蝦夷の蝉事情
夏ですね。
こちら北海道、朝晩まだまだひんやりとしておりまして、むしろ早く暑い暑いと言ってみたいくらいなのでございます。
そんな蝦夷地。
今年はありがたいことに蝉にめぐまれております。
蝉に関しては、本州とは全く違った生態系を持つ北海道。
こちら、5月初旬になると蝉の声を聞くことができます。
その名もエゾハルゼミ。
4cmほどのスリムで小さな体に、透き通った羽の美しい蝉。
鳴き声が独特。
鳴くんかい、鳴くんかい、鳴かんのかい、鳴かんの…鳴くんかーーい!と突っ込みたくなる鳴き声です。
エゾとついているのに蝦夷固有ではないというのがニクイところ。
このエゾハルゼミは、7月前になるとパタッと声が聞こえなくなり、北海道は夏本番を迎えるのです。
そこで現れるのが、コエゾゼミ。
エゾハルゼミよりもガチッとたくましい肉体の蝉。
こちらもエゾとつくのに蝦夷限定ではないというエゾダマシシリーズ。
昨年は、エゾハルゼミが消えて以降、札幌圏内では全く蝉の声のしない静寂の夏だったので、本州の皆さんのセミ目撃情報が羨ましくて仕方がありませんでした。
さて、もう少し暑くなってくると出てくるのがエゾゼミ。
大きいものだと5〜6cmにもなる大型南方系の蝉で、実は実はこれもエゾとつくのに、北海道限定ではない。
蝦夷とは…!!一体…!!
はい。
以上が北海道の主要な蝉になります。
え?
クマゼミ?
いません。
ミンミンゼミ?
地域限定で生息しているらしいですが、声を数回聞いたことがある程度で、見たことはありません。
ヒグラシとツクツクボウシ、ニイニイゼミ?
こちらにはほぼいないとされています。
唯一、アブラゼミだけは一度、市内の公園で見つけ、掴み、おしっこかけられました。
なんのはなしですか
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?