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今やるべきことを考えたら「サステナビリティ」に辿り着いた話

人生2度目の育休を経て、今年5月に復職しました。子育てに仕事にとバタバタした毎日ながらも、「仕事って楽しい!仕事できるってなんて幸せ!」と充実した日々を送っています。2度目の育休は1回目とはまた違った感覚で、自分の仕事やプライベート、いわゆる人生を俯瞰してみることができたように思います。40代を目前にして限りある自分の時間をどう生きるのか、何度も考えました。

人の時間は「いのち」を使いながら過ぎていく。時間を共にするというのは、「いのち」を共にすることだ。

(糸井重里・今日のダーリン12月17日)

糸井さんも仰るとおり、何気なく過ぎている私たちの時間。でも実は大切な「いのち」を使いながら生きている。時間を共にしている、家族や仕事や仲間たち…それは「いのち」を共にしているということ。何も考えないと、何も残せないままに毎日が過ぎてしまう。育休中は、今考えるとそんな焦りもあったのかもしれません。

今日、復職して絶対にやりたかったことのひとつがかたちになりました。

今回は、「Your SUSTAINABILITY」が生まれた背景を綴っています。きっかけは個人的な想いがかなり強いのですが、会社のビジョンや経営理念と重なりあい、こうして皆さんにお披露目できるのを心から嬉しく思っています。

少し長くなりますが、よろしければお付き合いください。

わたしたちは未来に何を残せるのだろうか

産休目前、仕事の最終日だった2020年3月31日。臨月でお腹はパンパンだったあの日。「5歳になった長女の相手をしながら、大きいお腹を抱えての仕事はなかなかハードだったなあ」と妊娠から今日までを何気なく振り返っていました。そして、ふと思うことがありました。

「この子たちの未来は、幸せに満ち溢れているものだろうか」。

子を持つ親であれば誰もが将来を不安に感じたことがあると思います。私もそんな一人で、コロナ禍で世界中が混乱の中、日本も例外ではなく閉塞感が漂っていました。もちろん、私が携わっているウエディング業界も当時は決して明るくはありませんでした。

「子どもたちの未来にわたしは何が残せるのだろう、今何ができるのだろう」。

目の前で笑う娘とお腹の中で大きく動く子どもを感じながら、仕事でもプライベートでも、ただただ漠然とした不安でいっぱいだったことを今でも思い出します。

そんな時にとある企業のプレスリリースに出会いました。

2020年、VOGUE JAPANは新しい一歩を踏み出します。まだ大きな一歩とは言えませんが、未来へ向けたとても大切な一歩です。

あなたのために、誰かのために、そして地球のために。何かを知ること、何かを解決することが、心躍る新しい感覚と生き方をもたらしてくれることを、一緒に見つける一歩を踏み出しましょう。

「VOGUE CHANGE」プレスリリース

それは、サステナビリティをテーマとしたプロジェクトスタートを知らせる内容だったのですが、直感で「これだ!」と感じました。

ひとつでも多く。幸せの選択肢を増やしていきたい

その翌月に第2子を出産し、新生児との慌ただしい毎日がスタート。それでも、あの時の「これだ!」という感覚が頭から離れず「復職したら絶対これをやりたい。会社も業界も社会も個人も。これからはサステナビリティが当たり前になるし、ベースになっていく。塞ぎこんだままではよくない。未来につながることをもっとやっていかないと。サステナビリティを推進していく仕事をやる!」という熱い気持ちは変わりませんでした。

復職する少し前、ウエディングパークでは2021年10月から新たな経営方針として「デザイン経営」がはじまっていました。

ウエディングパークも、一人ひとりの幸せの価値観を尊重し、多様化する価値観に寄り添ったサービス、事業を展開できる会社に変わっていきたいと思っています。

全社員が、『結婚するおふたり』、『結婚式をつくるウエディング業界の方々』、それだけではなく、『そのすべてを取り巻く”社会の視点”』から、常に問い続けて、仕事を生み出せるようになること。UI、UXを含めた製品・サービスの全体設計に全社員がデザインの発想を取り入れて仕事をすることで、経営理念の「結婚を、もっと幸せにしよう。」を実現していきたい。そんな思いで、今回「ウエディングパーク的『デザイン経営』宣言」を発表しました。

会社と自身がチャレンジしたい方向性が異なると、会社での実現は難しいですが、今回は「デザイン経営」をやっていく、という会社の方向性と自分の想いが不思議なほどバチっと重なるのがわかりました。誰かに「やってみなはれ!」と言われているような気さえしました。

そして、復職してから数か月企画をあたため続け、「結婚あした研究所」にて、新企画「Your SUSTAINABILITY 未来につなげる、はじめの一歩」をスタートすることになったのです。

企画では、ウエディング業界を中心に、サステナビリティに取り組む企業や働く方々を取材し、「結婚あした研究所」内で発信していきます。そうすることで、業界全体でサステナビリティに関しての意識をアップデートし、業界の未来へつなげていくことができると確信しています。

「サステナビリティに関しての意識をアップデートし」と偉そうなことを書いていますが、私自身の想いとしては、約15年に渡りお世話になっているウエディング業界をこれからもっと夢のある業界にしていきたいと心から思っています。ただ正直なところ、社会の急速な変化にたいして、業界がやるべきこと、変わらなければいけないことはまだまだあることに危機感を感じています。それを「21世紀を代表するブライダル会社を創る」がビジョンのウエディングパークが先頭に立って推進していくべきだと考えたのです。

ウエディングパークの経営理念は「結婚を、もっと幸せにしよう。」です。
これから結婚するおふたり、ウエディング業界で働く人、ウエディングパークの社員をはじめ、個人・企業・社会への責任として、多様性を実現し、誰もが違和感を持つことなく、自分が望む道を選ぶことができ、幸せを目指せる、そんな世界を創っていくことが、理念を体現することなのではないかと考えています。

業界で働く方々をはじめ、ひとりひとりの意識をアップデートし、みんなで必要な選択肢を共につくっていきたい。未来につなげる「幸せの選択肢」を増やしていきたい。そんな想いから本企画をスタートするにいたりました。

コンセプトは「未来につなげる、はじめの一歩」です。

決して遠くはない私たちの未来を想像しながら、サステナビリティをより身近なものから知っていただき、ひとりひとりが意志を持って「未来につなげる」と思え、はじめの一歩を踏み出せるきっかけをつくっていきたいと考えています。

ひとりでは行けない所も、同じ志をもった仲間となら辿り着ける

テーマが大きいだけに業界のサステナビリティをひとりで牽引できるとは、思っていません。またウエディングパーク1社で完結するものだとも思っていません。業界の皆さまと一緒に、意識をアップデートし、そして幸せの選択肢を共に創っていきたい、そう思っています。

勇気を出して一歩踏み出してみる。声をあげてみる。行動してみる。
そうすれば、どこかで手や耳を貸してくれる人が現れて「一緒にやりませんか?」と仲間がどんどん増えて、少しずつ大きくなって、何かが変わると信じています。今回のnoteは、その第一歩です。

「幸せの選択肢を増やしたい」
まずは、大好きなウエディング業界からスタートしていきたい。
それが今の私にできる会社・業界・社会への恩返しだと思っています。

まだまだスタートしたばかりで希望も課題も未知数ですが、10年、50年、100年先の未来をイメージし、私たちが動くことでさらに未来は明るくなる、と信じて突き進みたいと思います。応援いただけると嬉しいです。


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