旅坊主

人生という旅路の後半に差し掛かった修行増。政治、経済、資産運用などの硬い分野から、旅行…

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人生という旅路の後半に差し掛かった修行増。政治、経済、資産運用などの硬い分野から、旅行記などの趣味的なものまで、世俗にまみれた生活で感じることを書いていきます。

最近の記事

ウラジオストク訪問記⑤

食べる!飲む!海外旅行の楽しみの一つはやはり地元の料理。とはいえ、我々日本人にとって日本で食べる料理よりも美味しいものがそうそうないのは現実。ウラジオストクもその例に違わず、むちゃくちゃ料理が上手いという訳ではないけれど、田舎町の割にはおしゃれなレストラン、外国料理店がたくさんあるし、何といっても新鮮なシーフードがお手頃価格で食べられるのが一番の魅力ではないでしょうか。 定番のペリメニ(シベリア風水餃子)。日本で食べる水餃子と比べて特段美味しいという訳ではないけれど、ロシア

    • ウラジオストク訪問記④

      ルースキー島へのショートトリップ今日は街を離れて郊外の見どころの一つ、ルースキー島へ足を延ばした。この島は2012年のAPAC開催地であり、それを梃子に開発を進めようとの政府の思惑とは裏腹に、未だ自然が豊かな観光地である。当然のことながら旅行者が使える公共交通機関は存在しない(多分。ひょっとしたら極東大学にだけは公共バスが通っているかもしれないが不明)ので、旅行社のツアーに参加するかプライベートガイドを雇うことになる。値段も安かったので私はガイドさんが企画する「要塞巡りツアー

      • 白井球審批判から考える公平性

        客観的に見て何があったのか 4月24日に行われたオリックス・バファローズ対千葉ロッテマリーンズで、白井一行球審がロッテの佐々木朗希投手に詰め寄った行動が物議を醸している。特段誰も処分が出ておらず試合の流れを大きく左右する出来事でもなかったため、私自身は特段大した問題とも捉えていなかったのだが、周囲の意見を聞くと悲しいかな白井球審が四面楚歌の状態である様に思う。 ここで、何があったのか出来るだけ客観的に事実を列挙すると、以下のとおりである。 当日の白井球審は微妙な判定が多

        • ウラジオストク訪問記③

          ロシアのサンフランシスコ⁈ウラジオストクはその坂道の多さから、ロシアのサンフランシスコとよく評される。確かにケーブルカーが走っていてもまったく違和感のない地形をしてている様にも思えるし、ウォーターフロントも今後の開発次第では発展の可能性を大いに秘めている。 では、実際はどうなのだろうか。写真で見てみたい。 このあたり、戦前は日本人が多く住んでいたエリアらしいのであるが、今はその面影を残す建物もなく、よく分からない。 こちら、世界三大バレエ団の一つ、「マリインスキー・バレ

        ウラジオストク訪問記⑤

          あれから - 前代未聞の5敬遠

           本日(令和2年12月27日)の読売新聞朝刊に、28年前の夏の甲子園大会における「松井選手への5打席連続敬遠事件」のその後のストーリーが記載されていた。執筆は東京本社社会部の大井雅之記者(29歳)という方で、ご自身も大阪・履正社高校で白球を追いかけた方であり、野球経験者ならではの視点が他の記事と一線を画している。また、年齢から判断するにリアルタイムでこのニュースに接した経験がない記者だからこその客観的な視点が新鮮であり、非常に良質な記事だと思う。 五打席連続敬遠に対するそれ

          あれから - 前代未聞の5敬遠

          スーパーコンピューター富岳は使えるのか

           2020年6月22日、コロナ禍で閉塞した日本に大変喜ばしいニュースが飛び込んできた。スーパーコンピューターの計算速度を競う最新の世界ランキングが公表され、理化学研究所と富士通が開発した「富岳(ふがく)」が首位を獲得したというのだ。世界一は日本として8年半ぶりのことらしい。開発に携わった各関係者の努力の賜物であり、先ずは素直に祝いの言葉を述べたい。 2位じゃダメなんでしょうか?富岳は2011年に世界最速になった「京(けい)」の後継機として、14年から開発が始まり、官民合わせ

          スーパーコンピューター富岳は使えるのか

          ウラジオストク訪問記②

           その昔、ロシアへ個人旅行をおこなう際は、すべてインツーリストと呼ばれる旅行会社を通じて事前に全旅程を確定させておかなければならず、外国人が泊まれるホテルもインツーリスト系のものに限定されていたのですが、今はインターネットで自由に予約できる便利な時代になりました。市内のホテルへチェックインを済まし、早速市内観光へ。  ロシアが外国人旅行者に開放されるその昔、この街はたとえ団体旅行でも決して訪れることのできない閉鎖都市でした。その理由はロシア太平洋艦隊の本拠地であるから。なの

          ウラジオストク訪問記②

          ウラジオストク訪問記①

           日本から一番近いヨーロッパ!との触れ込みで最近はちらほら日本人観光客も増えてきたロシア極東のウラジオストク。2020年よりJALもANAも定期便を出し、官民挙げて何故かウラジオ熱をヒートアップさせようとの試みが感じられますが、コロナでひとまずリセットされた現在、改めてウラジオストクの魅力や、その潜在力などをお伝えできればと思います。情報は2016年と4年前のものなので、ちょっと古いですが、今でも大きな違いはないと思います。 空港到着から市内まで 当時、日本からの直行便はロ

          ウラジオストク訪問記①

          Black lives matter とデモ活動

           またも悲劇が繰り返された。2020年5月25日、米国ミネアポリス近郊で、アフリカ系アメリカ人(以降、論点を明確化するために黒人と記載する)のジョージ・フロイドが、白人警察官の拘束により命を落とした。この事件をきっかけに全米各地だけでなく世界各国にBlack lives matter (本来のニュアンスがよく分からないので翻訳は困難であるが、一般的には「黒人の生命が大事だ」と訳されている)の合言葉を掲げたデモが広がった。人種差別という米国の宿痾でもある問題に安易にコメントする

          Black lives matter とデモ活動

          休業要請と金銭補償

           この原稿を執筆している5月31日現在、筆者が居を構える首都圏でも緊急事態宣言が解除され、徐々にではあるが日常を取り戻す努力が各地でおこなわれている。国会中継などを観ていると一部野党議員が「第2波は必ず来る」などと煽っているが(何を根拠に必ず来ると言っているのか不明。実際にSARSの時は第2波などなかった。はっきり言って扇動罪に該当するレベルだ。)、まあ心の準備として第2波、第3波に備えておいた方がよいだろう。 また休業要請は発動されるのか 今回の緊急事態宣言解除の時期につ

          休業要請と金銭補償

          コロナウイルスが突き付けた問い

           どうやら首都圏も週明けの5/25(月)に緊急事態宣言が解除される可能性が濃厚となり、日本におけるコロナ第一波はひとまず終焉を迎えることとなりそうだ。罹患された方やお亡くなりになられた方には心よりお見舞いを申し上げ、ご冥福をお祈りするとともに、心身的にも経済的にも疲弊を極めながら自粛を強いられたれた方々にも敬意を表したい。コロナでお亡くなりになった個々人のレベルにまで掘り下げると楽観的なコメントができる状況ではないが、マクロレベルで見れば日本のダメージは欧米諸国比軽いものです

          コロナウイルスが突き付けた問い