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自分ひとりの未来に流すだけじゃなくって。

「ありがとうございます」
その言葉の先に、誰かの笑顔が想像できると嬉しくなります。それは自分がお金を使う時もそうで、モノでも体験でも心が動かされ続けることをしたい。

クラウドファンディング2つとブックサンタ。2021年に私の心を動かし、そして一度きりで終わらず生活の片隅にほんのりあたたかさを残していました。

「応援いただきありがとうございます」
会ったことのない同年代の男性からそうメッセージが届いたのは昨年5月のことでした。それは私の初めてのクラウドファンディングの経験でした。

日本一周歩いて周る。
そう掲げた彼は、以前参加していた旅人のコミュニティのメンバーで、直接面識はないものの共通の知人がいる人でした。

初めてなのに、突然その人を支援したくなった理由。それはその人が周りの人を笑顔にすることができる人だと感じたから。あとは単純に、自分の好奇心と共鳴したからかもしれません。

今年のクリスマスには、ブックサンタという寄付活動に参加しました。

様々な事情でクリスマスプレゼントをもらうことができない子供たちに、本を届けることができるというプロジェクトです。自分が選んだ本を届けることができる。サンタさんが子供に届けられる笑顔って格別なものな気がします。

もう一つは友人のクラウドファンディングです。
鍼灸院の経営を始めた同い年の子が新しいお灸のブランドを立ち上げるということで、応援させてもらうことにしました。

夢を広げている姿は、インスタグラムなどで追っているだけでも刺激になりました。でもその人が歩くその道を一緒に描く手助けができるなら、それは自分にとっても頑張りたいと思える価値のあることでした。


実家に住んでいた学生時代にバイトをすることと、社会人になって一人暮らしでお給料をもらうことは、根本的に何かが違うと知った一年でした。

学生時代は自分で稼いだ分は自分に全部つぎ込めました。貯金も好きな私は、まとまった額を貯めては海外旅行を梯子してを繰り返しました。それでも社会人になるまでの自粛期間にまた貯金を作って社会人になれたんです。

でも、社会人になったらみんなが急にお金の話をし始めました。正直、上司のバブル時代の貯金がなかった武勇伝なんて参考にもなりません。積み立てNISAとかふるさと納税とかやっておけばよかったっていう先輩の話を必死に聞くだけです。

自分の将来のために、将来できるかもしれない家族のために、選択肢を少しでも増やすために。現実を少しでも積み上げていかなくてはいけないことに、焦燥感とある種の諦めを感じます。

だからこそ、誰かのためという理由をつけて、今の自分を奮い立たせることに少しだけお金を使いたくなるのかもしれません。ただ自分のためにブランド物や流行り物を欲しいとは思えないんです。お金で人間関係は買えないけれど、誰かの本気や、思いがこもったものと自分を繋げる手段を得ることはできる。

私にとって、このクラウドファンディングと寄付はご褒美でした。

自分が働いて、それをただ淡々と自分ひとりの未来に流していくだけではない。
誰かと自分の未来を繋げられる嬉しさは、きっと自分で自分の生活を営むようになったからこそ感じられるものなんです。

だったら、社会人も悪くないなあ。

ありがとうございます。
本当は私からもそれを伝えなくてはいけないですね。

今年はどうやって自分が生きていることにわくわくできるだろう。生きていることにほくほくできる、そんなふうにお金を稼ぎ、使いたいものです。






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