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「やさしい話し方」と「あたたかな聴き方」

読書術とか仕事術というわけではないけど、
在来線とか飛行機とか、wifiが使えなくてまとまった移動時間は本を読んでいる。
(なんか、わたしは飛行機のwifiとは相性が悪い)
新幹線はwifiがあり電源も確保できるので、PC仕事に没頭する。
1週間168時間のうち、移動の時間がまとめて10時間以上あり、
そのほか毎朝60分強制的に本か論文を読むことにしているから、
これは週に7時間。

168時間のうち睡眠が6時間×7日=42時間、
起きてる時間は126時間だから、
まあそこそこ本は読めている。

昨日は、秋田から盛岡まで新幹線、だからPC仕事。
盛岡から釜石まで在来線、小巻亜矢さんの『逆境に克つ!』と『サンリオピューロランドの人づくり』を読んだ。

小巻亜矢さんは、サンリオエンターテインメントの社長さん。
サンリオを結婚退社して専業主婦だった小巻さんが仕事に復帰し、
お子さんを事故でなくしたり離婚したり、
乳がんと子宮筋腫などの病気、
いろんなスクールや大学院での学び直し、を経て、
サンリオピューロランドの館長になり、
2年で赤字体質から抜け出して来場者4倍のV字回復。
働く人たちの笑顔とモチベーションを引き上げる秘訣はなに?

対話、コミュニケーション、ということだった。

社員200人、アルバイト700人が全員とあいさつ対話する「対話フェス」、
じっくりと対話するワークショップ、
一日の仕事初めのウォーミングアップ朝礼。

そんなのエンタメ業界だからやれること。
一般的なビジネス組織では対話フェスとかムリムリムリ……

というのであれば、
「やさしい話し方」「あたたかな聴き方」
をしてはどうだろうか。
やさしい話し方とは、「ゆっくりと、わかりやすく話す」。
あたたかな聴き方とは、「話をさえぎらない」「『話してくれてありがとう』という気持ちを持つ」。

40歳過ぎたおっさんにそんな「やさしい話し方」とか、「あたたかな聴き方」とか、
いまさらそんなことができるわけない……

というのであれば、
「この部下の成長を、どうやって促すか」
を考えてコミュニケーションしてはどうか。

「仕事の指示を出すのがコミュニケーション」
世の中、そう思っている上司がほとんどです。「対話を大切にしてください」と伝えても、実際は指示命令や確認のための対話が大半。そして、指示出しや確認が部下育成の肝だと思いこんでいます。
「指示を通してどう部下の成長を促すか、という視点を強烈に持って初めて『育成』になる」
最近、管理職にはこう頻繁に伝えています。
(小巻亜矢『サンリオピューロランドの人づくり』ダイヤモンド社 2019 p233)

わたし自身も、「指示出し確認」で終わっていることがよくある、
ということに気が付かされた。

対話とコミュニケーションをつかってのV字回復の秘訣というか、
どんな仕事にでも応用できる事例がたくさん書いてあった。
さっそく今日からいくつか実践してみる。

小巻さんには。『魔法の朝礼』という本もある。
これを読むのを楽しみにしている。