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本を買って、誰かのサンタになってきた

今年の冬は、サンタさんになってきます

24歳独身。まだ近くには赤ちゃんはいません。そんな私にもサンタさんになるチャンスがありました。というのも、とても素敵なプロジェクトを知り、是非参加したいと思ったのです。

その名も「ブックサンタ」です。

こちらのnoteで知ったのですが、自分でも参加できると知り、早速本屋さんに行ってくることにしました。

ブックサンタは「厳しい状況に置かれている全国の子どもたちに本を届けること」を目的に2017年スタートした、全国のNPOと書店が連携したプロジェクト。書店に足を運ぶのが難しい方のために、専用オンライン書店とクラウドファンディングでも寄付が可能です。

チャリティーサンタの合言葉は「あなたも誰かのサンタクロース。」

ライツ社のnoteより

オンラインでも寄付が可能とありますが、なんだか久しぶりに子供時代にお世話になった本を手に取りたい気持ちに駆られ、私は書店に足を運ぶことにしました。

MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店へ

やってきたのは渋谷の巨大書店です。児童書の本棚だけでも何列もあり、日曜日の午後ということで子どもたちが思い思いに本を選んでいました。床に座り込んでページをめくっている3歳くらいの女の子や、お母さんの手を引っ張ってハリーポッターの本を買いたいと話す7歳くらいの男の子。熱心に本棚に目を向ける子どもたちを見て、本を届けることの意味を改めて感じたような気がしました。

その周辺は、懐かしい小学校の本棚のようでした。懐かしい本が沢山置いてあって、思わず歓声を上げそうになります。

懐かしい!!!かいけつゾロリシリーズ。今でも健在なんだなあ。読書の時間は男の子を中心にみんながこれを読んでいました。

モモ星の王子さまなどが並ぶこの棚は、大人が読んでも考えさせられる名作が並んでいます。ブックサンタの対象は高校生までとなっていて、幼児向けの絵本以外が不足しているということでした。なので今回は絵本以外で選んでいきます。

マジック・ツリーハウスシリーズではありませんか!
私が海外文学にはまったきっかけの本です。マジック・ツリーハウスがタイムマシンのように、歴史の中の色んな場面に連れて行ってくれてそこで冒険する話。私は7作目の「ポンペイ最後の日」が印象的でした。ブックサンタの1冊目は、マジック・ツリーハウスシリーズの1作目にします。

シリーズ物ではあるものの一話完結型なので、楽しめると思います。気に入ってくれたら、図書館で続きを探してみてほしいな。20作以上シリーズが続く名作なのです。

またまたとっても懐かしいものを見つけてしまいました。エルマーのぼうけんです。実家の本棚に今でも並んでいて、母もお気に入りの本でした。何度も読んだけれど、意外と結末を忘れてしまっているかもしれないな。思わず棚の前で立ち止まってしまいます。2冊目は、エルマーのぼうけんにしましょう。

もう一冊、中高生向けのものをと思って何度も棚を往復しました。森絵都さんのカラフルが目に止まります。これは私がおとなになってから読んだ本ですが、中学生の時の国語の授業で発表していた同級生がいたので覚えています。この本がロングセラーであることは知っていたし、森絵都さんは私が中学生の時に最も好きだった作家さんのひとりです。3冊目はカラフルにすることにしました。

ブックサンタの参加の仕方

ブックサンタへの参加方法は、実際の書店でも至って簡単です。まずは普通に本を買うときのように本棚から選びました。

私はこの3冊を持ってレジに向かいます。ここが参加書店なのは調べていましたが、それにしても初めての参加のため少しドキドキします。レジの奥にブックサンタのポスターを見つけて、少しだけ落ち着きます。

さて、レジで3冊を手渡し、「ブックサンタをしたいのですが」と店員さんに伝えました。そうするとすぐに店員さんには伝わって、かしこまりましたと言ってお会計をしてくれました。

その後、参加者への感謝レターとシールを受け取ります。このレターの裏には、参加者用のお礼サイトのアクセス先も載っています。クリスマス後には、子どもたちの様子も載るようです。

本を選んでお金を払う、それだけで参加できる寄付です。改めてとても簡単でした。もちろんオンラインでも参加可能です。さらに、調べたところによるとほんの選び方がわからない方は「おまかせ」で寄付もできるそうです。

ブックサンタに参加して

大人になってからも変わらず本が好きで読み続けているので、本屋さんにはよく行きます。月に1度以上は行って、何かしら気になった本を買ってしまうんです。でも、長らく児童書の方には足を向けていませんでした。

私は小学生の頃には本当に本が友達だったんです。

よく、読書記録のプリントの一番上とかに「ほんはともだち」と書いてありました。それは他の子達に向けたら「ちゃんと読書をしましょうね」というメッセージだったと思うけれど、私にとっては紛れもない事実でした。

だから、子どもたちに届いてほしい本が、たくさんあります。ひとりで教室に座っていた私が、いつもわくわくさせられていた物語。あの時のわたしを、素敵な世界へと連れて行ってくれていた数々の本達。誰かから嫌がらせをされていたことはないけれど、何故かいつも「ひとり」を感じていた私が救われた場所でした。

もしかしたら、そんなのはおせっかいかもしれません。明日のご飯を気にしたことのないような私には、何をしてみても偽善になるのかもしれません。

でも、もしもその本を喜んでくれる子どもがいるのなら、社会人1年目でも本を数冊買うことを喜んでしたいと思ってしまいます。本を届けるサンタだったからこそ、私も参加したいと強く思ったんだと思います。

来年もこのプロジェクトが続くなら是非参加したいと思います。

みなさんもこの機会に、誰かのサンタになってみるのはいかがでしょうか。




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