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お弁当にまつわるエトセトラ

長男は特別支援教諭をしている
口先では「金に教育を売っている男」を自称しているが
100人中98人が「ああ、やはりね」と納得しそうなほど
彼には適職のオーラがある

今は知的な障害の無い高校生を教えているのだが
以前自宅から通勤圏内の養護学校に勤務していたことがある
職員の給食には数に限りがあるので
給食にあり付けない先生もいる
長男が自宅から通勤していた一年間は
給食がなくお弁当持参だった

毎朝のお弁当と通勤の車中で食べるお握りを持たせ
送り出していたのだ

とはいえ、介護の関係で家を空けることもあった

息子が自分でお弁当を詰めていった時のこと
自閉と知的な障害のある男の子が
息子の弁当箱を見て担任の先生に何か話しているのだそうだ

白いご飯とコロッケだけを詰め込んだ弁当箱を見て
若しや何か病気になったのではないか
それとも心労だろうかと心配してくれたのだそう

ありがとう、お弁当の内容の違いに気付いてくれて

それから長男が学校近くのマンションに引っ越すまで
お弁当の彩には気を抜かなかった

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