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森は海の恋人植樹祭

みなさんこんにちは!
岩手県一関市室根地域 地域おこし協力隊青木です!
6月2日(日)に行われる
森は海の恋人植樹祭
このイベントのルーツなどをお聞きしました!
聞いた内容や調べた情報をまとめてみました!


森は海の恋人植樹祭のルーツ

なぜ植樹が始まったのか

岩手県一関市の室根で行われている
森は海の恋人植樹祭ですが
ルーツとなった植樹を始めたのは、
宮城県気仙沼市の唐桑で牡蠣やホタテの養殖業を営んでいた、
畠山さん
その頃は、高度成長期で、水質汚染で漁業関係の方々が大きな影響を受けていたそうです。
赤潮が発生し、それを吸い込んだ牡蠣の身が赤くなり、廃棄処分されたのだとか、
そこで畠山さんがどうにか水質汚染をどうにかできないかと色々調べて、
森が水を浄化して
落葉樹の腐葉土が植物プランクトンの栄養を水に含ませてくれる
というのを見つけたそうです。

そこで気仙沼や唐桑半島に水を運んでくれている大川
上流部にあるのが室根
そこで植樹をしようとなったそうです。

団体の設立

大川上流の室根山に自然界の母である落葉広葉樹の森を創ろう
という想いで集まった仲間たちで、
牡蠣の森を慕う会
を結成されたそうです。

植樹をしようとしたが、、、

しかし、植樹をするのにも色々な障害があったようです。
大川に水が流れ込んでいる室根山に植樹をしようとなって、
当時室根村に許可を貰いに訪れたそうです。
ですが、
市町村外で、ましてや県外の人たちが植樹をするという前例が無い
室根山が県立公園になっている
などがあり、二言返事では了承を得ることができなかったようです。
当時の村長さんなどが、色々方法を模索してくれたようで、
少数であれば植樹しても良いとしてくれたそうです!
そこで始まったのが
森は海の恋人植樹祭
なんだそうです!

室根の方たちと畠山さんの出会い

当時の室根の青年部の方たちが、
面白い活動をしている人がいると、
畠山さんを呼んで講演会を行ったそうなんです。
そこで畠山さんが

室根のみなさん、ありがとうございます

という一言から始まったそうです。
大川のおかげで漁業が成り立っている
その上流部に住んでいる皆さんのおかげです
とおっしゃったそうです。

室根の人たちはそこで、
今まであまり意識してこなかった、
下流域の生活・気持ちを意識するようになったそうです。

その講演会で、唐桑には大川のゴミが流れつくというのを聞いて、
今まで川周辺の刈った草そのままにしてたよな、
となり、
・川の水際1mは草を残す
・刈った草はしっかり処分する
をしようとなったそうです。
それを聞いた市役所の計らいで、
全村で行う事になったそうです!

室根と共同のイベントへ

3つの団体が1つに

畠山さんに感銘を受けて植樹を始めようと、
市と分収林契約をした
室根第12区自治会
大川にダム建設の話が出て、ダム建設の反対活動をしている
母祖の森の会
そして、畠山さんが立ち上げた
牡蠣の森を慕う会
の3つの団体が1つになり、
現在の形の
矢越山で植樹を行うようになったそうです。

始めた当初は反発も

始めは地域の方たちも手放しで喜んでいたわけではないそうで、
分収林では、
※分収林:県や市以外の土地所有者 の土地に県が植栽,保育,伐採を行い,伐採で得た収益を土地所有者と分配す る制度
広葉樹を植えるという前例が無かった、
本来、成長が早く材木にしやすい針葉樹、杉などを植えて、
木を売って収益を得るのが目的のこの制度、
その趣旨から外れる広葉樹を植えるのは違うのではないか?

当時は、畜産が盛んだったため、
その土地を牧草地にした方が村の為になるんではないか?
との声もあったそうです。

実際に植樹祭を行って

実際に植樹祭を行うと、翌日新聞の一面で、
到底植樹をするような恰好ではない、色とりどりの服を着た人や、
老若男女問わず人が集まっている様子が取り上げられたそうです!
こんなに人が集まるならば、村にも活気が生まれて良いことだと、
また、当時は環境保全の動きも始まっていたため、
植樹は環境にも良いことだと、
反対の声も収まっていったそうです!

今年の植樹祭

今年で36回目を迎える植樹祭
ここ数年は、コロナウイルスの影響で、縮小して行われてきたこの活動も
今年はコロナ前、それ以上に盛り上げようとしております!
今年は、ひこばえの森交流センターで水車まつりを行います!
食事の提供や、イベントを行い、
以前のように来ていただくように頑張っております!
参加料無料で、だれでも参加可能ですので
ぜひ皆さんも参加してみてください!

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