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Mérida の Teatro Romano - バルセロナの日本語交流の旅行


Barcelona の日本語とスペイン語の交流会の友達数人は、2024年3月23日から5泊6日で、Extremadura を旅行し、3月25日に Mérida の Teatro Romano de Mérida を訪れました。

まず、この短いビデオを観てください

概要

この Teatro Romano は、スペインの Extremadura 州の Mérida にある古代ローマ時代の劇場で、世界的に有名な歴史的建造物です。紀元前16年に建設が始まり、アウグストゥス帝の時代に完成しました。この劇場は、かつてローマ帝国の重要な都市であった Emerita Augusta (現在の Mérida) にあり、ローマ帝国の繁栄と文化的影響を象徴する建造物です。

紀元125年のイベリア半島の道路網

ローマ劇場は、世界遺産「メリダの遺跡群」にも登録されていて、その壮大な建築と歴史的価値から、年間を通じて多くの観光客が訪れています。また、現在でもさまざまな公演や文化イベントが行われていて、古代ローマ時代の雰囲気を感じながら現代のエンターテインメントを楽しむことができます。

歴史的背景

このローマ劇場は、紀元前25年にアウグストゥス帝が退役軍人のために創設した植民都市 Emerita Augusta の一部として建設されました。この都市は、ローマ帝国の重要な行政と軍事の中心地であり、イベリア半島におけるローマ文化の普及に大きく貢献しました。

劇場の建設は、当時のローマの典型的な劇場建築に従い、半円形の観客席 Cavea と、立派な舞台建築 Scaenae Frons が特徴です。観客席は、丘の斜面に巧みに配置されていて、自然の地形を利用して観客が快適に観覧できるように設計されています。劇場は約6千人を収容でき、古代ローマ時代には演劇や詩の朗読、政治集会など、さまざまなイベントが行われていました。

劇場は数世紀にわたって使用され続けましたが、ローマ帝国の崩壊とともに衰退し、中世には土砂に埋もれて忘れ去られていました。しかし、20世紀初頭に行われた発掘作業により、劇場が再び姿を現し、その後、修復作業が進められて現在の形に復元されました。

建築と設計

この Teatro Romano の建築は、古代ローマの典型的な劇場設計を踏襲しています。劇場の構成は、主に以下の3つの部分から成り立っています。

Cavea (観客席)

劇場の観客席は「ケーヴァ」と呼ばれ、半円形に配置されています。自然の丘の斜面を利用して設置されたため、観客は非常に優れた視界を得ることができました。ケーヴァは3つの水平部分に分かれ、階層ごとに異なる社会階級の観客が座るように設計されていました。上層には一般市民が、中層には中産階級、そして最前列の下層にはエリートや高官が座りました。

Orchestra (演奏エリア)

Cavea の前には、半円形の Orchestra がありました。古代ギリシャの劇場ではオルケストラは主にコーラス隊が使用するエリアでしたが、ローマの劇場では演劇が中心となり、俳優や演奏者が演技をする場所として使用されました。また、Orchestra の周りには特別な座席が設けられていて、名誉ある市民や貴賓が座る場所として利用されました。

Scaenae Frons (舞台建築)

劇場の舞台背景となる Scaenae Frons は、劇場全体の中でも最も壮大な部分です。高さ約15mの巨大な柱廊が並び、背後には美しい彫刻や装飾が施されています。この立派な舞台建築は、観客に視覚的なインパクトを与えるだけでなく、舞台裏の部屋や通路が俳優や技術者のために用意されていました。Scaenae Frons の中央には、3つの入り口があり、役者たちはここから舞台に登場しました。

現代での利用と文化イベント

Mérida の Teatro Romano は、単なる歴史的遺跡ではなく、現代でもさまざまな用途で活用されています。特に有名なのが、毎年夏に開催されるメリダ国際古典演劇祭 (Festival Internacional de Teatro Clásico de Mérida) です。このフェスティバルは、古代ローマやギリシャの劇作を現代に再演するイベントで、スペイン国内外から多くの観客を引きつけています。

フェスティバルでは、ソフォクレス、アリストファネス、セネカなどの古典的な劇作家の作品が上演され、古代ローマの劇場という壮大な背景のもとで行われる演劇は、観客に特別な体験を提供します。劇場は夜間にライトアップされ、その雰囲気は一層幻想的になります。現代の技術を駆使した照明や音響が、古代ローマの建築と調和し、歴史と現代が融合した独自の空間が生まれています。

さらに、劇場ではコンサートや文化イベント、さらには映画上映会も開催されていて、観光客や地元の人々にとって人気のある文化スポットとなっています。

バルセロナを拠点にスペイン旅行

バルセロナの日本語とスペイン語の交流会は、毎週、月曜日と水曜日と金曜日の夜です。

交流会では、スペイン語を学んだり練習したり、日本語を教えたり、日本文化などを紹介したりしていますが、一緒にスペインを旅行するための話し合いなどもしています。

毎週月曜日、20時50分頃~22時50分頃

毎週水曜日、20時半頃~22時半頃

毎週金曜日、21時頃~23時頃


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