シェア
安藤むるめ
2020年2月9日 14:02
■旅路[読]たびじ旅してきた路[例文]病気になって、生き方を変えることになった。ほとんど中古車みたいにクタクタになった私が飛び込んだ新しい街には、みたことのない絵や、聞いたことのない話、嗅いだことのない体温を教えてくれた人がいた。当時の私は、この人こそが自分のここまでの人生とこれからの人生とを結びつける環になってくれた人だと気付いていなかった。しばらくして新古車くらいに快復し
2020年2月3日 08:46
■行進[読]こうしん行くさきに進む[例文]母親たちは均質化の象徴みたいに皆同じ髪型で、よく似た化粧をしていて、昼間はtvの整形番組と韓流ドラマに夢中だった。行く先は同じだったので、どの道に進もうと構わないと思っていた。でもどうせなら綺麗なままで、感情を揺らして生きていたかった。自分が物語の脇役であるのを受け入れてからも。