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これからを決定づけたドイツ1年目 Mein allererstes Jahr in Deutschland ist für mich ein bedeutsames Jahr geworden.

前回の続き。

素晴らしいホストファミリーとかけがえのない大切な友人たちとの出会いがあったドイツ1年目。
この一年目を思い起こせば起こすほど、出会い、別れ、失恋などなど、人との出会いをテーマにしたら、この一年ほど色々とあった年はない。

イギリスに留学したり、成り行きに任せてドイツに来たりしている私は、一見、社交的で、オープンな性格のようだけれど、実は引っ込み思案で人見知りするタイプ。
人の輪に入るのが、昔から苦手。
友達は、たくさん欲しいタイプでもないし、信頼できる友人が数人いれば満足である。
それに、一人で楽しめる性格なのだ。

でも、この最初の一年は、社交的な友人が周りにいたこともあり、とにかく色々な人と知り合えた。
それに、対人となれば、引っ込み思案となる自分を変えたかったから、誘われればできるだけ断らずに行っていた。
色々な人と会い、社交的に振る舞おうとしたりしていたけれど、しばらくたつと疲れてきてしまった。

やはり、私はこじんまりとした人付き合いが好きだし、パーティは苦手。
アラサーの私は、いいパートナーができればいいなぁと思っていても、そう思える相手に出会えることもなく。

そんなちょっと疲れた頃、私は恋に落ちてしまった。

スイスはどこを切り取っても美しい

相手は、ドイツに来る前に日本でドイツ語を教えてくれていたスイス人のジェイ。
ジェイは、芸術家で当時は絵ばかり描いていた。
私の先生だったけれど、気が合って、プライベートでも交流があった。
長年日本に住んでいたジェイがスイスに戻ってきて、スイスのバーゼルで再会し、恋に落ち。
でも、結局うまく行かず、失恋。

その頃、仲が良かった友人のしのもスウェーデンに移住。
アネットは今の旦那さんと恋に落ち、ジェニーは子育てで忙しくなかなか会えない時期でもあり、なんだか孤独な気持ちになっていった。

他言語を学ときによくある壁だけど、ある一定のレベルからなかなか上達せず、ドイツ語にも行き詰まって来て。。。。
理解できないことが多く、まだドイツに来て半年も経っていないのに、あの頃の私は、自信を失って、自分の不甲斐なさを感じていた。
そんな私にとってAupairとしてナタリーのお世話をする役目があったのは救いだった。

右側にはイザール川が流れている
私の大好きな道

毎日の日課で、午後はナタリーを連れイザール川を散歩し、その近くにある公園に通っていた。
イザール川沿いは、森のようになっていたり、公園や庭園、そして動物園もあり、本当に美しく、ミュンヘンナー(ミュンヘン人)の憩いの場である。

5月のある青空が広がったある日。

いつのもように公園に行き、その帰り道、公園内の道端でナタリーにバナナをあげようとしていた時。
若いパパがナタリーくらいの小さと男の子を追いかけていた。木漏れ日の中、その二人がキラキラしていて、つい見惚れてしまった。
そうしたら、そのパパと目が合い、そのバナナを少しこの子にもらえないか?と聞かれた。
バナナを半分、そのパパにあげて、ナタリーに残りをあげ、子供たち二人はバナナを食べるのに夢中になっていた。
私はパパからお礼を言われ、その他にも何か言われたけれど、早口でよく分からず曖昧に返事をしておいた。とてもフレンドリーな若いパパで、その後、別れを告げながら、走っていく男の子を慌てて追いかけて行った。

イザール川の側にある公園

そう、それが、クリスティアンとの最初の出会い。

その出会いから、3、4週間後、公園の砂場で、クリスティアンと再会。

あの男の子は友達の息子だったこと、私が日本人でオーペアでベビーシッターしていること、写真家である彼の事務所がすぐ近くにあることとかがわかった。

それからというもの、私とクリスティアンは毎日のように会うようになった。

でも、やはり私の人生、ここぞという時にオチがある。

この再会から1ヶ月後、予定の帰国日を早め、私は日本へ帰国することに。

家の事情で、突然預けていたお金が0円に!!!

家の心配もあり、ホストファミリーにも事情を説明し、私の格安往復チケットは変更が効かなかったため、それを捨て、ウズラに日本に帰ったら返金することを約束し、飛行機代を借りて帰国することに。

またドイツに戻ってくることは、しばらくないかもしれないと思い、クリスティアンにも日本に帰国することを告げ、なんだか中途半端な状態で帰国。




ま、しかし、その数ヶ月後日本へやってきたクリスティアン。

しかも、2ヶ月間も滞在し、日本を満喫!
私の家族はびっくり!


彼とは縁があり、それから半年くらい経った頃、私は再びミュンヘンの地に。

そして、その年のクリスマス。

クリスティアンと同じくらい大切に思える彼の両親に会うのでした。

クリスティアンがいたから出会えた二人。

この家族との出会いは、私の人生において宝。

ベアーテとヴィルフィリードと孫のザイナップ

本当に宝物。

 


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