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私のことと、生きること

今日、息子と、私が大好きな場所へと足を運んだ。
明日から、雨。
その憂鬱を吹き飛ばしたくって。
そこで、少し。
とある日のことを思い出した。
そして、大切な人を思って、今日の記事を書いた。


今日、階段を一段一段、踏みしめてのぼった。
下から見る景色と、少しのぼった先から見る景色は、大きく違っていた。
その瞬間、いつかの日のことを思い出した。

生きるのを諦めそうになった日だ。

その日は、突然やってきた。
それまで、懸命に自分というものを探してきた。

いくつもの凹凸と
いくつもの自分らしさ
いくつもの不自由と
いくつもの自分でよかった、という喜びを知ったのだ。

振り返ると、のぼってきた階段には、
自分という不器用な人間の軌跡が、しっかりと刻まれていた。

しかし、ちょっとした出来事と感情の振り幅で、
のぼった階段を、一気に転がり落ちてった。
顔を上げると、これまでのぼった階段は、まるで崖のようにそびえ立っていた。

そうなると、決まって感じるこの感覚。
絶望と孤独と暗闇だ。
歩くどころか、起き上がれない。
あの恐怖。
もうダメだ。
社会からドロップアウトした悲しい日。
そこから奮い立った苦しい日。

いくつもの努力をし
いくつもの勇気をふりしぼり
いくつもの絶望を乗り越えて
私は今日を生きている。

どれだけ絶望の中に浸かろうと
どれだけ孤独を纏おうと
どれだけ恐怖に襲われようと
決して投げ出さずに居てくれた。
それは、あの日の私自身。

『私には、私しか居ないから』が、
『私には、私が居るんだから』に、なった今。

私は、私として今日も生きている。
決して諦め切ることなく。

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