マカロニえんぴつ「メイビーネイビー」と神話イリス
まず、タイトルから行きましょう。
「メイビーネイビー」これには二つの意味が込められていると考えます。いわゆるダブルミーニングってやつですね。Apple Musicくんの歌詞がそれを分かりやすくしていると思うんですが「maybe navy」つまり「もしかしたらネイビーかもしれない」ってことです。ネイビーっていうのは青に似た色なんですよね。よく「気分がブルー」とか言うじゃないですか。だから同じ感じで「もしかしたら気分が下がるかもしれない」って意味だと思います。まあこっちの方は他記事でもよく見ますね。
もう一つは「May be navy」で切った場合ですね。これで切った理由は後半の歌詞に出てくる「アイリス」って花の影響なんですけど。アイリスって検索すると「あやめ」って出てきます。聞いたことありませんか?もしくは検索して出てきた画像に見覚えがありませんか?そうです、菖蒲(しょうぶ)です。ちなみにちょっと調べたところ、あやめと菖蒲は漢字変換すると両方「菖蒲」になるらしいです。見た目もよく似ている。そして咲く季節もほぼ同じ。各々4~6月、5~7月と少しずれているけれど、咲く期間で被るのは……そう、5月です。
だから、「May be navy」と区切りました。少し遠回りの寄り道をしたので分かりづらくなったかもしれません、すみません。こちらの意味はさっきと同様ネイビーをブルーと同じ解釈をして「落ち込むことになる5月」となります。少し無理やり感が強いのでMayに気づければ十分かもしれません。「May be navy」の解釈は我流の後付けな気がしてきた。
それから「気まぐれに踊る僕ら」私は後半の歌詞を踏まえて最近の曲の歌詞を連想しましたがそれはまた後ほど。
次の歌詞はみなさんご存知、インド顔のはっとりさんのインドアピールです。これは他記事さんで既出でしたので、お借りします。同じこと何回書いてもあれなので。
シタールの音入れるって、えんぴつの音入れてたTRENDとか思い出しますね。気づかれなくても入れてるって粋ですよね。しかし、インド顔ノリってこの時からあったんですか??私は古くからのファンという訳ではないので、残念ながらよく存じ上げないのですが。元記事のリンクはこちらです。
よくあるとは言っては何ですが、ままある会話ですね。最後の「ああもう死んだ嗚呼もう終わったな」って歌詞は主人公の"ぼく"の感想でしょうが、よく分かるなぁ、といった感じ。別に世界はいち人間の予定が合わないごときで終わったりしないけど、テンション感としてはとてもそう。あー死んだ、って言いたくなる。せっかく会えると思っていたのにって。
さあさあ来ました来ましたよ!!個人的山場です。
この歌詞、個人的にずっと頭の片隅に残ってたんですよ。なんだこれ?って。一つだけ異物混入した歌詞、みたいな。確証があるってわけではないんですけど、今回はこれのとっかかりになりそうなネタを一つ見つけてきました。
「最果ての地で祈る 水をくれと」ここで、私の脳内には、広い、果てしなく広がる渇いた荒原が思い浮かびました。この歌詞は「君に似合う花を買って帰る」に続きます。このあと、出てくるので分かるのですがアイリスです。
私はずっとこの「最果ての地で祈る水をくれと」って要るのかなーと気になっていたのでアイリスについてもう少し調べてみたんですね。そしたら面白いことが分かってきました。
原産地ヨーロッパ、地中海。たしかに私がイメージしていた渇いた荒原って、地中海性気候っぽいな………、基本乾燥してるし………。最果ての地で祈るのは僕で、その渇きに応えて水という生きる力を与えてくれる彼女を渇いた地域で咲くアイリスと形容しているのか?と、そこで以下が目につきました。
学名(ギリシャ神話の虹の女神イリスより由来)???これ、関係あるんじゃないか??って調べてみたら面白い文が見つかりました。
なかなか予定が合わない彼女の居場所が「最果ての地」であるかのように思えたとしてもおかしくありません。アイリスならぬイリスは「最果ての地」と僕の間の"遥か遠くの距離"を疾速で駆けてくれそうです。僕の願いでしょう。「最果ての地で祈る水」も、ここの「雲、さらには希望の虹を生むのに必要な水」でしょう。アイリスが彼女と僕との間に希望を生むことを願っているのやもしれません。
伝令使というのも、僕と彼女を繋いでくれる何かを思い起こさせます。
アイリスは手に入れたい魅力的な存在の例えでもあります。だから僕と彼女を繋いでくれると願って"性格がよく、頭がキレる魅力的な"「"君に似合う花"を買って帰」ったのでしょう。
ここの「激しく燃える」ですがアイリスの花言葉を調べていたら、アイリスにも様々な品種があってそのひとつに似たニュアンスのものがありました。
ここでは何故か「まだ」表記なのですが正しくは「それでもまた5月はやってくると」の歌詞。私は「咲かずに散っていた(苦い記憶なのに)それでもまた(僕に嫌がらせをするかのように毎年この季節になると)5月はやってくる」という解釈を取りました。別にこの2人は付き合ってはいませんでしたが、「離れても尚思い出させる 花🔍」というワードで以下を思い出したので。
ここからは以下の記事さんの方が上手くまとまっていると思います。
聞かずじまいになった本心。
最後に主人公はたぶんブルー、上手くいかなかったんだと結論付けます。メロディの流れ的にそうっぽい。「気まぐれに踊ってた二人は 生きてる 咲いているのだ 咲いているのだ」という歌詞。これはhopeの歌詞を連想させました。
終わった恋を肯定する文学。マカロニえんぴつが、好きです。
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