マガジンのカバー画像

リベラルアーツを考える

21
リベラルアーツとは何なのか、リベラルアーツで何が得られるのか、なぜリベラルアーツが必要なのか、といった諸々の疑問について考えるための記事を集めています。
運営しているクリエイター

#勉強

「教養」の真の理解

この記事は広い緑豊かな庭が見えるゲストハウスで書いている。小旅行気分で貸し切り状態の広いゲストハウスに宿泊することにしたのだ。 以前に雑誌でワーケーション(観光地やリゾート地でテレワーク(リモートワーク)を活用し、働きながら休暇をとる過ごし方)に関する記事を見たが、今まさに自分はそういう環境だ。これなら仕事もはかどるだろうなと思う。 いつもは満員電車の中で立ったまま記事を作成しているので、ゆっくり腰掛けて文章を書けるのは幸せ以上の何物でもない。 そのような緑の中で今日は

育ちが悪い人にも教養はある。

むかし、どうして勉強しなくてはいけないのか?と考えたことがある。 大体の子供は通る道だろう。 当時からパソコンは一通り使えたから、インターネットでも検索してみるなどしていた。 すると、たくさんの答えの中に「いつか役に立つ教養を身に着けるため」というものがあった。 「教養」とは便利な言葉だ。 おそらく「教養」という言葉を使っている本人ですら、「教養とは何ぞや」をうまく言語化することはできないだろう。 なのに、大人たちは「教養は大事」という。 「なんだかよく分からんけど、い

教養の面白さ

先日、金融機関の窓口で手続きお願いしたあとの待ち時間に ふと学資保険のパンフレットを手にとって眺めてたら、 対応して下さった方が今の不安定な情勢と我が家の家族構成に合わせたお金との付き合い方を少しお話してくださいました。 商品推さないんですかwww って思わずツッコんだけど、無茶苦茶誠実でいい人だった… 今回はそれはさておき 話のシメに、まだまだ先が読めぬ物価高を嘆いて 「じっと手を見る」 ってその方ポソっと仰ったんですよね。 そこで「石川啄木さんねー」って返せた私、

「なんで勉強するの?」と言われて答えられますか?

はじめに「なんで勉強なんかしなきゃいけないの?」  この問いは誰もが考えたことのある問いでありながら、なかなかその「答え」に納得できなかった問いではないかと思います。皆さんは、子どもにこの問いを投げかけられたらどのように答えるでしょうか。今回は哲学が積み上げてきた知恵をお借りして、この問いについての「答え」を探っていきたいと思います。  一般化の罠 問いを投げかけられるとすぐに一つの「答え」を探そうとしてしまうのが人間の性です。まずは、この一般化の罠から抜け出さなければなり

視点を増やすための勉学。「リベラルアーツの学び方」瀬木比呂志

 この本では様々な学問を取り上げてその特徴やテーマと代表的な本を紹介しています。  リベラルアーツとは結局のところ色々な学問分野から学ぼうということです。最近のビジネスの世界でもT型人材という、専門スキルに加えて幅広い分野の知識を持つ人の重要性が説かれています。  かつてはスペシャリストとして一つの専門スキルを極めた人材が求められていました。しかし社会の変化が早くなりスキルの価値も変わりやすい現代においては一つに固執するだけではリスクがあります。  イノベーションや変化