前職の私、いい仕事してたんじゃん
この前データの整理をしていて、ふと前職での「成果」を見返してみた。
ちょっと特殊なライターをしてたから、原稿をいくつか。電話で取材して1時間以内に原稿をあげないといけない過酷な職場だった。
でも、その「成果」たちを見ていると(印象深いものだけ残してるせいもあるけど)、取材相手の話し方や声の調子まで鮮明に思い出せた。もう3年も前なのに。
あの頃の年齢、精神状況を考えるに、よくこんなに書けてたなあと思うものもある。もちろん冷静に見ると修正入れたくなっちゃうけど、それでも、自分いい仕事してたんだなあと。
時間に追われ、ミスに怯え、何もかも究極の状態でやってた頃には気付かなかった。あの仕事の価値。そして、自分の価値。
心に余裕がないと、やっぱり何も見えなくなっちゃうんだなあ。もう少し、当時の私が自分のことを褒めてあげられていたらなあ。
仕事は好きだけど、職場が無理。と思って辞めただけに、仕事のことを思い返すといい記憶ばかり浮かぶ。だからって戻ろうとは思わないのだけど。(笑)
ただ、劣悪な環境だったのに、辞めた先輩が数年経って会社に戻ってくる例がいくつかあったのはそういうことだったんだろう。
つくづく、社会、会社の複雑さを感じる。経営者ってすごいね。
今は仕事帰りに習い事行ったり飲み行ったりできるけど、前職の時は毎日体力の限界で(座り仕事なのに)、倒れるように寝てた。
この「成果」はあの極限状態だからこそ、生まれたものなのかもしれない。冴えてる。心に響く。自分で自分に感心するくらい。
生半可な覚悟じゃ書けないものがある。
何を求めるか、どう働いていくか、それは人それぞれだけど、転職を経験して、とにかく心の余裕、余白は不可欠だと感じた。自分の人生を豊かにするために。
だからって、前職での私がただ生きながら死んでいただけではなかったのだと「成果」を見て感じた。これを書くための、あの限界だったのだと。
認めてあげよう。
どんな私も。
よく頑張ってたね。
お疲れ様。
よしよし。
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