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寄生獣という漫画について 著者/D氏

私の人格形成に大きく影響を与えた漫画はいくつかあるが、これ以上の作品はなかった。

知らない方にはあらすじの大枠だけ

ある日突然現れた寄生生物に右手を奪われた少年ま「シンイチ」と寄生生物「ミギー」が、同種の寄生生物(本来は頭を奪う事で人間を餌にする。)と戦っていくストーリーだ。

重いテーマやメッセージ性がありつつ、適度にエンタメをしていて、小学生だった私は完全に虜になってしまった。

特に私の好きな言葉としては

「わたしは恥ずかしげもなく“地球のために”と言う人間がきらいだ……なぜなら地球ははじめから泣きも笑いもしないからな。なにしろ地球で最初の生命体は煮えた硫化水素 の中で生まれたんだそうだ」

当時、自分には頭をハンマーで殴られるような衝撃をうけた。

そうだ…当然だが地球は泣きも笑いもしないのだ、あくまで人間のエゴでしかないのだ。

エコ活動を否定するわけではない、ただ自分の価値基準を勝手に「〜の為」「〜を思って」とすり替えていること、結構あるよなぁ〜という気付きを与えてくれた。

また、ミギーが人間を「心に余裕がある生物」と評価するところも良かった。

これは「地球の為に…」のように人ではないモノに対して考える余裕を持っことができる。これは人間の良さとも取れると言っているようで、良い対比になったと思っている。

見てない方には是非是非見てほしい、1、2、3度まできっと見え方が変わることがあるはずだろう

著者/D氏