一票差で決する地方選挙 なのに投票率減少
2021年の衆議院選挙、2022年の参議院選挙は、それぞれ前回の選挙よりも投票率が上がりました。
ところが、2023年4月の統一地方選挙では、前回の選挙よりも投票率が下がりました。
note、Twitter、YouTubeなどのSNSで、統一地方選挙を取り上げている人が全然いなかった印象です。
地方は、一票で勝敗が変わる
国政選挙が一票差で決することは、まずありませんが、地方では、2022年だけでも7か所が、一票差で決しています。
10票以内の差で決まった選挙は一年で32か所になります。
いやーびっくり。
自分の一票だけでなく、家族・友人を説得して票を固めれば、地方選挙の政治を変えることが出来そうです。
そんな状況なので、政治家も真剣にこちらの意見を聞いてくれるかもしれません。
投票率は減少
そんな、一票に重みがある地方選挙ですが、投票率が下がりました。
しかし、直近の国政選挙では、ちゃんと投票率が持ち直しています。
SNSでの声掛けがほぼ無かった
SNSで、統一地方選挙を取り上げている人が全然いなかった印象です。
私自身、TV・新聞はほとんど見ずに、SNSを中心に情報を集めているので、選挙当日朝まで、見落としていました。なんなら、人生で初めて統一地方選挙に意識が向きました。
逆に、2022年の参議院選挙では、多くの人が声を上げていました。
SNSを中心に情報収集をしている人たちは、こぞって見落としてしまった人も続出したのではないでしょうか。
SNSで、統一地方選挙に注目する呼びかけが、もっと出来ていれば、国政選挙と同じく、投票率が上がっていたと、本気で思います。
次回の統一地方選挙こそ、早い声掛けをできるよう気を付けます。
政治にも力を入れて、情報発信をしているつもりでしたが、足元が、とんでもなく疎かになっていたなと反省しています。
足元が疎か
統一地方選挙の投票率減少は、少しばかり悔しさを感じます。
地方選挙は、一票差で結果が変わることもあるのです。
政治を変えるなら、地方からではないでしょうか。
だと言うのに、投票率は減少。
これは、無警戒と無関心から来る、盲点のようなものです。
直近の参議院の投票率が約52%、統一地方選挙の投票率が約42%。
単純計算ですが、日本人の約10%・1200万人が、この盲点で、投票をしませんでした。
考えられる戦略
投票率の減少は悔しいですが、地方選挙の一票の重みは、僥倖です。
たとえば家庭で、政治信条・政治での優先事項が似ていれば、数票を固められます。
なかなか難しいですが、職場や友人とも、票を固められるかもしれません。その家族も固まれば、数十票を固められます。
数十票で、新しい候補者を盛り上げるのは、難しいかもしれません。
ですが、すでにいる候補者に、この政策を取り下げて欲しい、または追加して欲しいと、説得することは出来ます。
なぜ、こちらがそう思うかも、真剣に聞いてくれるかもしれません。
前回の選挙が僅差であれば、勝った候補も、負けた候補も、喉から手が出るほど、その数十票が欲しいでしょう。
もちろん、政策が完璧に合う新人を当選させるのが理想ですが、票を固めて説得をする方が、しばらくは現実的かもしれません。
本当に票を固めるとしたら、なかなか大変です。日本だと、実生活で政治の話をする人は、嫌われがちです。
ですが、次の統一地方選挙までは4年あります。
なんだか、変えられる気がしてきませんか?
力の振り分け
人はそれぞれ、時間とエネルギーを持っていますが、無限ではありません。
私は優先順位を、このように考えています。
自分 ≧ 家族 >>> 友人・縁 >>> 地域 >>> 国 >>> 世界
自分の生活や心が充実してこそ、家族や友人にも、何かしてあげようと余裕が持てるもの。
まずは、自分の周りの現実を、どんどん良いものにしていきましょう。それが、地方政治より大事な足元だと思います。
私は、ついつい世界情勢を追ってしまいますが、それは単に政治情報が、好きで好きでしょうがないからなのです。
とくに最近の情勢は、面白いです。
例えばオランダでは、2019年に誕生したばかりの「農民市民運動(BBB)」という党が、2023年3月の選挙で第一党に躍り出ました。
日本の選挙で、歯がゆい思いをしている人ほど、新党が4年で第一党になることの難しさは実感できるでしょう。
2021年以降の世界情勢は、こんなワクワクするような情報であふれています。
ですが、ほとんどの人にとって、全体像をポジティブに把握すれば、細かい内容まで追う必要はありません。
海外は、日本よりずっと状況が良く、日本人が心配するようなことは一つもありません。
アメリカの問題は、アメリカ人が何とかします。日本人にとって、それよりも、統一地方選挙の投票率減少の方が、ずっと大事な情報だと思います。
世界より日本、それより地方。さらにそれより自分、家庭、友人などに、意識を向けたいです。
私が提案した戦略も、家族や友人に、政治の話をうまく切り出すコミュ力・その前提としての友好関係、政治家に政策を変えさせるにもコミュ力が大事になってきます。情報分析より、コミュ力が大事です。
そろそろ、世界情勢から卒業するときが来たのかもしれません。
私のフォロワーさんの中にも、一度世界情勢にはまったものの、実生活に回帰していった卒業者が、何人かいるのです。
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