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詩「飛べなくたって」

空高くから
カラス
ハト
スズメたちが
ぼくたちをからかう
「お前たち なんで鳥のくせに
ぜんぜん飛べないんだよ~」
でもぼくらはくやしくない

ぼく くじゃくは
遠いきょりを飛べないけれど
あか あお みどり……
きれいな羽をもっているよ

わたし ペンギンは
飛ぶための羽はないけれど
よちよち歩きと
氷水の中で泳ぐことができるの

おれ ニワトリは
高く飛べないけれど
コケコッコーと
かっこいい鳴き声を
ひびかせる

あたし フラミンゴ
はばたくことはできないけれど
ピンク色の細い足で
美しく立つことができるわ

自分 ダチョウは
空を自由に飛べないけれど
だれよりも大きなからだで
速く走ることができます

ぼくらは飛べないけれど
かわりにすてきなからだを
手に入れた

何かが欠けていても
それにかわるすてきなものが
きみの中にもあるよ







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