マガジンのカバー画像

【連載終了】聖ポトロの巡礼

25
小太りの青年が異世界を無駄にウロウロする日記小説です。謎の存在「ポトロ」として住人にチヤホヤされつつ旅をする、サエない主人公の行く末やいかに(笑)。全24話。
運営しているクリエイター

2018年7月の記事一覧

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第1回)

貝の月10日  書いとかなきゃ忘れちまうだろう。何せこっちに来てもうどのぐらい経つのか。す…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第2回)

貝の月16日 いい加減やんなってきた。いつになったら着くんだ。 とはいえ、ここは道すがら…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第3回)

貝の月22日 昨日寝る前に食べた木の実はどうやら毒だったらしい。朝から吐き気とめまいが止…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第4回)

貝の月30日 前回の日記の後のことを書いとかないと、後で日記を読み返したときに自分でも混…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第5回)

貝の月36日  ドドロの実のせいで戻された5日分を、どうやら4日で取り戻せた。こないだぶっ…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第6回)

貝の月45日 45日っていうのもなんかイマイチ慣れない感じ。だいたい一月が49ガインっていう…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第7回)

おしまいの月2日 道が少しずつ険しくなってきたと思ったら、もうすっかり山道になってしまった。道自体はよく踏み固められてて歩きやすいんだけど、急な坂道がこうも続くと気がめいる。 もちろん、ずっと上りなわけじゃなくて、尾根の先(なんだろうと思うけど)からは当然下りなんだけど、下りの道も急だと楽じゃないね。階段でもあればいいんだけど、きっと俺みたいに徒歩でここを行き来する人も少ないんだろう、ずっとただ土と石ころの道が続く。 その周囲は、背の高い木の茂る森だ。杉だか松だか、そ

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第8回)

おしまいの月4日 怖い。いまだに怖さが抜けない。どうにかなっちまう。くそっ! ついこない…

【連載小説】聖ポトロの巡礼(第9回)

おしまいの月9日 山道をなりふりかまわずひたすら進む。峠にある断崖の上にたどり着いたんだ…