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朗読していただきました◇其の壱

YouTubeにて朗読、noteでも小説執筆と御活躍中の、いぬいゆうた氏に、拙作『23年種』を朗読していただきました。

↓いぬい氏のnote

いぬい氏のYouTubeチャンネルは、旧き良き文学からnote上のフレッシュな小説まで、ラインナップ豊富です。是非↓


いぬい氏の品よくまろやかな語りに、私の頓狂な文が合うのか? という不安よりも、「達観・悟り、ゆえの奥ゆかしさ」といったものを薫らせるお声で寧ろ、世界のほつれや歪み、猥雑だったり不条理だったりするところを音にして貰いたいと、オファーと言うかナンパをした次第です。

結果として、平面な文章、出鱈目な言葉たちに想像以上に血がかよってゆく風情に圧倒されました。
書き終えてしまえばもうなかば己のものでなくなる作品……私は「世に訴えたい」「人を喜ばせたい」と思って作品を創ったことは一度もないけれど、私の創ったそれらには目と口みたいなのが多分あり、足で立つかフワフワ浮くかしていて、何かをぼんやり見つめながら生きているのだな、と、まるで子を育てないタイプの動物にでもなったみたいな気分で、感じ入りました。
そして、そんな気儘な創作を、何にか解りませんが「赦された」心地がいたします。ありがたや。

作品のセレクトはいぬいさんにお任せしました。『23年種』はピリカグランプリでも拾って戴けましたし、ほんとうに幸運な作品だと思います。改めて、関わってくださった皆様に、厚く御礼申し上げます。

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