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おコメをつくりにきているのに!

お金を払ってやることなの?

稲刈りに行った。千葉の鴨川自然王国。

大隈塾では田植えと草とり、稲刈りを毎年やっているが、
「お金を払って野良仕事」
物好きのやることだと、学生の親から呆れられたことがある。

たしかに。
農家の共同体が生きていた地域では、
田植え稲刈りはお互いに手伝い合って、
今日は誰それの田んぼ、明日は誰それの田んぼ。
畦や道端の草刈りも、町内会の共同作業だったりする。

でも、もうそんなコミュニティはない。
少なくとも、都会では。

モノ消費とコト消費

もう20年ぐらい大隈塾で田植え稲刈りはやってるから、
そのくらいから、「こと消費」があったんだろう。
モノを買うのではなく、体験を買う「コト消費」。

モノはもう十分に持っている。
不足しているものは基本的にはない。
不足しているものは体験である。
だから、旅行をする、フリーマーケットに出かける、
ワークショップを受講する、コミュニティに参加する。

物好きのやることではなく、
体験を得ているコト消費である。
コト消費はとてもいいんだけれど、
「消費する」ということが、いつも気になっていた。

消費、という行為というか考え方が、都会的。

消費から生産へ

そしたら、いっしょに参加したOGアッコちゃんのパートナーが、
お昼ごはんを食べたあとの息子を叱っていた。

カレーライスのプレートに、ごはんが少し残っていた。

「お米をつくりに来て、ごはんを残すとはなんだ!」

こう意識と行為が、コト消費から「消費」をなくして、
生産的になっていく。

子どもたちもしっかり鎌振って稲刈りしてた