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ボイス聞けないアレルギー

  私はVtuberに関する厄介オタクである。もちろん胸を張れるほど立派なオタクであると自負しているわけではなく、あくまで二次元コンテンツを長らく愛し続けている生涯の中で今はVtuberにドはまりしているという側面を客観的に説明すると、オタクを言う他ないというだけである。思えば、もうずいぶんと長い間、現実逃避の一環として普通の人類からはオタクを称されるような趣味に浸ってきた。しかし、私はボイスがどうも苦手である。今回はここを掘り下げてみたいと思う。

 その種類は多岐にわたるが、オタクコンテンツにボイスはつきものである。個人的にラジオは平気、ボイスドラマがギリ聞けて、シチュエーションボイスが完全に無理である。この持病も悪いことだけではなく、恐らく私はこの持病のお陰でソシャゲと呼ばれる課金ゲームにさほど深くはハマらなかったといっても過言ではない。しかし、その弊害として提供されるコンテンツの全てを楽しみ切れないというやっかみを一生感じることになった。

 個人的にシチュエーションボイスを聞けない理由として、照れくさくなるという最高に童貞臭い理由が一番大きい。童貞臭いも何も実際問題童貞なのだから、個人的にそこは大目に見て欲しい気もしなくはないが、少なくとも極度のコミュ障であるという点が結果的に全ての要因にある気がする。見つめ合うと素直にお喋りできないどころか、私は見つめ合わなくてもお喋りそのものが人としてできないのだ。

 ただでさえ、会話が続かんのに推しのシチュエーションボイスなんて、どうしていいかわからん。もともとコンテンツに対しても俺の嫁とかいって実際に自分を相手役に投影できる選手タイプではなく、物語上の主人公とヒロインの尊い関係性を遠巻きに見守るという観客タイプのオタクであるから、なおのことわからん。私は夢を見上げる心や、ロールプレイが足りないのだろうか。そう思うと立場と用途の問題な気がしてきた。

 ラジオはリスナーという立ち位置が確保されているし、ボイスドラマも観客になれるし、少し話が変わるが抜くと言う明確な立ち位置と目的や用途が確立されているアダルト作品の手コキボイスなら聞けたことがあるから、きっとシチュエーションボイスに関しては、聞く際の立ち位置と目的や用途が自分の中で確立されていないのかもしれない。思い悩んだところで推しの対面に自分の居場所などあるはずはないと思えてしまうから、きっとこの悩みは解決しないのだろう。

 加えて私の厄介オタクが最高に厄介な点として、聞けないのにボイス買っちゃうんスよ。結構な数の詰みボイスがある。どうしようマジ。ちゃんと聞けるようになりてぇ。いい方法は思いつかないままである。

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