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将来やりたいことを探すヒントを、就活をやめて行動し続ける22歳からもらってみた

夢や将来したいことを聞かれるのは好きですか。具体的に答えられる人を眩しく思いながら、聞かれたくない質問だと思う人も多いのではないでしょうか。

今回は「やりたいことを見つけるヒント」をもらうため、とにかく行動している人のお話を聞いてみることにしました。将来の方向を模索しながら挑戦を続ける、POOLOJOB1期生のごねち@gone1928)さんです。

現在は北海道のニセコでリゾートバイトをしているごねちさんは、やりたいことを探すために就活をやめた22歳。

ごねちさんの原動力とロールモデルの見つけ方は、きっと将来像を描く参考になるはずです。インタビューでこれまでの経験に迫ります。

後悔しない今を生きる原動力とは

「思い立ったらすぐ行動」を大切にしているごねちさん。友人に「生き急いでいる」といわれるほど、同世代の中でも多くのチャレンジをされています。何がそこまでのエネルギーになるのでしょう。

ごねち
「学生時代のバイトで、あるパーティーの参加者のサクラをしたことがあります。そこで主催者に将来やりたいことがあるのかを聞かれて、具体的な答えが出ませんでした。

興味があることはいろいろ思い浮かぶけれど、軸となるものが定まっていない状態だったんです。

『具体的に答えられないのは、まだ行動が足りていないからだ』とその人に言われました。納得する部分もありましたがとても悔しかったです。もともと負けず嫌いなので、見返してやろうと行動する意欲が湧きました

それからは、わからないなら、いろんなことをやって適性を探そうと思っています。まずは先入観なく挑戦してみて、やりたいことを見つけようとしている最中です。

今はリゾートバイト(以下リゾバ)で友達になった、英語の上手なインドネシア人のスタッフと会話するのが一番楽しいです。英語に慣れたいと思って選んだ仕事で、実践できる環境がとても充実しています。始めてから一カ月以上、英語のモチベーションが下がった日が一日もありません。」

自分の行動が足りていない。そんなふうに言われたらムッとしてしまう気がします。でもごねちさんは、負けず嫌いと言いつつアドバイスを生かしていました。

ポジティブな行動力の原点は、できないことに素直になること、そして好奇心と向上心だと感じました

自分が輝ける場所を教えてもらった

楽しいこと、やりたいことを見つけるために挑戦を続けているごねちさんですが、今まででいちばん輝いていたのは、何をしていたときでしょうか。

ごねち
「自分が人生でいちばん楽しかった、輝いていたのは、福岡での初めてのフリーアコモデーション(以下、フリアコ)のときです。フリアコは、ホテルやゲストハウスなどで働くことで、宿泊が無料になる旅の方法です。

実は当時は福岡のことをよく知りませんでした。そして、ゲストハウスで働くどころか、泊まったこともありませんでした。

初めての経験だらけのフリアコでしたが、毎日楽しかったです。周りのスタッフだけでなく初めて会うお客さんにも、『楽しそうだね』『あなたに向いている仕事だね』と言われました。

自分が楽しいと思うだけじゃなく、他の人から見ても輝いているんだというのには驚きました。自分の好きなことに気づけた気がします。二カ月だけでしたが、福岡には思い出が詰まっています。

今までの経験から、接客やガイドなど、直接お客さんと関わり、何かと人とを繋ぐ仕事が向いていると思います。自分がいいと思ったものを友人におすすめすることも好きです。

あとは昔から初対面のアイスブレイクが上手いと言われます。相手の心を開いてもらうために、自分が先に心を開いたり、あえてカジュアルな態度を選んだりすることがあると思います。相手と仲良くなるための行動を、自分ではあまり意識せずに普段からしているみたいです。

だからこそ、お客さんと自由にお話しできない環境は苦手です。縛られると、自分の個性が出せなくなって、接客も窮屈に感じてしまうんです。

格式高くてルールが厳しい高級なホテルより、ゲストハウスのように自分で工夫してコミュニケーションを取ったり、仲良くなるために自分らしさを出せたりするところで働きたいです。」

ごねちさんのコミュニケーションは、相手にとっても居心地の良い場づくりです。だからこそ、自分で自由に工夫して接客できる環境が、ごねちさんをより輝かせるのだと思います。

また、自分が好きだと思うことが、自分の輝ける場所の発見になったそうです。実際に試したからこそ、自分に向いていることがわかってきたのではないでしょうか。

やりたいことを探したら、世界一周になっていた

ピースボートというプログラムでの世界一周を目指しているそうです。一方で、ごねちさんの目標には「世界一周」という言葉はあまり出てきません。昔から世界一周がしたかったのでしょうか。

ごねち
「旅は好きですし、行きたい国も多いです。いろんな国に行って、友達を作ったり世界遺産を見たりしたいと思っています。だからピースボートという船で世界一周するプログラムに参加を決めました。

でも、世界一周という肩書きにこだわってはいません。バイトで出会った人に自分のやりたいことを話していて、たまたま紹介されたのがきっかけです。

そんな旅のシステムがあると知り、自分でも訪問国やコストを調べました。プログラムをよく知るうちに、個人での旅行ではできない経験があると思って参加を決めました。

私にとって世界一周はゴールじゃなくて、自分がやりたいことを探すための一つの手段です。だから今回POOLO JOBに入らなければ、わざわざ世界一周という言葉でSNS発信をすることもなかったと思います。

POOLO JOBでの発信は、初めて自分がやりたいことを友達にも伝えるきっかけになりました。

普段は面白いことが大好きで、くだらない投稿ばかりしています。自分の本心や考えを語るような発信はしません。だから第一印象では、あまり深く考えないタイプと思われがちです。

自分の目標に干渉されるのは好きではないし、自信もなかったんだと思います。でも初めてやりたいことや価値観を発信したら、『元気をもらえた』『そんなふうに考えてるの知らなかった。応援してる』と友人からメッセージが来ました

自分も誰かに元気を与えることができるのかと、コメントがとても嬉しかったです。改めて自分は人に恵まれていると思ったし、発信してみてよかったと思えました。」

挑戦したいことが増えて、さらにそれが誰かの気持ちを動かす発信につながったそうです。ポジティブに行動し続けるごねちさんだから、周りにも素敵なご縁が広がっているのかもしれません。

助けてもらった分、自分も誰かに返したい

徐々に見つかり始めている目標に向かって努力するごねちさんですが、目指す姿があるのでしょうか。また、これから多様なチャレンジをすると思いますが、将来はこんな大人になっていたいというイメージがあるのでしょうか。

ごねち
「今までいろんな場所で働いてきて、同世代の中ではたくさんの人と関わってきた方だと思います。その中で、特に憧れている人が二人います。

まずは福岡で会った一つ年上の友人が、私がいちばん尊敬している友達です。目標を持っていて、それに向かって一つ一つ地道に計画して努力しています。例えば韓国語も目標のために習得してペラペラなのですが、次は英語を頑張るそうです。

「やりたい」と理想を口にして終わる人はたくさんいるけれど、有言実行しているところに憧れます。その姿がかっこいいんです。努力を体現できる人になりたいと、自分も刺激を受けています。

また、以前のバイト先のパートさんは、ロールモデルにしたい女性です。若いころに自由に海外を飛び回って、自分のやりたいことをし尽くして、今はご結婚してお子さんもいらっしゃるそうです。

多くの経験をして、いろんな人と関わってきたからこそ、余裕があるのだと感じます。自分もそんな生き方がしたいと思いました。

バイトの経験の中では、お局さんに嫌な言い方をされることもあります。もし誰かの一言で雰囲気が悪くなってしまっても、誰も傷つかないような言い換えをして、その場を明るくしてくれるのがロールモデルの女性でした。

その言葉がけができるのは、今までの経験があってこそだと思うんです。

だから自分も、若いうちにいろんな環境に飛び込んで、挑戦して失敗も経験したいです。そしていろんなエピソードを持った、寛容で心の豊かな人になりたいと思います。

昔から、困ったときには周りの人に助けてもらってきました。コミュニケーションをするときに、まずは自分からオープンに振る舞うからでしょうか。自分では無意識なのですが、友達には「危ない目にあったとしても死ぬことは無さそう」と言われたりします。周りの人にも恵まれて、運がいいんです。

大人になったら、助けてくれた人に自分も返せるようになりたいんです。そして今の自分が周りの人にたくさん支えてもらっているぶん、若い人を助けられるような存在になりたいです。」

ごねちさんは、目標の実現のために努力をして、着実に結果を積み上げる人に憧れているそうです。また、多くの人に出会い、さまざまな経験をした人をロールモデルにしているといいます。

将来を模索する中で、どんどん具体化されていくようです。そして憧れの存在は、まさにごねちさんが挑戦し体現しているものではないかと思いました。

やりたいことがないと思うとき、好きなことが仕事になるかわからなかったり、興味はあっても自信がなかったり、目指す姿が描けなかったりしているのかもしれません。

興味を持ったらとりあえず挑戦してみること。行動を止めないこと。

幅広く活動し、多くの人と出会う中で目指す姿を見つけるごねちさんが、そんなヒントをくれました。興味のアンテナをたて、まずは小さなステップから踏み出してみませんか。


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