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のうのうと生きる

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2020年4月の記事一覧

私、日本文学のことって何も知らなかった……。

私、日本文学のことって何も知らなかった……。

先日、自分で気付いて本当に衝撃的だったことがある。
「私って、日本文学のこと、何も知らなかったんだ……。」
いや、正確には「知って」はいる。大学院の修士まで出て、どっぷり7年間日本文学という沼に首まで浸かって過ごしてきたのだ。自分が専門にしていた時代について、語ろうと思えば好きなところ、素敵なところ、楽しい薀蓄だっていくらだって語れる。こんな作品があって、作品同士はこんな関係で、なんて系譜だってい

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日記は平安貴族のたしなみ!マメすぎてのし上がった男・藤原実資『小右記』

日記は平安貴族のたしなみ!マメすぎてのし上がった男・藤原実資『小右記』

突然だが、あなたは日記を付けようとしたことはあるだろうか。
わたしはある。何回も付けようとして、毎度三日坊主ないし二日坊主ないし一日坊主で終わっているのだ。ノートに付けていた時代からブログに至るまで何回も何回も始めては挫折を繰り返している。

そんな、誰もが挑戦し、敗れていく習慣……日記を60年余りのあいだ書き溜め続けた男がいることをあなたはご存知だろうか。

その名も「藤原実資」!!!!
実資と

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毎日トレーニングしないと文章なんて到底書けるようにならないわな

毎日トレーニングしないと文章なんて到底書けるようにならないわな

緊急事態宣言が出て、わが社もテレワークとなり、原則必要がなければ出社しないという対応になりました。現職は営業職なのですが、お客様に対面して会うことすら禁じられてしまったので、実質仕事自体が禁じられてしまったようなものです。
まあ、こんな時に無理に人に会いに行ってどこかで病気を拾ってきても、相手方に伝染してしまっても面白くないので当然といえば当然の対応かとおもうのですが。
ですので、ここ2週間くらい

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名前を知っているだけのもののことを、なぜ「さすが」と言えるのか

名前を知っているだけのもののことを、なぜ「さすが」と言えるのか

自分でもすごく狭量だと思うのだけど、通ぶるやつのことがとても苦手だ。「通ぶるやつ」の定義というのはとても曖昧なので、いくつか、最近あったことを挙げながら、通ぶるやつをこき下ろしたいと思う。

現在は日中に使える時間が増えたので、これまで観てみようかな~とか読んでみようかな~と思っていたコンテンツを消化している。
私は京極夏彦の百鬼夜行シリーズを『魍魎の匣』までしか読んでいなかったのだが、知り合いに

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