ボカロの曲に助けられてた話。青春はボカロと共にあった。前編【自分の好きなモノとコト③−1】
どうも、はんぺんです。昨日言葉の話をしてボーカロイドのことを改めて思い出しました。今でも大好きなボーカロイドについて自分を作ってきた側面と合わせて話します。オススメ楽曲などは今後、別の記事にする予定です。長い記事になるかと思いますので、結論だけでも見ていってください。前後編に分かれます。
結論
ボーカロイドの曲は作り手の色や思いは
見えるけど人が歌っているわけではない。
クセが強かったり聞き取りにくかったりするが
それがカッコいいしシビれる。
若くて捻くれ者だった私にとって
歌手の声が苦手とか、このアーティストは
メディアが売り出したいって思いを感じるとか
楽曲とは別の部分はノイズに感じた。
それらが入らないでその楽曲が
伝えたいコトバ自体が直に飛んでくる
感覚が実感できてとても心地よかった。
(前編はここまで)
(後編はここから)
歳をとる中で一度は離れるも
改めてよさに気づき、さらには
ボーカロイドの曲から自分の音楽への
視野を広げていくようになった。
そうする中で普段聴かないジャンルや
歌手の曲も聞くようになっていった。
ボカロって素晴らしい。そんな話。
ボーカロイド楽曲との出会い。
その昔私は高校生の時、吹奏楽部だった。
そこでとあるボーカロイドの
楽曲の吹奏楽アレンジをしたいという
依頼を学校が受け合奏することとなった。
ボーカロイドを聴いている人なら多くの人が
知っているであろう
『✳︎ハロー、プラネット。』だ。
(以下『ハロプラ』)
その当時は初音ミクっていう名詞は知っている程度で
ボーカロイドの曲も全然聴いていなかった。
当然この曲も知らなかった。
そこで受けた依頼。演奏してみて
「なんだこれは」不思議な感覚だった。
あまり緩急がなく一定にリズムが
刻まれるスネアドラム。
到底、人のする動きではないクラリネット。
ゲーム音楽を強引に吹奏楽曲に
落とし込んだといった印象だった。
(それはそれで楽しかったが)
後にYouTubeに上がっていることも知る。
今となっては少し恥ずかしさもあるが
価値観を変える大きなきっかけとなった。
興味のある方はYouTubeやニコニコで
ハロープラネット_吹奏楽と調べると
おそらく出てくるかと思うので
気になったら聴いてみてください。
その後、帰ってニコニコ動画を開き
『ハロープラネット』で検索。
まさに衝撃だった。
キラキラしたチップチューンと
それとは相反する歪な歌詞。
それを人ならざるボーカロイドが歌う。
「怖い」とも「不気味」とも違う
独特のバランスの上に立っている感じだった。
まさに世界の深さに一瞬で引き込まれた。
そしてそれを伝えるボーカロイドにも
とても魅力を感じた。
「終末シリーズ」※1という曲群から
※1 シリーズ累計900万再生超、シリーズ4曲すべてがミリオン達成(2016年4月現在)という爆発的ヒットとなった、sasakure.UKの代表作シリーズ。その名の通り「終末」をテーマにしており、その経過を4つのVOCALOIDに歌わせている。
ニコニコ大百科より引用
「ささくれP」さんのことや
他のボカロPの存在を知る。
そこから作り手から曲を探して
聴くようになっていき次第に
ボーカロイドの沼へとハマっていった。
厨二くささと語彙とセカイ
私が高校生当時聴いていた曲は
「Neru」さんや「cosMo@暴走P」さん
「すこっぷ」さん、「wowaka」さん
などの楽曲だ。以下に特に聴いていてかつ
当時のその人を代表する曲を挙げておく。
今書きながら、流していたがやはり良い。
青春が呼び起こされる。
この4曲、いや4曲に限らず
どの曲も共通して言えるのは
独特の世界観だ。考察や説明は無粋なので
ここではしないが単一の楽曲のみではなく
ボカロPの複数の曲を通して
独特の歌詞やクセ、テクニック
それらから生み出される
それぞれの世界がある。
ボカロの曲ならずともあるのだろうが
これらをボーカロイドが歌うということに
意味がある。
歌手が歌うとそれは
「△△さんが作って〇〇さんが歌った曲」
になる。
作詞作曲歌唱まで一人でする人もいるが
曲自体ではなく「〇〇さん」の声や人柄に
引かれる人もたくさんいる。
それはそれで良いことだと思うが
私には曲自体を楽しめない
ノイズに感じることが多かった。
話は少し変わって半年前
「プロジェクトセカイ」という
ボーカロイドのリズムゲームが配信された。
これが上記を「まさに」といったところで
出てくるグループにそれぞれ
「セカイ」が作り出されているのだ。
そしてそれらを初音ミクたちが
姿を変えて飛び回り、歌い、そこに「いる」。
ひとえにそれはボカロPが織りなす
歌詞やメロディから生み出されたものである。
実際自分も強く影響を受けた。
曲に出るよくわからない語彙を調べて
勝手に納得しては心を動かしていた。
いつまでも色褪せないあの時の想いが
ずっとその曲の中にはある。
知らない人が聞いた時に
厨二、難しい、聞きにくいと言っているのを
聴いたこともあるが
それもその通りかもしれない。
尖っているもの、あまりみじかでないものは
万人にはウケにくい。
2021年の今でもテレビがボーカロイドを
取り上げるときは「サブカルの」
「ネット文化の」という枕が
言っていないだけでついている特集の
組み方をしている印象を受ける。
「ハチ」もとい「米津玄師」さんや
「eve」さんのように元々が
ボーカロイドの界隈にいて自身が歌って
テレビに出るようになった方はたくさんいるが
その途端にテレビなどのメディアの態度が
ガラリと変わるのも、その典型的な例だろう。
ある種異端なのかもしれないが
私はこれからもボーカロイドを聞き続ける。
長くなってしまったので
中途半端ですが今日はここまで。
読んでくださりありがとうございました。
はんぺん
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