【締め後の売上】には要注意!
おはようございます。
【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。
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■時間が経つのは本当に早いもので
もう9月に入っており、
今年も残すところ
あと4ヶ月となりました。
しっかりと
残り4ヶ月のことを考えるためにも、
気持ちを引き締め直して
取り組んでいきたいものですね。
当然のことながら、
決算においても
『締める』
ということは
大切になってくるわけで、
今日はこの
『締め』
のことについて
お話をしていきたいと思います。
■税務調査でよく問題になる
【締め日】
について。
あなたは
自分の商品やサービスに対して
お客様から売上入金をいただく際、
どのような締め日を設定していますか。
よくあるパターンとしては、
『月末締めの翌月入金』
といったところでしょうか。
■例えば、
3月31日までで
いったん3月分の請求を締め切り、
それを翌月4月の25日あたりに
入金してもらう
といった流れ。
同じく、
経費の支払いも
このようにされているかもしれません。
■税務調査で問題となってくるのは、
この締め日が
月末でない場合なんです。
例えば、
毎月20日を
締め日としている場合に
どのようなことが起こるかと言えば、
仮に3月決算だった場合、
3月20日でいったん売上が
締められてしまいますよね。
3月20日に得意先に対して
請求書を出し、
その次に請求書を出すタイミングが
4月20日。
このような場合、
3月決算である
3月31日までの売上としては、
どのように考えていけば
良いのでしょうか。
■税務調査で
本当に多い指摘事項として、
3月20日の請求書までしか
売上計上をしていない
ということがあります。
これは
税金の計算を考える上では
NGなんです。
税金の計算を考える上では
決算日は3月31日であるため、
しっかりと
3月31日現在の売上を計上していないと
アウトとなってしまう
ということなんですね。
■つまり、
会計上は3月20日までの請求書しか
上がっていないかもしれませんが、
3月21日から
3月31日までの売上高を
請求書とは別にしっかりと計算し、
その売上高として
計上しなければならないわけです。
当然、決算日時点での入金は
あっていませんので、
売上高の相手は売掛金となってきます。
■多くの場合、
経費の支払いは
月末であることを考えると、
仕入れや外注費などの計上は
3月31日までしているにもかかわらず、
売上だけ3月20日で締めているとなると、
これはこれで
おかしな話ですよね(^^)
売上高と
売上原価(仕入高や外注費など)は
しっかりと個別に対応している
というのが大原則ですので、
このような理屈から考えても、
やはり
この3月21日から3月31日までの
売上高をしっかりと計上すべきである
ということが理解できるでしょう。
■税務調査の際の言葉として、
このことは
『締め後の売上』
として語られることがあります。
決算にあたり、
この
『締め後の売上』
をしっかりと意識して、
売上高の漏れがないように
していきたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・税務調査でよく指摘される事項に
『締め後の売上』
というものがある。
・月末を売上の締め日としてない場合には
要注意。
必ず、その締め日から
決算月の月末までの計算をして、
しっかりと売上高を計上していくべし。
・逆もまた然りで、
経費においても当然のことながら、
月末までの経費を計上することができる。
したがって、
締め日が月末でない経費で
日割計算などが可能なものは、
積極的に計算をして、
適切に会計処理をしていくべし。
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今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。
これまで書いてきた記事は、
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よかったらご覧くださいませ。^^
起業準備中から起業5年目までの経営ドクター
税理士 村田佑樹
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