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ロクレンショウって、なに。 【6/5ソフトバンク戦◯】

ロクレンショウというのは昔からこの世に存在していたのだろうか?それは例えばUFOとか妖精とかのような、実在はしないけれども概念としては存在する、みたいなものだったのではなかったのか。ちょっとまだにわかにはその存在を信じられない。

キーボードを打つ手も震えるのだけれど、今日は、12-6でソフトバンクに、勝ち。・・・12?よく意味がわからない。

1回裏に早速てっぱちヒット→エイオキタイムリーツーベースでこれ以上ない点の取り方をしたのもつかの間、その後も続いていたチャンスを生かせず、その回は1点で終わってしまう。続く2回表で今宮に2ランホームランを打たれて勝ち越され、「ほらだから点が足りひんって言ったやん!1回裏の間にもっとと取っといてって言ったのに!(だれに。)もうあと10点くらい必要やわ!」と、私は叫んでいた。隣で寝ていたねこが大変迷惑そうな顔で寝室に逃げていった。

しかしそう言ったらほんとに、直後の2回裏、てっぱちの3ランで3点(久々にソロじゃないの見た!)、3回裏にココのソロで1点、4回裏にはエイオキの3ランとあとはちょっと詳細を忘れたけれどもたぶんほぼ全員がヒット打って計7点、気づけば全部で12点を取っていた。

なんだ、夢でも見ているのだろうか・・これは昨日まで全然チャンスで打てなかった人たちなのだろうか・・

ただ私は気づいてしまったことがある。

本当に毎日毎日接戦続きで、最後に石山さまが抑えてくれるまで一瞬たりとも気が抜けず、毎日毎日Apple Watchの呼吸アプリ(※1)を起動して深呼吸をしまくる日々。たまには点差があって安心してみていられるような試合が見たい・・・と、常々思っていた。勝っても負けても試合が終わればいっつもぐったりだったのだ。

ところが今日私は初めて知ったのだけれど、12点取ろうともヤクルトファンというのは結局さっぱり安心はできないらしい。なにこれつらい。ほんとに修行僧じゃないか・・・

たぶん頭の片隅に、昨年10点差から自分たちが逆転して勝った試合の残像が残っている。ヤクルトにあんなことができたのなら強いチームにいつやられるかわからないと思っている。そして何より、そもそもこの試合までに5連勝しているというその事実が怖すぎる。なんかあるんじゃないかと思ってしまう。まあなんだ、とにかく勝つということに慣れていないのだ。

その後さっぱり入らなくなったスコアを眺めながら、そしてどうひっくり返ったってただひたすらに怖いソフトバンクの打線を眺めながら、例えば急に豪雨が来て試合がここで終わらないものか・・・と思っていた。どこまでも後ろ向きである。

いやもうそもそもこの文章が全体的に勝ったテンションではない。そう、ひたすらにこわい。勝つってこわい。

でも、なんというかじわじわ温めてきたような勝ちだな、というのも少しだけ、思う。投打が噛み合わなくて、あと一歩で点が取れなくて、残塁の山を大量に残して、そうして接戦をものにできずに毎日毎日負けていた。でもそれが少しずつ、接戦で勝てる試合が続くようになってきた。そして今日の打線の爆発みたいな勝ちがあった。それはもしかしてもしかすると、ある種の「成長」のようなもの、なのかも、しれない。

・・・いや、あんまり調子に乗っちゃいけない。いけないけれども、まあ、やっぱりうれしいものです。ありがとう。

明日は・・もうねひどい負け方をしなければそれでいいですほんとに。あと、どうかどうか誰も怪我しませんように。どうかぐっちが元気に戻ってきますように。

(※1)ちなみにこの呼吸アプリのためだけにでもヤクルトファンの皆さまにおかれましてはApple Watchを購入することをおすすめします。見ていられない場面(だいたい全てのイニング)にてアプリを起動して深呼吸すると少しは・・・まあほんの少しは・・気が紛れます。たぶん。


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