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ヌメ革のコバ磨き、床面の処理に使う材料

ヌメ革のコバ面や床面を滑らかに整える際に使用する、一般的な磨き&仕上げ材です。それぞれの特徴があります。私自身の使い分け実績も含めてお伝えしたいと思います。参考にして頂けますと嬉しいです。

  1. CMC(クラフト社)

  2. トコフィニッシュ(クラフト社)

  3. トコノール(SEIWA)

  4. トコプロ(クラフト社)

CMC(クラフト社)

成分は、「カルボキシルメチルセルロースナトリウム」というものです。白い粉状のもので使用方法は、「CMC3gに水かお湯200ccを加え、半日放置して完全に溶解させて使用します」

溶解後は、透明で臭いのない状態となります。水よりも少しペースト感がある、少しヌルッとした状態です。または、濃いめで使用したい場合はCMCの分量を増やして自分好みのペースト感にすることもできます。

特徴としては、ヌメ革によく浸透し、革の繊維が引き締まり、磨き方によってはツヤを出しやすい材料です。
注意点は、銀面(革の表面)に付いてしまうと染み込みんでシミになってしまうので、特にコバ面に塗布の場合はコバからはみ出さないように注意が必要です。また、溶解の際に水分が多すぎる場合も銀面ににじみやすくなります。

個人的にはコバ面へ使用の際、浸透に少々時間がかかりますが「少しペースト感を強め」に溶解にすると、銀面へのにじみを抑えられて使いやすいと思います。

床面の毛羽立ちを抑える際は、銀面にCMCが垂れないように注意して作業します。コバ面の磨き、床面の毛羽立ち抑え共にCMCを塗布して半乾き状態で磨きこむことでツヤを出すことができます。磨かずに乾くと(そのままおいておく)ツヤは出ませんが、毛羽立ちもそのままとなるのでザラつきが残ります。

都度、内容を追加していきます。お楽しみに!

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