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一票差で決する地方選挙 なのに投票率減少

 2021年衆議院選挙2022年の参議院選挙は、それぞれ前回の選挙よりも投票率が上がりました

 ところが、2023年4月統一地方選挙では、前回の選挙よりも投票率が下がりました

 note、Twitter、YouTubeなどのSNSで、統一地方選挙を取り上げている人が全然いなかった印象です。


地方は、一票で勝敗が変わる

 国政選挙が一票差で決することは、まずありませんが、地方では、2022年だけでも7か所が、一票差で決しています。
 10票以内の差で決まった選挙は一年で32か所になります。

 いやーびっくり
 自分の一票だけでなく、家族・友人を説得して票を固めれば、地方選挙の政治を変えることが出来そうです。
 そんな状況なので、政治家も真剣にこちらの意見を聞いてくれるかもしれません。

投票率は減少

 そんな、一票に重みがある地方選挙ですが、投票率が下がりました

全国9知事選の投票率、過去最低46・78%(西日本新聞)

 しかし、直近の国政選挙では、ちゃんと投票率が持ち直しています。

参院選投票率52.05% 依然として低水準で推移―総務省【22参院選】(時事ドットコム)
衆院選小選挙区、投票率55.93% 戦後3番目に低く 最低の山口県は50%届かず(東京新聞)

SNSでの声掛けがほぼ無かった

 SNSで、統一地方選挙を取り上げている人が全然いなかった印象です。

 私自身、TV・新聞はほとんど見ずに、SNSを中心に情報を集めているので、選挙当日朝まで、見落としていました。なんなら、人生で初めて統一地方選挙に意識が向きました。

 逆に、2022年の参議院選挙では、多くの人が声を上げていました。

 SNSを中心に情報収集をしている人たちはこぞって見落としてしまった人も続出したのではないでしょうか。
 SNSで、統一地方選挙に注目する呼びかけが、もっと出来ていれば、国政選挙と同じく、投票率が上がっていたと、本気で思います。

 次回の統一地方選挙こそ、早い声掛けをできるよう気を付けます。
 政治にも力を入れて、情報発信をしているつもりでしたが、足元が、とんでもなく疎かになっていたなと反省しています。

足元が疎か

 統一地方選挙の投票率減少は、少しばかり悔しさを感じます。

 地方選挙は、一票差で結果が変わることもあるのです。
 政治を変えるなら、地方からではないでしょうか。
 だと言うのに、投票率は減少。
 これは、無警戒と無関心から来る、盲点のようなものです。

 直近の参議院の投票率が約52%統一地方選挙の投票率が約42%
 単純計算ですが、日本人の約10%1200万人が、この盲点で、投票をしませんでした。

考えられる戦略

 投票率の減少は悔しいですが、地方選挙の一票の重みは、僥倖です。

 たとえば家庭で、政治信条・政治での優先事項が似ていれば、数票を固められます。

 なかなか難しいですが、職場や友人とも、票を固められるかもしれません。その家族も固まれば、数十票を固められます。

 数十票で、新しい候補者を盛り上げるのは、難しいかもしれません。
 ですが、すでにいる候補者に、この政策を取り下げて欲しいまたは追加して欲しいと、説得することは出来ます。
 なぜ、こちらがそう思うかも、真剣に聞いてくれるかもしれません。

 前回の選挙が僅差であれば、勝った候補も、負けた候補も、喉から手が出るほど、その数十票が欲しいでしょう。
 もちろん、政策が完璧に合う新人を当選させるのが理想ですが、票を固めて説得をする方が、しばらくは現実的かもしれません。

 本当に票を固めるとしたら、なかなか大変です。日本だと、実生活で政治の話をする人は、嫌われがちです。
 ですが、次の統一地方選挙までは4年あります。
 なんだか、変えられる気がしてきませんか?

力の振り分け

 人はそれぞれ、時間とエネルギーを持っていますが、無限ではありません
 私は優先順位を、このように考えています。

 自分 ≧ 家族 >>> 友人・縁 >>> 地域 >>> 国 >>> 世界

 自分の生活や心が充実してこそ、家族や友人にも、何かしてあげようと余裕が持てるもの。
 まずは、自分の周りの現実を、どんどん良いものにしていきましょう。それが、地方政治より大事な足元だと思います。

 私は、ついつい世界情勢を追ってしまいますが、それは単に政治情報が、好きで好きでしょうがないからなのです。

 とくに最近の情勢は、面白いです。
 例えばオランダでは、2019年に誕生したばかりの「農民市民運動(BBB)」という党が、2023年3月の選挙で第一党に躍り出ました。

 日本の選挙で、歯がゆい思いをしている人ほど、新党が4年で第一党になることの難しさは実感できるでしょう。
 2021年以降の世界情勢は、こんなワクワクするような情報であふれています。

 ですが、ほとんどの人にとって、全体像をポジティブに把握すれば、細かい内容まで追う必要はありません。
 海外は、日本よりずっと状況が良く、日本人が心配するようなことは一つもありません。
 アメリカの問題は、アメリカ人が何とかします。日本人にとって、それよりも、統一地方選挙の投票率減少の方が、ずっと大事な情報だと思います。

 世界より日本、それより地方。さらにそれより自分、家庭、友人などに、意識を向けたいです。
 私が提案した戦略も、家族や友人に、政治の話をうまく切り出すコミュ力・その前提としての友好関係政治家に政策を変えさせるにもコミュ力が大事になってきます。情報分析より、コミュ力が大事です。

 そろそろ、世界情勢から卒業するときが来たのかもしれません。
 私のフォロワーさんの中にも、一度世界情勢にはまったものの、実生活に回帰していった卒業者が、何人かいるのです。


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