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行動と後悔 と心配

した方が良いのに出来ない。声が出ない体が動かない。
わたしはそういう経験をたくさんしてきた。グループワークだったり、友達との何気ない会話であったり。

何か企画や課題を進めていく中で、これなんか違うよな…と思うけど何が違うのかが上手く言語化できなかったり、説明が苦手(そもそもがダメ)であったり、今ここで言っても同意を得られないだろうなあと察した時には諦めの気持ちで口にしないこともある。なんとも無責任な人間である。

がしかし、無論も無論であるが、絶対に言わなければいけない時はあるのだ。責任を持たねばならない時があるのだ。
そういう時にわたしは動けない。
そして後々後悔する。心底後悔するのだ。
その時は失敗が怖くて仕方がなくて、見当違いも良いところの発言なんじゃないかとか、コイツは何も考えてないんだなと思われたらどうしようだとか、もうそれはそれは脳内大パニックで目眩がする。

そうして言えなかった時の後悔が火傷の痕ように残り、時折疼く。
‪”‬喉元過ぎれば熱さを忘れる‪”‬なんて言葉があるが、わたしは忘れられない熱さを感じる経験をしたことがある。

1度経験した失敗から自己防衛に走り、よく二の舞を繰り返すわたしは、以前行動に移せず酷く後悔をした時に、わたしはこの熱さすらもそのうち忘れてしまうのだろうかと怖くなった。
本当に行動に移せない自分が悔しく情けなくて仕方がなくて、1人になった途端涙が止まらなくなった。
今こんなに悔しくて仕方がなくて、こんなにこんなに自分が憎いのに、この気持ちすら何も無かったことにしてしまうのか。

少しだけでもそれに抗うためにわたしはその時感じた気持ちや自己反省・分析をメモ帳に残した。
今のわたしはその時のわたしと大きく変わったとはまだ思えない。ただ、以前そのことから半年以上経ってから大学の授業中に先生がまさにわたしが後悔したことそのものの話を少しだけした。
その話題になった瞬間に先生に当てられたわけでもないのに心拍数が急激に上昇して、手汗が止まらなくなったのを覚えている。
その先生はわたしと全く異なる思考の持ち主で、この人に聞いたらどんな考えが返ってくるのだろうと思ったので授業終わりにおそるおそる先生に話をしに行った。
わたしは普段先生に授業終わりなどに進んで質問をしに行くタイプでは無かったので、酷く緊張していた。頭の中がいっぱいいっぱいになっていたので言葉も上手く纏まっていなかったと思う。
そうして必死に経験したわたしの後悔の話をしていたら自然と涙が出てきた。涙のせいで言葉に詰まる中わたしは少し驚いていた。

ああ、まだ泣けるんだ。
ちゃんと後悔して、傷跡になっていたんだと。今になって考えると安心していたのかもしれない。
先生にその時には「今こうして言えたのがもう変化に繋がっていると思う」のような旨を返され、チリツモとはいえそんなもんか…?と思ったが、確かにあの時話に行ったという行動は、地盤のようなものになっていると思う。
まあまだ地盤に少しだけ土を盛りました、ぐらいのわたしだなと自己評価をしているが、気付けて良かったと思う。早いところ本工事に入りたい。

行動する、という行為においての考えがわたしの中で確立(仮)されたところで、最近は最近で行動したあとに「心配」がやって来るようになった。悩みは尽きね〜です。

‪しない後悔よりする後悔‪とはよく言ったものだが、2つだけで完結するなとも思う。間に心配も入れろ。わたしの中だと
する後悔<<<<心配<<しない後悔
(←しんどさ軽 しんどさ重→)
ぐらいの気持ちなのでま〜あそれなりにはしんどい。

やったらやったでその行動に対する心配がどうしてもわたしを襲う。行動に移した自分を称えるようになりたいが、まだその感覚はまだ掴めた試しがない。だって行動に起こしたら次には成功か失敗かが待ってるんだもの(そらそう)。
しない後悔とする後悔では後悔のジャンルが違うとは感じる。だからなるべくする後悔で、心配で苦しみたい。
また、その行動が成功だったか失敗だったか、心配が尽きなければ人に聞ければ良い。
まあ聞くことが出来れば良いのだが、ただ大体そういう時に人に聞くと「え、そんなに…?笑」みたいなリアクションをされるので気まずいのがオチ。難しい。苦笑いさせたい訳じゃないのに。ごめん。

時間が経ち、冷静になるとそうでもなかったかもな……とも思ったりもするのだが拭いきれたこともない。

心配のない人生は怖いとわたしは思う。森羅万象は時間には抗えず、常に何かが変わっていく。明日ですら何があるのか分からないのだ。しんどいなァ、という話をしておきながら、心配を自分から手放せない。
多分一生わたしは心配に付きまとわれて生きるのだ。
心配はあっても、後悔がない生き方ができれば良い。

「する後悔」に関しては今はまだ少し無縁な気がするし、まだ体験したことがなくイメージが湧かないので今度考えることにする。


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