。 でもそこから約2年、奥川くんは1軍のマウンドに戻らなかった。日を追うに連れ、怪我の状態が明らかになり、そして時間はどんどん過ぎていき、「奥川くんがいないヤクルト」で、戦う日が2年続いた。 自身も怪我とそして手術の経験があるたてさんは言った。「本人はもう、めちゃくちゃ辛かった

【6/5-12交流戦】ターニングポイントはあとからわかるもの。

「旅に出ている間はだいたい負けてる。」が、いつもの流れである。ところが先週は韓国にいる4日間、ヤクルトはなんと3勝1敗という成績だった。帰ってきてもなんだかんだと好戦を続けている。 「6月、なんかめっちゃ勝ってない?」と、ニュースサイトを見ながら息子に言うと、「そーなのよ。めっちゃ勝ってるの。でも、こんだけ勝っても、最下位なの。」と、息子が言う。「まじで!?」と言うと、「うん、しかも、個人成績見ても、本塁打も打率も打点も今1位はヤクルトの選手だけど、最下位なの。」と、重ねて

【5/30ロッテ戦△】うまくいくときは謙虚に、うまくいかないときは必要以上に悲観的にならないように

山田哲人のホームランを見るたびに、ああ生きててよかった。と、大げさでなく思う。

【5/23横浜戦●24中日戦○など】 連敗中の負け方、勝ち方

0-4で負けている試合。ところがそこから、むねちゃんがホームランを打ち、サンタナがそれに続く。「二者連続ホームランなんて、久々に見たんじゃない!?」「楽しくなってきた!!」と、家の空気まで一気に変わったのを感じる。 そのあともヤクルトは、てっちゃんがヒットを打ち、そこにむねちゃんが続きさらに1点を返した。てっちゃんのヒットは、なぜだか胸を打つ。存在がもはや、ドラマティックになってきた。 だけどこれは、ドラマではなく現実だ。ヤクルトたちは、誰かを感動させるためではなく、勝つ

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【5/18阪神戦●】土曜日、気のおけない友人たちと、飲みながら。

打者の打ったボールが、きれいなカーブを描いて、スタンドに入っていく、その瞬間の、なんというか芸術的な美しさも、スポーツの楽しさの一つかもしれない。 と、私はもう何杯目かもわからない日本酒を飲みながら熱弁していた。土曜日、14年ばかりの付き合いになる友達の家で、信じられないくらいおいしい手料理と、ビールとワインと日本酒を、気のおけない女友達といっしょに飲みながら、めちゃくちゃごきげんになっていたのだと思う。なんせ、昼間っから飲み続けていたので。 すると特に野球に興味がないと

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【5/12巨人戦○】母の日の観戦

18時ちょっとすぎに神宮の前に着くと、「あ、ながぴ(長岡くん)の登場曲だ!」と、むすめが言った。 「え?まだ試合始まったばっかなのに?もうそんなに打順進んだの!?」と、スマホの速報を確認すると、なんと長岡くんの打順は2番になっていた。「にばん!!!!」と、私は思わず叫ぶ。 部活帰りの息子とは、神宮の中で待ち合わせしていた。「現地集合」なんて、神宮へ通い始めた頃は考えもしなかったのに。ほんとうに、子どもたちはあっというまにおっきくなってしまう。 三塁側内野席、といういつも

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【4/29-5/1巨人戦◯◯◯】ちゃんといいときがくることを。

思い出してみてほしい。今季、めっちゃ悔しい逆転負けをした日のことを。そして、それが連日続いた日のことを。思い出せるだろうか。私は正直言って、あまり思い出せない。

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【4/21横浜戦●】 雨の神宮の、記憶

ものすごおおおく久々に、レフト側の、ヤクルト応援席に座った。ライト側よりものんびりとしていて、後ろの席ではお父さんが小さな女の子に、「あれはね、ネクストバッターズサークルといって、次のバッターが待ちながら打つ練習をするところだよ」とか、ゆったりとした口調で教えていた。「つばみちゃんもうくる?」と、レインコートを着たその小さな女の子は何度も、お父さんに聞いていた。春の雨が降る肌寒い神宮で、なんだかそこだけはぽかぽかあたたかい空気に包まれていた。 一方私たちは息子と、「いかにし

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【4/18中日戦◯】 「ヤクルトだって必死ですからね!」、そうです。

1点とっても2点とっても3点とっても安心できない。せめて4点くらいあれば安心かと思うとそうでもない。4点差なんてものは、1イニングでも簡単においつかれてしまう。なんといっても今年の中日は、強い。いまだに「なんでいるのよ中田翔…」とつぶやきながら絶望した気持ちで打席を見つめ、「え、上林ってあの上林?なんでいるの上林?」と今さらなことを息子に聞き、かと思えば「細川ってどこにいた細川かママはちゃんとわかってる?」と息子に聞かれたりしている。そして「なにこの2イニング無失点で抑えるい

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【4/16中日戦●】「しあわせの瞬間」の話

よしもとばななさんのなにかの小説で、「しあわせの最中に、ほんとうにしあわせだと気付けることは少ない。」といったような一節があった。「だけど人生に数回だけ、しあわせの最中に、しあわせだと感じられることがある」みたいなことだったように思う。もう、どの小説かも忘れてしまって、正確な表現はわからなくなってしまったのだけれど、でも私はこの「事実」についてずっと考えながら、人生の半分以上を過ごしている気がする。 私にとって、「しあわせの最中に、しあわせだと感じられた」ことで覚えているの

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【4/14横浜戦◯】ヤフーレの好投、西武のこと、横浜中華街。

日曜日、横浜へ向かう電車の中で、息子から西武とソフトバンクの試合結果を聞き、震え上がった。土曜日は愛するオンナトモダチたちと飲み会だったので、ヤクルト以外の試合結果やニュースを全然見ておらず、そんなこと全く知らないまま眠りについていたのだ。

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【4/2〜6広島戦、阪神戦(ずっと●)】ソウルと野球

子どもたちの春休みが終わった。中学生の息子はテスト休みを入れるとなんだかんだ一ヶ月くらい休みがあり(大学生か!と、つっこんだ)、私もプライベートはすっかり休みモードになってしまっていた(お弁当作りもないし。)しかし日々容赦なく仕事は降ってきて(ありがたいことです)、新しい仕事も始まり(ありがたいことです)、体が何個あっても足りないけれども私という人間は一人で十分なので私より優秀な人をあと数人ください。という感じだった。 と、そんな中で韓国へ3泊4日の旅に出た。(だからバタバ

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【3/30・31中日戦△◯】 夢の国で、ずっとヤクルトを見ている

春休み、土曜日の東京ディズニーシーは、めちゃくちゃ混んでいた。混んでいるだろうと予想して来たけれど、想像以上に混んでいた。春休みに行こうと約束していたディズニー、あいている日が今日しかなくてやってきたけれど、あまりの人出にびびった私はとりあえず、ビールを飲む。 ここのビールは、なんと神宮よりも安い。物価高の折、なんだか相対的に、ディズニーリゾートの物価が手頃に感じるようになってきた。不思議な時代である。 さて、混んでいるディズニーといえば、待ち時間である。そして待ち時間の

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【3/29中日戦◯】だから毎年、ヤクルトに来てくれてありがとう、と誰かに思う

なんとなくわかっては、いた。 2/1の浦添で、ヤクルトのユニフォームを来た西川遥輝さんは、たいへんたいへんかっこよかった。生ハルキ!!!と、私と息子はテンションが上がった。 青木とにこにこ話す姿も、外野の守備練習をするところも、3番を背負った後ろ姿がなんか一瞬なおみちに見えるところまでも、とても印象深かった。オープン戦で見るたびに、これはハルキストが増えるわけだわ。と、心底思った。新しいシーズンの、象徴みたいだな、と、そう思った。開幕戦が楽しみだなと、心底思った。

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