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視点を増やすための勉学。「リベラルアーツの学び方」瀬木比呂志

 この本では様々な学問を取り上げてその特徴やテーマと代表的な本を紹介しています。


 リベラルアーツとは結局のところ色々な学問分野から学ぼうということです。最近のビジネスの世界でもT型人材という、専門スキルに加えて幅広い分野の知識を持つ人の重要性が説かれています。


 かつてはスペシャリストとして一つの専門スキルを極めた人材が求められていました。しかし社会の変化が早くなりスキルの価値も変わりやすい現代においては一つに固執するだけではリスクがあります。



 イノベーションや変化が求められる現代ではスペシャリストという個人プレイヤーとして働くだけでなく、他の人の知識やスキルを繋ぎ合わせて新しいアイデアを作り出すことも重要になります。イノベーションやひらめきの研究でも、異なる分野の知識や人の意見を取り入れることが新しい発想には不可欠であると示されています。


 この点においてリベラルアーツは違う立場や専門を持つ人とスムーズに関わるための予備知識の役割もあると言えます。




 各学問分野が扱う領域や研究手法の特徴を簡単にでも知っておくと追求したい論点があるときにどの学問から知識を得るべきかが分かりやすくなると思います。

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