食いしん坊な設計士は、どうやら結構いるらしい「百戦錬磨の台所」
今回は言わずと知れた住宅設計界の大御所、
中村好文さんの書籍について書いてみました。
温和な雰囲気で女性も男性も虜にしてしまう、
笑顔の可愛い素敵な建築設計士のおじさまだ。
設計された建物も中村好文さんの温かく優しい性格、丁寧な仕事ぶりが目に見えて分かる。
この方に憧れている同業者は多いと思うけど、わたしもそのうちのひとりだ。
中村好文さんは、自分を「食いしん坊だ」と豪語している。
そして食いしん坊過ぎたからか、こんな素敵な本まで出してしまっているのです。
「百戦錬磨の台所 vol.1」
2時間もかからず読めてしまう、すごく読みやすい本になっています。
わかるわかる…と言う気持ちと、ここまで辿り着きたい憧れが交差した1冊なのです。
まだわたしがこの建築業界に入ったばかりの20代の頃、たまにNHKのサラメシでどこかの設計事務所でお昼ご飯をスタッフのみんなで作って食べる、とゆうのを見かけることがあった。
料理を作るということは住宅を設計する上では、極めて重要な知識でキッチンだけに限らず生活をすること自体を学べるので、設計士として大切な要素だ…みたいなことを言ってたような…
当時は正直、一人暮らしをし始めたばかりで料理なんか全然してなかったし、若かったこともあり、全くピンとこなかった。笑
設計事務所で料理を作ってお洒落でしょ?って言いたいのかな…くらい思っていた。
今はもうその考えが180°変わり、よくわかりすぎて辛い…と頷くしかない。
そもそも建築の設計とゆう職業は普通の人が気づかないようなところまでも掘り下げていくお仕事だ。
普段からmm単位で物事も考えたりするからか、何かにハマると細かいところまでとことん追求せずにはいられないこだわりの強い人が多い気がする。
建築士だからそうなるのか、こだわりが強いから建築士になったのかはわからないけど…。
住まうことに密接した食に対してハマってしまうのは建築士さんの正しい在り方だと思っている。
このsawaさんもそんな建築士さんの1人なんだろうな…と勝手に親近感が湧いていてキッチンや食に関する記事などが面白く、毎回楽しみに読ませていただいています。もちろん食以外の記事も大変参考になっています。
そして「百戦錬磨の台所」
食いしん坊と名乗るにふさわしい
中村好文さんの設計事務所「レミングハウス」
現在のレミングハウスのキッチン事情から、そんな食いしん坊な設計さんたちがこだわり抜いたクライアントのキッチンを図面付で見ることが出来る1冊になっています。
好文さんの食に関するエピソードなども載っていたりと盛り沢山。
わたしの以前勤めていた事務所にも小さなキッチンがあり、ごくごく稀にみんなで何かを作ったような記憶はあるけど、レミングハウスやテレビで見かける設計事務所は大体毎日お昼ご飯をみんなで作っている。
それって結構すごいことだと思うんです。
毎日くじ引きで役割分担を決めて、何を作るとか、買い出し係、調理係を決めるらしい。
時間にすると食べ終わるまで最低でも1時間半くらいはかかるんじゃないかと思う。
事務所所長の食に対する心意気がないと成り立たない。
わたしはやっと独立をして自宅開業をしたところ。
お昼ご飯を毎日作れる環境を手に入れたことが何より嬉しい。
スタッフはいないけど毎日旦那さんが近くの職場から昼休憩に帰ってきてくれるので、作りがいがあるのです。
将来的には事務所を別で用意するつもりだが、もちろんキッチン付き。
憧れのレミングハウスにたどり着けるかな。
これまでわたしは公共と民間の設計を半々くらいにしてきて、民間では住宅、店舗だと美容院、薬局、クリニック、アパレル関係とか…なぜか飲食店にはほとんど縁がなかった。
これからは飲食業界の設計もしたいな…
食いしん坊なクライアントの住宅設計もしたいな。
なんなら調理道具のプロダクトとかもしたいくらい。
ちなみに「百戦錬磨の台所」はvol.2がつい最近、11月5日に発売されました!
実はこの記事を書いていて気付いたのです。
vol.2が出るとは知っていたので、いつでるかな〜ワクワクしていたので嬉しい。
これからじっくり読みたいと思います。
食い意地の張った設計士muguでした。
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