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『魔女見習いをさがして』感想③~大人になったどれみ世代へのエール~


3回目になってしまった、おジャ魔女どれみ20周年記念作品『魔女見習いをさがして』感想。
今回が一応ラストです!いつも通りネタバレありますのでご注意を。

①、②はこちらからどうぞ!



『オトナを楽しもう!』どれみ世代へのエール

今回の映画で感じたのは、とにかく【飲み】のシーンの多いこと。主人公3人が出会った日の夜、旅先の居酒屋で、旅館の部屋で、新幹線の車内で…。
特に一番年上のミレはビールを一気に飲み干し、こう叫ぶ。

『オトナサイコー!!』

大人になると「子どもの頃に戻りたい…」「あの頃は良かったな…」と過去を回顧し、つい淋しくなる時がある。自分も何度もそう思った。もしかしたらこの映画を観に行こうと思ったきっかけが、【おジャ魔女どれみを見ていた子どもの頃が恋しい】という方も多いかもしれない。でも、感想①で書いた通り、今回は大人の物語。最初はちょっと淋しかった。

冒頭、子どもの頃の3人は、どれみに『ねぇ?みんなは大人になったら何になりたいの?』と問いかけられる。キラキラした、眩しい姿。そこから一気に現代に移り、今度は嫌な事が起きて、フラストレーションを溜め込む大人になった主人公3人の姿。

『あぁ、大人って辛い…』

身につまされる描写。子どもの方が良いじゃんって思ってしまう。でも、その後のシーンで、仕事で辛い思いをしながらもミレはお酒を飲んで『大人サイコー!』と堂々と言い放った。確かに好きな所に出掛けて、好きなもの食べて、アルコールも思う存分摂取して。大人だからこそ出来る事。そう思うと、大人も悪くない。そこからは、映画の見方が少し変わっていく。
旅先の景色、出来事、グルメ。どれもが素敵で輝いて見えた。子どもの頃に戻りたい、懐かしみたいという思いで劇場に来ていたのに、気がつけば大人も悪くないじゃん、と思う。そして劇場を出ることには『大人、楽しもう!頑張ろう!』と素直に思える様になっていた。
ワクワクとかドキドキとか【不思議なチカラがわいたらどーしよ?】なんて思うこともなくなっていたけど、これからは自分の感情に素直になってみようかなと思う。楽しい時は何でも全力で楽しんで、辛いときは辛いよー!と叫ぶ。子ども心を大事にしつつ、どれみを見て育った、どれみ世代ならではの大人になりたいと思った。

今年、世の中は大きく変わってしまった。これまでのやり方をどんどん変えていくなら、やはり我々どれみ世代が中心になって世の中を動かしていくべきではないか。まずは2021年、みんなで力を合わせてマジカルステージを唱えよう。これからの世の中にハッピー、ラッキーを届けていこう。そんなエールをどれみ達から貰う事ができた。

この2020年、魔女見習い達に再び巡り会えたことに大きく感謝する。

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