村っち

高原町「農事組合法人はなどう」の代表理事をやっています 米、麦などの6次産業化による酒…

村っち

高原町「農事組合法人はなどう」の代表理事をやっています 米、麦などの6次産業化による酒、焼酎をはじめ、毎日多くの生産者が持ち寄る野菜や果物などを直売所「杜の穂倉」で販売しています とりあえず、よろしくお願いします

最近の記事

その50

          そばの花  R4、9、18台風14号の惨禍が未だ残る中、かろうじてなんとか生き延びたそばの花畠、なんとこの度の台風は何年かぶりの直撃で町内いたるところで多くの被害に見舞われた、今真っ最中の稲刈も稲の倒伏でオペレーターも日々大変な作業に追われているところだけど、一方のそばも大半は台風に吹き飛ばされ無惨な姿になってしまった…

    • その49

       この頃小中学高校を共に過ごした同級生が次々と亡くなっていく、幼馴染みもすでに4人のうち2人に先立たれた  しかも皆平均寿命に10は足りないままで… 過去に共に見た同じ景色がいくつもあって、また一緒に過ごした同じ時間がいっぱいあって、まるでそれが今や1人置き土産を背負わされたような変な気分になったりして…    逃げ道をいつも探していた君の  声が聞こえる聞こえる 今でも

      • その48

                  そば 発芽  R4そばの播種が終了し、一斉に発芽 当法人で3町歩超の作付けをし、11月の収穫までなんとか元気に育ってほしい、そして出来上がった香り豊かな法人はなどうのそば粉をこねて年末の年越しそばを(限定的に?)お世話になった方々に振る舞えたら……

        • その47

                    R4 田植え  なんと、またまた助っ人ふくざわたくじ氏の登場、やっと麦刈りが済んだと思ったらすぐに今度は田植えで、なかなか予定通りに作業が進まず遅れ気味なところ、お願いしたら今度も快く引き受けてきてくれた  ゴロゴロと鳴り響く雷の威嚇にさらされながら、今度法人で新規導入のアシスト機能を備えた田植え機をなんなく使いこなす福澤氏、さすがに元電機科の高校教師の経歴の持主であるなと思いつつ感心 納得そして 感謝…    

          その46

                     閑話休題  刻々と時間だけが過ぎていく、あの皆んながよく分かっていない「死」とかいうゴールに向かって  そのゴールの先には何もなくて無であるならば、果たしてそれをゴールと呼んでいいものだろうか、当事者ご本人が全く達成感を味わうことのできない死とかいう名のゴール…          ⭐︎  あおによし奈良漬のあとにレトルトカレ  ー中辛をカゴに入れる

          その45

                     R4産麦収穫  5月31日、法人はなどうの麦の収穫のため、急遽助っ人として登場のふくざわたくじ氏、これまで度々当法人の人手不足の際に快くオペレーターを引き受けてくれ、とても助かっている、感謝……

          その44

                  小麦(チクゴイズミ)  あと2、3日もすれば、穂が垂れて収穫作業に入る、小麦の他もち麦、ミヤザキハダカ、マンネンボシ等作付面積が合わせて1100a余りで、それぞれの品種に特徴があって栽培法もなかなか一律には行かない、麦栽培はほんとに難しい…        ⭐︎  中でも特に思うように育ってくれないのがミヤザキハダカで、これは古来宮崎全域で自生していて昭和の終わりには一度姿を消していたまさに幻の裸麦、都城市柳田酒造の酒造りにかける熱い思いから麦焼酎「駒」とな

          その43

           毎日早朝から搬入される朝どれ野菜の数々、町内の生産者の皆さんがそれぞれ得意分野の作物を持ち寄ることで一番直売所らしい元気が漲る瞬間          ⭐︎  女性部加工グループ「はなどうキッチン」が生産販売しているあく巻き(ちまき)、ちょうど端午の節句の頃に古くから各家庭で作られてきた伝統的な食品を少し小さめにした「食べキリ」サイズで、超人気 他にも、惣菜や漬物、たくわん、こんにゃくなどグループ手作りの製品が並ぶ         ⭐︎  小清水米  法人はなどうが創業

          その42

                「杜の穂倉」          店内へどうぞ🫱  直売所ということで、早朝から生産者の皆さんが自慢の朝どれ野菜を運び込んできて、併せてパンや菓子や弁当惣菜などの加工製品が次々と搬入されてきて、店内が一気に活気づく…      いわゆる6次産業化(生産の1次産業、加工の2次産業、販売の3次産業、掛算して6)の賜物、まずは当「農事組合法人はなどう」と県内4つの酒造会社とが提携して製造された焼酎酒類が店内奥のコーナーに並ぶ、年末のちょうどクリスマスの頃には新酒の予約

          No.41

             高原町法人はなどう 直売所「杜の穂倉」  そもそもNOTEとかをやってみようと思ったキッカケが「杜の穂倉」をSNS上でアッピールし、少しでも店の売上げが多くなるようにしたいという思いがあってのことだったのだけれど、いつのまにか(私的な話題に終始し)40回目にもなってしまっていたというわけで、そろそろ本題に入らなければならない、(手遅れかもしれないけど)現実の商売の話に戻さなければならない…  というわけで、 まずは

          No.40

           運動公園のグランドのトラックの外周をちょっと借りてトイレットペーパーを転がしているとジョギング中の老若男女からご苦労さん 大変ですね がんばってと声がかかる  登山で山頂を極めた後は必ずすぐまた下山しなければならないのと一緒で、一度転がしたトイレットペーパーもいずれ巻き戻さなければならない  なのになぜかしら、どこまでもどこまでも(中腰のまま)トイレットペーパーを転がしていく…          ⭐︎  さて(夢の中では)常に「もがき」がテーマ、最後のトイレットペーパー

          No.39

                          中原中也  ランボーに憧れいつもランボーの真似をしてランボーのように生きようとした夭折の天才詩人中也、そう言えばそのまた中也の生き方を真似て暮らしていた恥ずかしい青春の1ページがあったっけ… 心底あこがれの極みに人はその人になりきろうとし、そのためにはどのような努力も惜しまないものである まずそんなとき外観から入る、山口県出身の中也は、頭のてっぺんから足の指先まで写真で見たランボーのように黒装束に身を包み、東京の街を闊歩し、飲み屋のテーブ

          No.38

                        今日の霧島山 中3の頃よく風呂で歌っていたジョニー・ティロットソンの「涙君さよなら」という曲が流行ったとき、君(くん)だからはじめこれ男の涙か?って思ったことがあってよくよく歌詞をたどってみると全然違って「いつも悲しいことばかりだけど、恋をしたからしばらくは涙とさよならだよ」って話で、軽快で楽しそうな曲だった、震える男の背中はどこにも見当たらなかった… 空から限りなく雨が降って来るように人の涙も枯れ果てることがない、一度だけどうしても涙が止まらなか

          No.37

                     哀しみのトリスターナ  とてもキュートなオードリー・ヘップバーンよりどこか哀愁のカトリーヌ・ドヌーブ派だった二十歳の頃、いつも中学生になっても小学生にまちがれ、いつも高校で中学生に、ついにはやっと大学生になれたのに高校生にまちがわれ、東京渋谷と有楽町の場外馬券売場で2度私服警官に補導されかかったことのある未熟な青年にとって大人の恋は3分の一しか分からなかったけど、なぜか池袋の映画館で「哀しみのトリスターナ」をみた瞬間から、主演カトリーヌ・ドヌーブの虜に

          その36

                        おはようの ミミ  百年後のわれはそよかぜ地球儀の  南極に風邪の息吹きかけて  一生に一度でも塚本邦雄のこのような一首を詠むことができるなら、金輪際歌をやめてしまってもいいだなんて思うこの世の歌人は少なからずいるに違いない  でも、だれも塚本邦雄にはなれないのでだれもこのような歌は詠めない   子供の頃、 「将来、なんになりたいですか?」という質問に、「長嶋茂雄!」と答える少年が結構いたりして、あ、もう一人の長嶋茂雄がこの世になりたい少年の

          その35

           ボブ・ディランの2016年度ノーベル文学賞受賞の知らせは我が心の中に閃光を走らせた  え??え??なぜボブ・ディラン?なぜノーベル賞?  でも、落ち着いて考えてみるとボブ・ディランが吟遊詩人という名の詩人であることはまちがいなく、その楽曲のメロディ以上にその歌詞に私たちが魅せられてきたのも事実だし じわじわとスウェーデン・アカデミーの決定を喜びをもって受け入れることができるようになった  (日本円にして1億超の賞金を手にしたボブ・ディランは授賞式には出席しなかった…)