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麦の種いろいろ

今日は小麦の刈り取りがほぼ終わりました。
写真は小麦の穂を上手に使っておうちを作ってるかやねずみさん。

さて、先日はお米の種についての記事を書きました。
お米には世界では数万品種、昔の日本で2000品種。
現代日本でも300品種があると言われていて、その品種数の多さには驚かされます。
一方の麦には品種があるのか。

まず、日本語では麦だけど、麦と言っても大麦、小麦、ライ麦、エン麦と全く姿の異なる麦がある。
大麦は麦茶やビールに。
小麦はパンやお菓子、パスタ、麺、ぎょうざや春巻きの皮に。
ライ麦はパンやお菓子に。
エン麦はオートミールにと、幅広く利用されている。
神戸の田んぼではエン麦以外の麦を作っている。

また、ハト麦はこれらの麦とは違ってジュズダマ属。
ススキやモロコシ、トウモロコシに近い植物らしい。

そして、それぞれに品種の違いがあるようだ。
ネットで調べて分かるのは小麦は日本では67品種。
他は〇〇麦、品種と入れても出てこない。
でも、いろいろな品種があるに違いない。

稲の出身地は研究過程でいろいろな地域が候補としてあがっており、米の種類によっても違うとされているが、最近は中国の長江中・下流域で落ち着いている。

麦の出身地はロシア南部のカフカス地方からメソポタミア(イラク)だとされている。

日本へは種類にもよるだろうが、米も麦も縄文時代に伝わったとされているようだ。

その当時から、姿形はかなり違ってきてるのだろうが、過去から脈々と受け継がれてきた種をこうして今栽培していると思うと感慨深いものがある。

私たちの畑では特に肥料を入れていないことや雑草がよく生えること、稲の後作だということなどで麦の収穫量は米に比べると少ない。

梅雨の折に収穫になる上、すぐに田んぼが始まるから少々急かされながらの作業となる。
収穫から脱穀までスピーディーさが問われるから、今回も相方や仲間のみなさんにずいぶん助けていただいた。

Facebookグループで麦の記事を書くと2件コメントをいただいたんだけど、お二人とも「大変」だと書きはっていた。

確かに麦づくりは米ほどではないけど、大変なこともある。
しかしそれでも今年も麦の種を残して、まこうとしている。
種は当然今年もまいてくれると思っているだろう。
私たちはまた育つ麦の姿と、麦の味わいを思い浮かべながら、その種の声にこたえる。

種と人はこうしてやりとりして、数千年のつながりをもってきたのだろう。
今年も残すところライ麦だけ。
収穫した麦たちで何を作ろうかな?


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