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自分の価値観が変わった広告の本


①コミュニケーションをデザインするための本

2013年に発売されたこの本。
コピーライターに憧れ、就活では広告代理店への内定を無事勝ち取り、
入社までにライバルと差をつけるべく鼻息の荒かった僕は
当時、必読と言われたこの名著と出会い、
たった1冊でコミュニケーションデザイナー志望に
変わったのを覚えています。

そして、今読んでもメディア環境のアップデートはあれど、
コミュニケーションを企画する上で大事なことが詰まっている。

「人間のリアルに向き合って考えて企画/設計すること」の重要性を説いた点で自分の企画観の礎となっています。


②ブレイクスルーはロジックから生まれる

ひらめきは右脳的な天才にのみ許された
特殊なスキルだと思っていたところにタイトルから青天の霹靂。
企画を生業にすることに勇気を持てた一冊。


③戦争広告代理店


ボスニア紛争の裏で行われた情報操作を暴くドキュメンタリー。
軍事力の劣るボスニアがセルビアに独立戦争を仕掛ける上で
どうすれば勝てるか?

行き着いた答えがPRだった。

ボスニア外務大臣からPRで戦争に勝つという仕事を請負ったアメリカのPR会社ルーダーフィンに勤めるジム・ハーフを主な語り手として
紹介される戦争に勝つために行われたエグいPR戦略と手法の数々。
読み進めるほどセルビアが不憫に思えてくる。
まさしく「ペンは剣よりも強し」。

PRとはなんぞやを垣間見た。


④月をマーケティングする

「人類がまだ火星に行けていないのは、科学の敗北ではなくマーケティングの失敗なのだ。」と書評に書かれている通り、
「Moon Shot」を実現するためにNASAが行ってきた技術開発ではなく、
宇宙の夢を売る活動にフォーカスを当てた本。

理系出身で広告代理店に入った稀有な存在として、
技術革新と夢をマーケティングする両方を支えられる人でありたい。

それにしても、独立戦争に勝つ、月に人を連れていく、
大きな夢や野望にはPRがよく映える。


⑤ローマ法王に米を食べさせた男

石川県の神子原町(みこはらちょう)を神の子の原っぱとし、
そこで獲れるお米を神の子の米として
ローマ法王にアプローチし、食べてもらうことで
ブランド米に育てたスーパー市役所職員の自伝。

その後の高級デパートへの流通開拓もとてもクレバー。
神子原米のPR以外にも
崩壊したベルリンの壁を使ったUFOのPRなど
元メディアマンの経験を活かして
様々なステークホルダーとリレーションを作り、
降りかかるトラブルや困難の乗り越え、ストーリーを紡ぐ。

PRパーソンの正解ムーブを知り、衝撃的でした。

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