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人への投資に抱く違和感

最近ニュースなどでよく耳にする「人への投資」
私はなんとも言えない違和感を抱きました。
その正体をこの文章に書いていきたいと思います。

違和感としては2点あります。
まず1点目が、近年日本人は勉強をしないことで有名であり、リスキリング(学び直し)も何もそもそも学んでいない点。

2点目が、投資を行う企業や政府の欲しいスキルを学ぶことになるが、あなたに必要なスキル、今後のキャリアを考えるのは「あなた自身」である点。

それらをもう少し深く考えていきたいと思います。

日本人は学ばない人種。なのに学び直し?!

人への投資でメインになる部分は、リスキリング(学び直し)などによる従業員の能力開発になります。

日本は世界で人への投資が遅れていると言われており、その原因はGDPに占める能力開発費が低いためです。
(能力開発費とは、企業が社員の研修にかける研修費のことです。)

なので、「人への投資」を推進することは正しいことのように思います。

しかし、今や日本人は勉強しない国民としても有名です。

順番として、
"人への投資が行われていないために、自己研鑽の時間が少ない"のか
"自己研鑽が少ないために、人への投資も行われない"のかはわかりません。


ではなぜ、一昔前まで勤勉と言われていた日本人が、世界で一番勉強をしない国民になってしまったのでしょうか?

日本人が勉強しない理由について、以下の記事では次のように書かれています。

上にあがっても(出世)ダメ、横にいっても(転職)ダメ。

(中略)

日本人が自己研鑽をしないのは、やりたくないからではなく、やっても仕方がない(と思ってしまう)から、というのが正しいように思います。

つまり、この記事によると、勉強しても意味がないから勉強しないと言うことになります。

勉強しない理由が「勉強しても意味がない」であるならば、企業や政府が人への投資に取り組みことは最善の策ではないように思えます。


あなたのキャリアを考えられるのは「あなた自身」

投資を行うのは、企業や政府です。
投資とは、投資する側にメリットがあるように行うものです。
つまり、ここでは企業と政府です。

企業や政府は目の前の課題を解決するために場合が多く、数十年先までは考えてはいません。
ましてや一個人の数十年先まで考えていません。

つまり、あなたがどのようなキャリアを歩みたいかは「あなた自身」が考え、そのために必要なスキルを身に付けなければなりません。

ですので、企業や政府に任せっきりの人への投資を、手放しに喜んでいいものではないと思います。


まとめ


まとめると、私が人への投資に抱いた違和感は以下の2点でした。

近年日本人は勉強をしないことで有名であり、リスキリング(学び直し)も何もそもそも学んでいない点。

あなたのキャリアを考えられるのは「あなた自身」である点。


人への投資に抱いた違和感について、私なりの否定的な見解を述べてきました。

しかし、人への投資、全てを否定している訳ではありません。

一個人、一人一人が歩みたいキャリアを持ち、企業や政府を利用する形で、スキルアップをすることは、今後の日本の発展には不可欠です。

ただ、企業や政府の言われるがままに、何にも活かすことができないスキルを、嫌々なにかを学ぶことは避けなければならないと思います。

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