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観光三重 "サ滝" ウラバナシ

観光三重に寄稿した飛雪の滝キャンプ場サ滝体験レポ、ご覧いただけました? 日本初、滝壺にダイブできるサウナ! 指定が2500字くらいなのに6000字、写真は20枚ほどの予定が50枚にもなって、さらに車がない首都圏民でもできる限り熊野を回れるスケジュール表を勝手に作って、だいぶ盛りだくさんな内容に。私個人への依頼があったライター業はあれが初めてなのに、相当好きにやらせてもらいました。キャンプ場の佐竹さん、観光三重の川口さん、大変お世話になりました。

まだ読んでない人は、観光三重の記事を先に読んでね❤︎

実はあれでもまだ書ききれず、こうして今ここに裏話を書いている始末。たった2泊3日のはずなのに、結果、1万字レポ。しょうがない、あまりにも盛りだくさんすぎたんだ。楽しかったなァーーーーー!

ちなみにこのnoteは、もうPR記事でもなんでもない、ただ好き勝手書いてる裏話なのでそこんとこよろしく。

きっかけはいつだってTwitter

そもそも、なぜこんな新参者サウナーな私が、飛雪の滝キャンプ場にライターとして呼ばれるまでに至ったのか。

事の起こりは昨年12月のTwitter。多分サウナーな誰かのいいねかRTがきっかけで、こんなツイートが飛んできた。

当時は、ヘルシンキに行ってまだ1ヶ月程度。つまりサウナ歴1ヶ月。ハマりつつあるけれど、にわかもにわか。これに応募したいなんて気持ちがバレたらプロサウナーに嘲笑われる or 叩かれる、などといちいち危惧するダメンタルの持ち主。ゆえに、しれっとこのツイートをRTし、その後に続けて、

などと、前●友作お年玉RT直後にフォロワーに言い訳するダサいヤツみたいな感じのコメントをつけて、応募条件をクリア。(正直お年玉RTはしたいですよ、しなかったけど。100万円あったらサウナ作りたいもん、家に。

そして裏では、20cmほどの長ーーーいDMで、先方へサウナ愛を語った。

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人ってのは、表に見せてる顔だけが素顔じゃないんだぜというわかりやすい例。

んで、その結果、

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イイィィィイィャッッハァ!!!!!!!

速攻で夫に報告。「君も来てよ。自腹で。で、いつ休める?」問答無用の強制参加。交通費を使わせ、さらに有給も使わせる。私の仕事なのに。まあでも夫もサウナーだし……。

この後、無事に年を越し、1月に1人で行ったニューヨークと、その帰りのトランジットで寄ったフィンランドでもサウナに入っていて、私はもうすっかり自分はサウナーかもしれない、という自負ができつつあった。そこらへんは、まあまた書くから待ってて。

サウナ to サウナ

行き方を調べていたとき、「高速バスは横浜も通るみたい。そしたらスカイスパYOKOHAMA行ってから高速バス乗るのよくない?」と何も考えず提案したけど、スカイスパYOKOHAMA、まさかのYCAT(Yokohama City Air Terminal)真上とは。まじか。知らなかった。ツイてる。サウナの神様が私にツイてるッ。

スカイスパYOKOHAMA。それは憧れのサウナのひとつ。

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わー期待高まりますねー。でっかいサウナストーブ!

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HARVIAのサウナストーブを机の台にしてるなんて……なんてこと……よこせ。

これらのデザインに期待をめちゃくちゃ膨らましたけれど、実際、浴室はコワーキングスペースとかに比べるとちょっと古い印象。外気浴スペースもないし、セルフロウリュもできるわけじゃない。でも、サウナ室から夜景が見えるのがすっっっごくよかった。湿気で窓が曇るので、サウナ室に誰もいなくなったときに勝手に窓をタオルでふきふきして、外の流れる車のテールランプ見てた。なるほど、ここはいろんな人に好かれるサウナなんだな。

サウナ室に誰もいないとき、よく一人でタオルぷんぷん回してセルフ・アウフグースしてる。ライブでも回したことなんかないのに。想像しないでください。

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(休憩室からの眺め。サウナ室からのほうがもっと天空感あった)

浴室にはいろいろな人がいる。かなり来なれている空気を醸し出してる女性や、なんとなく水風呂に興味を示して、ヒャッ、なにこれ冷たッってリアクションをして去っていくおとなしげな女子とか。その女子を見たときの私はフフッ……私も最初はそうだったわ。と、完全に地元銭湯の主と同じ気持ちだった。

スカイスパでは、はじめてアウフグースを体験。「これよりアウフグースを行います〜」との声が浴室に響き渡り、ぞろぞろとサウナ室に集まる。入り口で水素水のスプレーボトルを渡され、おん……と引き気味になるも、待機時間だけですでにのぼせそうになるので、みんなプシュプシュ顔とかにかけてた。と、さっきのおとなしげ女子も来た。無理するなよ。でも好奇心強いのはイイね。

アウフグースは大きなうちわタイプ。1人、すごく仕草がキマってるサウナーちゃんがいて、アウフグースの際に腕を上げていた。あの仕草、みんなよくやってるけどどうなんだろう、と真似してみた。ワキにいい感じに熱波が当たって、おお、なるほど、こりゃいいや。

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女性サウナも回数はまあまあ多め。

終了後、次々に水風呂へ。しばらくして、さっきのおとなしげ女子が、水風呂に落ちていた誰かのロッカーのリストバンドを見つけ……ヘリに置いた。おっと……。まあ風呂で「だれか落としてませんかぁ」ってやるの恥ずかしいのはわかるけどさ。そんなとこに置いてたら、また失くされちゃうよ。

で、結局、私が係りの人に届けに。途中、さっきのキマってるサウナーちゃんが椅子でととのってた。あれ、この子腕に鍵がない……。私の視線に気づいたようで「……あっ! ありがとうございます!」「あっ、やっぱり。よかったー。」バンドを渡すとサウナーちゃんは、おもむろに髪を結わいているゴムに重ねてリストバンドを留めた。なるほど、それは落とすわ。確かに腕についてるとサウナで鍵が熱くなるから、嫌だよね。気持ちはわかるが髪が伸びるまでもう少し待ってみては。

公衆浴場では、メイクもファッションもない。紛れるものがなく、仕草だけが人格を表す気がした。仕草か、自信ないなあ……。

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夫にこいつの動きに似ていると言われる。要するに落ち着きがない。

そんなこんなですっかりととのったころに、夫も出てきた。

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とりまビール。サウナ後は沁みこみが違うんだぜ……。

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そしてチゲ。ほどよく辛い。おじやもうまかった。

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ここら辺は観光三重本編の記事の通り。フィンランドとほぼ変わらない9時間の旅。リクライニングばーん倒して寝てれば別に関係ないもんね。グウ。

実は三交新宮駅で途中下車してた

記事では文字数の都合で終点の「勝浦温泉駅」までバスで行ったことにしていたけれど、実は1つ手前の「三交新宮駅前」で下車していた。

というのも、キャンプ場までは一つ手前の「三交新宮駅前」のほうが近いし、と思ってチケットを買った後、「勝浦温泉まで行って朝風呂に入るのがいいよ」とキャンプ場の佐竹さんから言われていたことを思い出したのだった。やらかした。完全に人の話をきいていない。

結局キャンセル料と勝浦温泉までの追加料金を払ってチケットを買いなおすなら、電車で行った方が50円くらい安かったので続行。到着時刻も、10分遅い程度。

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南国っぽい。

三交新宮はバス停の名前で、ここから3分くらい歩いたところにあるのがJR新宮駅。Suicaも、勝浦駅下車なら使えた。駅の人がみんな挨拶してくれるのが、なんだか外国感。そういえば妙に強めな関西弁だ。新幹線もないエリアだから、独自の文化が濃いのだろうか。

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おわー電車めっちゃいい色!国鉄!国鉄!

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国鉄ゥ。(撮らせてもらった)

じつは昔、18きっぷで札幌まで行ったことがある程度には電車好きで……というか、もう絶対誰もわからないし検索にも一切出てこなかったから書くけど、はるか昔、とある鉄道オタクの猛者からテツ女子代表のひとり、みたいな称号をもらったことがあり、イベントなどに2回くらい出演したことがある。出演っつったって壇上で飲んで騒いでただけだけどな。テツアイドル(当時)の豊岡真澄ちゃん、かわいかった……。

残念ながら最寄りの中央線から国鉄201系が消えてから、なんだか興味がしゅるしゅるとしぼんでしまったのだけど、国鉄車両はやっぱりテンションが上がる。色が綺麗。形が無骨。音がいい。はい、すき。

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朝の釣り人と水平線。電車ならではの景色。

JR勝浦駅で佐竹さんと合流。駅前の天然朝風呂は、記載通りすごい気持ちよかったんだけど、風呂の中でめちゃくちゃ地元のおばあちゃんに話しかけられた。地元のこれがおすすめだとかなんだとか、お燈祭りだとか、川のなかにある温泉がすごいとか。どうも私は、話しかけられやすい顔をしている。長話ですっかりのぼせたので、水シャワーして出た。

……温泉一発でととのってしまった。

滝サウナはほんっとに最高だった

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滝サウナは、記事の通り、もう最ッ高。

ちゃんとした滝を見たことすらもしかしたら初めてな都会っ子が、いきなり打たれることになるので人生はわからない。いつもいろんなプロセスをすっ飛ばし過ぎている気がする。ゆえに、きちんと段階を踏んで生きている人たちに、しばしば気後れしながら生きている。

ちなみにこのサウナハットはフィンランドのホームセンターで買ったもの。リネンとコットンの半々。こんな形のサウナハットかぶってる人、日本で私しかいないだろうから、これサウナでかぶってたら一発でバレるぞ

つか最近これよくかぶってるんで、あっ、アイツじゃん!って思われても恥ずかしくならないように身体鍛えるか……と、運動大っ嫌いなくせに最近ジムに通いはじめた。だってジムに入らないと見れないサウナが気になって。行動の動機が常にサウナ。サウナに人生を決められている気がしてきた……。

ところで「ととのう」は悟りに近い感覚、とよく言われるけれど、滝で修行するお坊さんも、サウナに入ってから打たれれば5分で悟りが開けそう。実際、ヨガの先生曰く「ヨガを1時間くらいしっかりやったあとの感覚は、”ととのう"にすごく似てる」らしい。サウナ、それはインスタントな悟り

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インスタント悟りグッズ


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それにしても滝、恋しい。まじで恋しい。春の滝にも行ってみたい。

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キャンプ場には、野良猫がいたり、

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ヨガの先生の犬がめっちゃかわいかったりして、癒された。

夜は、鹿を5頭くらいみた。野生の鹿をみるのも初めての都会っ子。夜道、車に照らされる優雅なあんよたち。かっこよかった。他人事なので。

本編で書ききれなかった、新宮市の美味

夜の滝サウナで宇宙に飛んだあとは、和美場くいしんぼうへ。

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的場照幸さん。彼は居酒屋の店主でもあるが、同時に朝から開いてる「地酒みゆきや」(URLがumai-sakeya……)の店主でもあり、常に店にいる。つまり、起きている間はずっと日本酒の仕事をしている。ちょいちょい「えっ?」という言葉を無意味に挟むので、なんだろ、熊野の方言かなと思ったら、

「的場さんだけの、ただの口癖ですわ。」(佐竹さん)

聞いてるうちに、あれはアメリカ人が会話にちょいちょい挟む「 you know, 」みたいなものではという結論に。旅以来、時々家で真似しているんだよね、えっ?

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酒が好きだと伝えると、「甘い、辛い、酸っぱい、苦いのどれが嫌い? えっ? それを飲ませるから。」というクセのある聞かれ方をする。好きなもの飲みたいんだけど……とか思いつつ、酸っぱいってどういうこと?と訪ねたら、3種類の「酸っぱい酒」を飲みくらべることに。って、なんだこれ美味しいい。

 3番のはシェリー酒みたいなすごく熟した香り。半分くらいトニックで割られた。トマトに片栗粉をまぶして焼いたトマトステーキ(勝手に出てきた)にこの酸っぱい酒が合う。好きなもん飲みたいとか言ってすんませんでしたァッ。

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秋刀魚のなれずし。米は生の酒粕みたいなテクスチャで、世間で言われているほどクセはない。七味の入ったしょうゆに漬けてちまちまつつく。いいアテ。

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うつぼ鍋。ダシがよく出て、この雑炊がたまらない。ほか、なまずやくじらのお刺身なども食べた。

ちなみにこれ、すごく重要なんだけど、和美場くいしんぼうに車で行く人は、店に入る前に駐車場の確認を必ずして。必ずだ。何があったとかはちょっと書けないんだけど、まじで気をつけて。財布が泣くし、心が折れるから。ボッキボキに。

翌日の熊野巡りも、かなり濃厚だった

神内神社の前でやってた節分の何か。

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iPhone11Proのポートレードモードはそれっぽく撮れていいよ。

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みなさんが取材を受けた冊子の表紙を佐竹さんが表示していて、それをスマホで撮っていたじいさん。検索が面倒なのかなー、まあ高齢者だしね……とか思ったら、写真じゃなくて、まさかのAR。よく見たらじいさんの写してる画面がスターウォーズみたいにブォンブォン青く光ってんの。私よりハイテクかよ……。ARは残念ながらみれなかったが、実際の印刷物だとできるらしい(参考)。

ちなみに彼らのFacebook普及率は異常。そのため、この「神内活き生き協会」(変換しずらい)とやらにも「いいねしといてね!」と言われたので、しました。うーん、独自の進化……。

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店先の主張が激しい。「地酒みゆきや」は、スタジオジブリも御用達の酒屋。パヤオ様御一行が3年くらい前に熊野にきて、以来仲良くなったとか。

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って、まじでいたよ的場さん。彼は夜23時に居酒屋を閉め、朝10時に酒屋みゆきやを開ける。寝る以外ずっと仕事してるじゃないすか。そう言うと彼は「もうこの生活何十年もしてるから。それが当たり前だから、えっ? 自分が熊野のアンテナショップだと思ってるから。」この情熱よ……。

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ちなみに熊野エリアでは基本キャッシュレス化が進んでいる。どうもAirbnbの影響で外国人観光客が多いらしく、ランチに立ち寄ったうどんのまさ家の前にも、

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MSGってなにかと思ったら、グルソー(Monosodium Glutamate)のことだった。そして、ここの店主もFacebookやってる。(絵文字の使い方が強すぎる)

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とれたての山菜がほろ苦くて美味い、まさ家の鍋焼きうどん。

なお、キャッシュレスが使えないのは、この旅で体験した限りキャンプ場くらい。佐竹さ〜ん。早くなんとかして〜!

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エムアファブリーではチョコだけでなく、このクロモジのバームも買った。これめっちゃいい香り。クロモジいいなあ。このオイルでロウリュしたいな。

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ちなみに最高の香りがする天然香料のチョコ、私たちは「サウナの香りがするチョコ」って言ってる。まじでサウナを感じる……。サウナの中でできたというジン、「キュロとともに試してみたい一品。超おすすめ。

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宮崎駿が旅行で来て一目惚れしたという木造体育館を横目に、

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あの階段がきっつい神社に行って、

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熊野で唯一、タピオカ屋のあるYouth Library えんがわへ。ここ、実はゲストハウスでもあって、ユースは¥500で1泊できる。友達と毎晩お泊まり会じゃん。

「ここは小学生たちが放課後集まる場所になってて。」

「あー小学校からも近いですしねー」

「それもあるんですが、Wifiがあるので

「ん? ネットしにくるってこと?」

Switchです。

任天堂オンライン会員かよ……。小学生も高齢者もガジェットに強い町、熊野。

そんで、ポップが妙に気になったパン屋、キッチントムトムに立ち寄り。

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これうまかった。トマトが丸々入ってるカレーパン。あ、ここもキャッシュレスでした。もはや東京より進んでるよ。

名古屋へは高速バスで4時間半

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熊野を後にし、名古屋サウナをしようと思った2人。夫はウェルビー、私はSauna Labに行くつもりだったのに、Sauna Labが2月から営業形態変えやがったとバスの中で気づいたため、行けず……。

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結局アペゼに。水風呂が2種類あったのがおもしろかったけど、休憩椅子がなかったし、ちょっとタバコの匂いが気になる導線だし、滝に帰りたかったな。

その前、新幹線の切符買うためにチケットショップ(夫がこういうところでしっかりお金を抑えるタイプ。アペゼの割引券も売ってた。)に向かっていた時みつけた、ポルノ映画館跡地。

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調べたら、もう3〜5年くらいほったらかされてる地下通路っぽかった。いずれ消えるんだろうな。

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そんで味仙食べて、(昔食べた時よりジャンク度増した気がする)

うなパイ買って、

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東京帰った。

サ滝、まじで恋しい

こんなに書いてたら、サ滝がめちゃくちゃ恋しくなってきた。また近いうちに行きたい。みゆきやの日本酒もまた欲しいし、エムアファブリーの熊野の香りチョコレートも買いたいし。オンラインショップもそれぞれあるけども。

今は色々世界が大変な時期だけど、こんな今こそ、長く重い雲が明けるころの旅行計画を今から全力で妄想しておきたい。もう、スーツケースに荷物詰めておいて、解けた瞬間走り出すくらいの気持ちで。

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飛雪の滝キャンプ場体験レポはこちら!→観光三重

飛雪の滝キャンプ場
[営業時間]
WEB参照。7~8月はキャンプ場は無休だけど、繁忙期のためサウナおやすみ

[サウナ]
テントサウナ 1時間500円(予約制 水着着用 男女混浴)

水風呂:なし。代わりに滝壺へダイブ!

[アメニティ]
シャンプー、ボディソープありのシャワー室3分100円

[必須の持ち物]
・水着
・ビーチサンダル
・バスタオル




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