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【連載終了】聖ポトロの巡礼

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小太りの青年が異世界を無駄にウロウロする日記小説です。謎の存在「ポトロ」として住人にチヤホヤされつつ旅をする、サエない主人公の行く末やいかに(笑)。全24話。
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#長編小説

【連載小説】聖ポトロの巡礼・お礼とあとがき・資料集付き

 処女長編『聖ポトロの巡礼』いかがでしたでしょうか? お楽しみいただけましたら幸いです。…

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【連載小説】聖ポトロの巡礼(第6回)

貝の月45日 45日っていうのもなんかイマイチ慣れない感じ。だいたい一月が49ガインっていう…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第7回)

おしまいの月2日 道が少しずつ険しくなってきたと思ったら、もうすっかり山道になってしまっ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第8回)

おしまいの月4日 怖い。いまだに怖さが抜けない。どうにかなっちまう。くそっ! ついこない…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第9回)

おしまいの月9日 山道をなりふりかまわずひたすら進む。峠にある断崖の上にたどり着いたんだ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第10回)

おしまいの月12日  昨日入国審査(?)が済んだ。変な検査だ。おそらくその、変な薬やら武…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第11回)

おしまいの月15日  へこむわー。  いやもうほんと、へこむわー。昨日からへこみまくり。この気持ちを何にたとえたら分かりやすいだろうか。うーん、まだ夕べの酒が残ってる脳みそでは、気の利いた言葉が全然浮かんでこない。いや、考える気力も湧かない。ていうかもう何もする気になれない。  へこむわー。  何って、ここは「王国」じゃなかったってこと。  てっきりそうだと思ってたのに。じゃぁここは一体なんだ? ただの大きな都市なのか? 多分そうだ。俺の旅の目的地とは、微塵も関係

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第12回)

おしまいの月17日  ヒマだ。何もする気が起こらない上に、することそのものがない。  いや…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第13回)

おしまいの月20日  今日の日記は衝撃的な内容になるだろう。あの男との会話を、できるだけ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第14回)

おしまいの月26日  あれから何回かズモーのところに足を運んだけど、この旅に関して、あれ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第15回)

 おしまいの月30日  いやー、久々に歩いたらもうあっちこっち痛くてたまんないぜ。もう足…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第16回)

おしまいの月40日  石や乾燥した大地や、枯れた植物が点在する埃っぽい道が続く。  最近…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第17回)

おしまいの月49日  危なかった。水が切れて丸一日。あと一日余分にかかってたら、また行き…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第18回)

聖ポトロの日  疲れきっていた俺は、昼ごろに女主人に起こされた。  彼女はおそらくもう中年を過ぎたくらいの年齢で(サバラバの人たちは自分の年を明かさない。もしかしたら、本人も知らないのかもしれないし、もしくは、年齢を重ねること自体を全然気にしていないかもしれない)、中肉で背は少し低め、髪は黒くて白髪交じりで、後ろに無造作に束ねてある。サバラバの女性は化粧をしないようだ。これはピトのときも、ゼビルのときも一緒だった。みんな質素で、素朴な服装を好む。貧乏だからとか掟だからとか