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愛想笑いも無表情も出来なかった、君には

あの時の私は大事な人の指導の言葉も受け取れなくて

「言ってもらった言葉が、全然、分かりません」と言い放った

その帰り道に元彼にお別れを切り出された

私の一面を忘れてない人は、勿論この世にいるんだ

乱暴な感情も含め当然に愛してよってスタンスだった

一途だから盲目的に好きな気持ちを曲げないで伝え続けていたけど

「もう遅いよ」相手からの言葉は冷え切っていた

迎えにきてくれたのは最後の歩み寄り

酷く相手の気持ちを引っ掻き回した

用心もしないでなりふり構わずぶつけた

嬉しい思いを沢山させてきてもらったはずなのに

実際に自分自身が起こしていた問題はもっと深刻だったんだと思い知る

寄り掛かれる存在にすがっていた

受け身だった 相手の積み上げてきた事に甘えた

もう体をつがい合うのが金輪際

出来なくなるのもとても恐ろしくなった

気付いたら膝から崩れ落ちていた


何も変える気が無かったくせに手のひらを返して

「変わりたいんです」「こんな自分を変えたいんです」と泣きじゃくった

都合よく忘れようとしていたけど

只事じゃなかったんだ


きっと当時は失って学ぶほかにどうしようもなかったかもしれない

禊だ 今1人感じているこの孤独感は

忍耐を持って捧げる 失恋を美談にするな

初めから 終わりがあるものだとわきまえていよう





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