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【3分で読める】中国人コンサルタントに聞く!中国と日本の違い(人事マネジメントなど)

こんにちは。マルチブックnote編集部のElinです。

 今回の記事では、マルチブックで10月から働き始めた中国人コンサルタントの斉さんにインタビューをしました!中国人社員と日本人社員の違いや雇用方法などをお伝えします。

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斉さんの経歴

2013年 大連外国語大学のコンピューター科学と技術専攻を卒業。大連の某日系証券会社に就職。
2016年  ITシステム会社に転職。
2019年1月来日 SAP開発、設計、テストの仕事をする。
2019年10月 マルチブックに入社。

働いてみて感じた日本と中国の職場のちがいは?

 日本は固い雰囲気の職場で驚きました。非常にフォーマルでまじめな感じがあります。まず日本ではスーツが基本ですが、中国ではラフな服装でも大丈夫で、ジーンズを職場に履いていく人も多いです。日本では職場とのプライベートな繋がりはあまりありませんが、中国では仕事仲間と親しく、休みの日も遊びに行ったりしていました。
 また、これを言うと日本ではすごく驚かれるのですが、中国ではお話しながらや、音楽聞きながら仕事をすることが普通でした。私はよく音楽を聴きながらプログラミングをしてましたが、日本で働いているときと同じくらいはかどりましたよ(笑)。

中国にもっていくと失敗する日本企業の労働文化は?

 残業や会議が多いという文化ですね。
 中国では、残業は仕事が納期に間に合わなさそうなとき以外はしないですし、会議も会議は月に1回~多くても週に1回という頻度です。それは「仕事さえ終わっていればいいじゃん」という成果主義的な考え方から来ていて、これは音楽を聴きながら仕事をすることにもつながるのかもしれません。反対に残業をたくさんしていても仕事が終わっていなければ評価されないシビアな世界です。
 日本の前職ではプロジェクト期間中、毎日のようにミーティングが開かれてました。先輩からの進捗確認や問題の有無のチェックなど、、。中国人はそのようなことを嫌がると思います。効率を重視するので無駄な拘束時間はなるべく減らしたほうがいいでしょう。

ほかに中国の社員さんと接するうえで気を付けたほうがいいことはありますか?


 2つ気を付けたほうが良いことがあると思います。1つ目は絶対にメンツをつぶさないことです。中国人はメンツを重視する傾向にあるため、みんなの前では怒らないことを心がけてください。注意する際は外に呼び出して二人きりの時にしましょう。
 次に曖昧な指示を出さないということです。日本ではニュアンスで伝わることが多いですが、中国人にはそれだと伝わりません。断るときやお願いをするときははっきりと言いましょう。

中国人に多く見られるキャリア観は?

 中国人は多くの転職を繰り返しながらよりキャリアを形成します。そのため、ずっと同じ企業に勤める傾向が強い日本人と違って、自分に合わないと感じたり、条件が良くなかったらすぐに転職するかもしれません。企業も中途採用が多いですし、長い研修やオリエンテーションがある日本と違って中国では即戦力が求められ、入社後すぐに業務をこなしつつ学びます。実際自分も2度転職しました。従業員が辞めることを前提に考え、属人的でないシステムや業務形態を導入することをおすすめします。


なぜ転職したのか?

 私は自分の成長のために転職しました。1つ目の会社では主に顧客情報管理や経費精算の業務を行っていたのですが、事務的で基本的な動作の繰り返しでした。なので自分の能力を高めたい、重要性の高い仕事がしたいと思い、SAPシステムの企業に転職しました。そこでは法律の専門家や営業の方などとコミュニケーションをはかりながらプロジェクトを進めていき、すごく成長できました。また、マルチブックに転職したのも周りにいたコンサルタントがすごい方ばかりで憧れたのと、大学で学んでいた日本語を実践的に使いたい、先進的な日本で新たに挑戦してみたいという理由からです。私のまわりにも自己発展を重視し、キャリアは自分のレベルアップのためのものと考えて転職する人は多かったです。

中国の就活は?

 中国の就活は基本、日本の就活と変わりませんが、学生時代から本格的にインターンをして、インターン先で内定をもらう学生やそこで身に着けたスキルをアピールして就活する学生が多いです。また、中途採用やヘッドハンティングが盛んです。実際、私も中国のヘッドハンターに声をかけられて日本にあるマルチブックに転職しました。なので、優秀な人材がほしければそういうところと契約しても良いかもしれません

まとめ

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。中国進出の際、気を付けるべきことは以下の3つです!

①職場をラフに、居心地良くする(服装の簡易化や残業・会議の削減など)
②接し方に気をつける(ストレートな指示や内密な注意を心がける)
③転職を前提とした非属人的なオペレーションにする

 中国では今後、人件費や労働力確保をめぐる環境がますます厳しくなると予想されるため、労働生産性の向上を目指す取り組みが必要です。そのため今後、レベルの高い人材を獲得したり、育成し定着させることが重要性を帯びてきます。人材の現地化の促進とともに、現地の労働文化にあった働く環境作りを進めていくことをおすすめします!


 マルチブックには多国籍コンサルタントが多く在籍しており、多角的な視点よりサービスを提供しております。ご興味があれば、ぜひHPをご覧ください。





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