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スタッフnoteシリーズ第3弾 理学療法士のお仕事


 看護師・島田より紹介を頂きました、理学療法士の当銀と申します。
以前お話しがあったように、現在スタッフ持ち回りで書かせていただいております。


Ⅰ自己紹介


 改めまして理学療法士の当銀と申します。
理学療法士になって初めて働いたのは病院でした。そこで急性期、回復期、慢性期と経験させていただきました。次の職場では訪問とデイサービスを。そして武蔵浦和整形外科内科クリニックに入職して8年半が経ちました。
私が働いているところは、2Fのリハビリテーション室となっております。建物の構造もありますが、1F診察室と離れており、初めての方など行き来に迷ってしまうようなところですが、クリニックとしては広くてキレイなリハビリテーション室です。
自費になりますが、体操教室や酸素カプセルなども設置しておりますので、見学も大歓迎です。
 
 今回はこの場を借りて、私の職業である理学療法士について、またその他のリハ専門職についてなど簡単にご紹介させていただきます。
 
 
 

Ⅱ理学療法とは


 リハビリテーションの歴史は古く、古代ギリシャ、ヒポクラテスの時代までさかのぼり、水や熱の力を使った物理療法が起源と考えてられています。
その後、第一次世界大戦など戦争で負傷した兵士を短期間で復帰させるためのものとして発展。現在の医学的なリハビリテーションの確立は1950年代以降といわれています。
理学療法とはその中で生まれた方法の一つです。
 
具体的には『運動療法』や『物理療法』を使って「起きあがる」「立つ」「歩く」などの基本動作の改善を目指します。
当院のリハビリテーションも同様ですが、整形外科のクリニックになりますので、変形性膝関節症・股関節症、骨折固定、および術後、また上肢では肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)などの疾患が対象になります。治療内容としては筋力強化練習、関節可動域練習、歩行練習などの『運動療法』になります。また、超音波等一部『物理療法』も併用して行っていきます。
 

Ⅲ理学療法士とは


理学療法士(PT:Physical Therapist)
ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。治療や支援の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。
日本理学療法士協会HPより
 
★簡単に言うと「運動、動作の専門家」になります

 

PTは"運動・動作の専門家"

 現在では1万人/年近くの理学療法士が誕生しており、令和3年の時点で192.327人となっています。
また、理学療法士の養成校は全国に250校以上あり、うち埼玉県には13の養成校があります。

埼玉県内の理学療法士養成校

卒後は主に病院、クリニック、介護保険関連施設等で働いています。近年は、高齢者の介護予防、フレイル予防、健康増進、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病に対する指導、スポーツ現場、産業分野など活躍の場が広がっています。
 

Ⅳその他リハビリテーション専門職


作業療法士(OT:Occupational Therapist)


日常生活で必要となる料理、洗濯や字を書く、食事をするなど道具などを使った応用的な動作を支援する専門職です。
一部病院などでは手や腕は作業療法士、足は理学療法士が治療すると分けているところもあります。
また、先に挙げた理学療法士と異なる点は心の病も対象となるところです。具体的には料理、絵画や革細工などの創作活動を通して心身のサポートをいたします。
 

OTは心身のサポートをします

言語聴覚士(ST:Speech Therapist)


「話す」「聞く」などコミュニケーション機能と「食べる」「飲み込む」といった摂食・嚥下(えんげ)の問題に対して支援する専門職です。
言語の障害では「構音障害」や「失語症」などにアプローチ、摂食・嚥下障害では誤嚥性肺炎などのリスクに注意しながら指導、援助などを行っていきます。 
 

言語聴覚士(ST)

Ⅴ.メディアからみる理学療法士


昨今、TVまたは映画などで多くの医療系ドラマ、映画がつくられています。
しかし、まだ一般的に認知されているとは言い難い理学療法士を題材にしたものは少ないです。
今回はこの場を借りて理学療法士のことがわかる作品を3つご紹介します。
 

1.      栞(シオリ)


日本理学療法士協会監修、2018年に公開された作品です
元理学療法士の監督が、自分の体験をもとに描いたヒューマンドラマ♪
映画「栞」公式サイト

栞(Shiori)


2.      歩けない僕らは


「大切なのは、歩けるようになることではなく、歩いて何をするかということ」。回復期リハビリテーション病棟を舞台に主人公が成長していく姿がみものです
シネマトゥデイ 映画「歩けない僕らは」予告編


3.      境界のエンドフィール


理学療法士監修の医療×サスペンス×ファンタジー?漫画
理学療法士を知らない方でもわかりやすく書かれています
集英社コミック公式

境界のエンドフィール

Ⅵ最後に

 現在、大学病院はもちろん一般病院、また療養病院にも理学療法士は在籍しています。ただし、クリニックとなるとまだまだ少なく、牽引やホットパックなどで温めるなど物理療法のみ行っているところが多いのが現状です。
物理療法のみで良くなる方もいますが、あまり変化がない方は機会がありましたら理学療法士のいる病院、クリニックを受診してみてください。もちろん当院でもOKです(笑)

 また、私事ですが、先日名古屋で開催された第25回日本骨粗鬆症学会に参加してきました。医師はじめ多くのコメディカルスタッフが集い、活気あるものでした。
 

骨粗鬆症学会に参加しました。骨粗鬆症マネージャーの資格取得を目指します。
名古屋と言ったら、やはり”ひつまぶし”

 当院でも『地域の骨折を減らそう!』をスローガンに、骨粗鬆症の治療・骨折の予防に取り組んでいます。近々、『骨粗鬆症マネージャー』を取得予定です!各種検査も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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次回は柔道整復師の布川が担当致します。
宜しくお願い致します。
 

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