見出し画像

役者による稽古場日誌『今日の調理器具』①

今日の担当調理器具:レミパン(松下世界館)


武蔵野ハンバーグには8回ほど出させてもらっている松下世界館です。世界観じゃなく世界館です。なので独自の強い思想があったり、話しかけづらい雰囲気があったり、ほとんど女性ボーカルの音域で歌うわけでもありません。館、ですから。
世界館というネーミングすら説明が難しいのに、このほどレミパンという通り名も拝命しました。こちらの拝命理由はもう、特に解説はしないでおこうと思います。あの、フライパンの蓋の部分が独立して立つことが、芝居や座組のなかでどういう意味をなすのか、考えることを諦めます。

さて、武蔵野ハンバーグとは第一回演劇公演、いやその前に何度かやっていたコント公演から出ているのでもう4、5年の付き合いになります。始めは自分が所属していたコントグループのメンバーや大学時代の後輩を起用したりして、なんだかお友達のおふざけに付き合ってる感覚でしたが、今やワークショップオーディションをやったりかっこいい動画が作られたりして、なんかまるで劇団みたいになってきました。

しかし立ち上げ当初、いや出会ってからずっと主催の高橋さんの芝居に対する思いは変わっていないですねー。本当にくだらないことを真面目にやる。大真面目にその世界に浸って、その世界で遊ぶ。見終わってから「いったい何だったんだ」と思ってもらいたい。それが武蔵野ハンバーグの根底に流れていて、共感してくれる人や面白がってくれる人が少しずつですが着実に増えて来ました。第10回まできましたね、ありがたいことです。

自分としてはそれに加え「あの世界は確実にどこかにある」と思ってくれたらいいなと、毎回ちょっと思いながら演者として参加しています。そしてその世界って異次元や異世界やマルチバースの話ではなく、その時々の座組そのものだったりもします。若手とオジさんが入り混じり、よく笑い、よく飲み、よく泥酔し、よく痛風になり・・・。未だに何で楽しいのか分かりませんが、毎回毎回究極にくだらないことにほんとに真面目に向き合っている座組、大好きです。

今回も大真面目にバカやってんなーと、何も考えず笑ってもらえれば幸いです。
そんなわけで、これにてレミパン襲名の挨拶に変えさせてさせていただきます。

松下世界館


劇団武蔵野ハンバーグは、2023年10月の公演で第10回を迎えます。キリの良いというだけで、お祭りのように色んな情報を発信していきます。第2弾「役者による稽古場日誌『今日の調理器具』」をお送りします。第1回は、レミパン(松下世界館さん)です。

【松下世界館|劇団武蔵野ハンバーグ出演歴】
・第1回演劇公演『わいわい新型レ○サス試乗会in四条河原町』
・第2回思いつき演劇公演『ドリンクバーの向こう側、優しいキスをして』
2020年8月15日(土)-16日(日)@シアター711
・第三回演劇公演『実家から送られてきたいい明太子』
2021年2021年6月5日(土)-6日(日)@下北沢シアター711
・第四回演劇公演『餅に書いたラブレター』
2021年11月19日(金)-21日(日)@下北沢OFF・OFFシアター
・第五回演劇公演『軍手にまつわるエトセトラ』
2022年3月19日(土)-21日(月)@下北沢OFF・OFFシアター
・第六回演劇公演『ごめんねバイトの休憩中に』
2022年7月16日(土)-18日(月)@下北沢OFF・OFFシアター
・第七回演劇公演『わいわい新型レ◯サス試乗会in四条河原町』
2022年11月25日(金)-27日(日)@下北沢OFF・OFFシアター
・第九回演劇公演『地元のイオンめっちゃ人いる』
2023年7月21日(金)-23日(日)@下北沢OFF・OFFシアター


劇団武蔵野ハンバーグ次回公演
第10回演劇公演『たまにはこうして肩をうおうトゥナイト』
2023年10月13日(金)-15日(日)@下北沢OFF・OFFシアター

ご予約フォーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?