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モノカキとして活動するモチベーションについて

もうすぐモノコンが始まりますね!
なんだか久しぶりに時間がゆったり取れる日々が続いているので、表題の件について自分の気持ちを整理するためにも書いてみようかなと、思います。

monogatary.comという小説サイトで物語を書いているわたしですが、もし何かの参考になれば嬉しいです…!

わたしは地方の会社員のひとりなのですが、社会人になってからというもの自分の仕事を楽しいと思ったことがありません。
何かで前に話したことがあるかもしれませんが、言葉や文章を書くということが好きすぎて、それを嫌いになるのが怖くて、そういうことを仕事にしなかったからです。エントリーすらもしませんでした。

新卒で入社してからずっと、ある程度じぶんの特性に見合っていそうな仕事をしています。(それも合ってるのか不安になることが多々ありますが……笑)
しかも創作とはかけ離れた仕事なので、自分のクリエイティブ性を活かす場面はほぼ0に等しいです。
だからこそ、ライターの仕事やクリエイター、創作に関わる仕事をしながらモノカキをしているひとを見ると、心の底から羨ましいな、と思います。

「転職しないの?」

そう聞かれることもあります。
けれど現実には、転職する、ということは難しい。
どうしてかというと、今の仕事は楽しくはないけど物理的に続けることができてしまうから。そしてなによりも、職業の選択肢が少ないことと、生活の基盤を安定させるという意味で離れることが難しいから。

そうなってくると、もし作家を目指すならモノカキとして成長を重ねてなにかしらの結果を出すしかありません。そして何気なく始めたmonogataryでの執筆活動。最初はドラ恋が好きで軽い気持ちではじめたはずなのに、物語を生み出せば生み出すほど、いつしか本当に「作家」という夢に手を伸ばしたいと思っている自分がいました。
それは、学生の頃から描いていたぼんやりとした「作家になれたらいいな」という夢ではなく、「自分の文章でお金を生み出して生活できるようになる」という現実的な高い目標でした。

monogataryで物語を書き始めたころ、わたしはプロットという考え方すらも知りませんでした。読んでくれる方の心を動かしたりといったテクニックのような部分も意識できるはずもなく、心理描写や情景描写という言葉も知りません。セリフに頼り、支離滅裂な部分はあまり考えず、拙い文章ながらも、ただただ書くことが楽しくて書いていたと思います。

でも、それはひとつの才能で、モノカキであればみなさんがもつ光の種のようなものだと私は思っています。

書くことが楽しい。好きだ。
理由はわからない。だけど、とてつもなく好きだ。

だれよりも自分の書いた作品を、自分自身が愛せること。どんな評価軸にもとらわれずに、まっすぐに自分の文章を好きだと思えること。

わたしは特に電話や対面でひとと会話をするのがあまり得意ではないので、文章を書くという行為に今まで何度も救われてきました。

こんなことを言ってしまったら、だめかな。
いまどのタイミングでなんて喋るのが正解?
あれ、わたしの話してること、なんか変だった?

不安になることが多すぎて、信頼しきれていないひととの会話は疲れるものと感じる私にとって、物語はいつも私のそばにいてくれました。それは、自分が生み出すものだけではなく、大好きな作家さんの物語もそうです。

作家になる。
自分の物語でお金を生み出せるようになる。

理想ではなく、現実のものにするために今は納得がいくまで頑張ってみたいと思っています。もしかしたらこんな動機づけは正しくないのかもしれない。もっと純粋な気持ちで作家を目指せたらいいのかもしれない。だけど、私は好きなことを仕事として割り切りながら物語を生み出せるひとになりたいと、今思うのです。

•どんな物語が世のなかに求められているのか?
•どんな物語が映画や舞台化になりやすいのか?
•よく売れているジャンルの本は?
•よく見られているドラマの脚本は?

自分が書きたいと思えるものと、商業化になるものとの交わりを探りながら日々を過ごしています。そういった点でいえば、monogatary.comという場所は非常に参考になるコンテストばかりで、とてもありがたいなとも思っています。


もしかしたら傷つくこともあるかもしれないけれど、それよりもやってみたいと思う気持ちを大切にしよう。そう思えるようになったのは、間違いなくmonogatary.comというサイトを通じて出会ったモノカキの皆さんがいたからだと思っています。
落ちても、悔しくても、書く。
その動機はたとえひとりひとり違っても、物語を愛する気持ちが同じモノカキとして日々伝わってくる環境。これがかけがえないほど、私の人生を鮮やかに彩ってくれました。

前のnoteの記事でお話ししたように、私にはわりと心の弱い部分があります。それでも、日々たくましく物語を創作するモノカキさんたちに囲まれていると、これから先もきっと大丈夫だと思えるのです。私が私らしくいられるのは、ここなんだと思って、嬉しい気持ちで胸がいっぱいになるのです。
そして、もっと上を目指してモノカキとして成長していきたいと、前向きに世界を捉えられている自分のことが、今はとても好きです。

少し長くなりましたが、今年の夏もモノカキの皆さんとたくさんの物語に囲まれて、楽しい夏にできたらいいなと思っています!

これからもいろんなジャンルにチャレンジしながらモノカキとして成長していきたいと思っていますので、今後とも糸野をよろしくお願いいたします🙇‍♂️

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