小さな魔法使い【140字小説】

ここは魔法を売る古いお店。今日は随分と小さな女の子のお客様。手のひらに握られた銀貨を3枚差し出しこう言った。
「魔法をくださいな。」
「どんな魔法にしましょうか。」
「お母さんが笑ってくれる魔法!」
「それならこれを差しあげましょう。」
私は一輪の花を渡し、女の子を見送った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?