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coldmountainstudy~ピックアップ2023.12.

今月は1年のシメとして、前から気になっていた本を数冊。プラス新たに発見した本・・・で9冊ですね。

フェルナンド・ペソア(1888-1935)。

〈「わたし」とは確固とした個人であるどころか、無定形な多様体で、自分自身にとっても捉えどころがない。21世紀の今でこそ自然に思われるこの考えを、ペソアははるか以前に先取りしていた。自分とは別人格の〈異名者〉たちを案出し、たったひとりで宇宙全体を体現するようなこの不思議な人物は、どのような人生を送り、何を考えていたのだろうか。〉(「あとがき」より)

70もの人格を作り作品を書き分け、没後に2万7500点以上の草稿が発見されたポルトガルの国民詩人ペソア。この20世紀の巨人の生涯と言葉を丹念にたどり、豊富な引用と貴重な図版を合わせて、稀有な詩人の魅力の全貌に迫る。ペソア入門としても最適な、本邦初、待望の本格評伝!

5年前のポルトガル行きをきっかけに知り合ったペソア。本人の作品ももちろん良いのですがこれは初めて読む”他の眼”から見た評伝。

これを今年最後の1冊にしようと。そうそう、昨年は沢木耕太郎の大作、一昨年は矢口高雄の評伝が”年最後の・・・”でした。

「自分の人生を、主導権をもって歩き続けるとはどんなことか?」北欧における"世界文学の道先案内人"が「歩くこと」の本質に迫る。

歩くことをテーマに編まれた1冊の詩集にもとれる美しい本。歩き旅を愛するものとしてずっと気になってました。

そうそう。

これは3月に訪れた静岡「ひばりブックス」さんで見かけて、ずっと気になっていた本をようやく購入した形です。旅から生まれた1冊。

静岡は一箱古本市も出てみたい・・・と思っていたのですが、最近は一箱古本市の時に遊びに行きたい!に変わってきてます。いい本の街です。

旅といえば・・・。

なんとも不届きで、贅沢で、そして、痛快な飲み食い紀行!
東京から博多まで、35の駅を各駅停車する新幹線「こだま号」。
その各駅で下車をして、酒場を探してみたらどうだろう。

きっとその土地ごとの名物を出す居酒屋や、常連客に愛されてきたバーがあるはず……。

そんな軽い気持ちで東京駅から始まった東海道・山陽新幹線の搭載月刊誌「ひととき」の人気連載が、3年あまりをかけてようやく博多駅まで行き着き、新原稿も追加して、待望の書籍化。

各駅停車でめぐった愛すべき50軒!

東京から博多まで、巡った酒場は十店十色なれど、旬の肴を心を込めて提供し、常連客に愛される店ばかり。

おいしい料理や銘酒の数々を目当てに旅した酔狂な記録を、ほろ酔いエッセイとおいしそうなイラストの数々でお楽しみください。

◆目次
不届き者の前口上
■こだま号で酒場紀行 〇東京~静岡
夏なれど菊正宗の燗二合 ふくべ〔東京駅〕
ひとり飲む列車待つ間の暑気払い 三平 中華酒場〔品川駅〕
干しうおに河豚を夢見る初秋かな 割烹 万田作造〔新横浜駅〕
城下町えび天香るそば屋酒 そば処 橋本〔小田原駅〕
湯浴みして酒めぐる秋天の虹 おやじの蔵〔熱海駅〕
美味に酔う夏海の町帰り道 竜田〔熱海駅〕
ひれ酒は師走の褒美と独り言つ 茂よし〔三島駅〕
駆けつけて早々と酔う夏日暮れ BAR VICTORY〔三島駅〕
熱々のサザエの身顎を焼き ろばた焼き 幸兵衛〔新富士駅〕
老舗にて春祝う酒のお相伴 大衆酒場 多可能〔静岡駅〕
願わくばほろ酔いの目に星月夜 Bar 大代園〔静岡駅〕
浅き春締めの冷や汁音たてて 遠州屋 本店〔掛川駅〕
旅終えてひとりうな茶で慰労会 八百徳 駅南店〔浜松駅〕

〇愛知~滋賀
手づかみの豚足香る春の宵 福島屋〔豊橋駅〕
湯気立てて丼笑う夏の午後 北京本店〔三河安城駅〕
汗引いて百年酒場の燗うまし 大甚本店〔名古屋駅〕
吐く息に夜寒のモルト香りけり BAR BARNS〔名古屋駅〕
列車行き闇の底から蛙啼く 一品料理 勝時〔岐阜羽島駅〕
地鶏喰う合い間合い間の冷やおろし 居酒屋 彦一〔米原駅〕

〇京都〜兵庫
旅終えて都の月と偲ぶ君 祇園サンボア〔京都駅〕
燗つけて秋夜にひらく古酒の華 初かすみ酒房 梅田店〔新大阪駅〕
途中下車秋の堂島ハイボール 堂島サンボア〔新大阪駅〕
グラス置くひととき薪の爆ぜる音 YANAGASE〔新神戸駅〕
風薫る昼のマオタイ一、二杯 杏杏〔新神戸駅〕
塩締めの鰆の皮目初の美味 菊水鮓 西店〔西明石駅〕
播州の地鶏とイカと春の酒 居酒屋 遊膳〔姫路駅〕
うららかな海辺の昼の肉三昧 しちりん焼肉 だい〔相生駅〕

〇岡山〜広島
鰆より佳肴三品美味づくし 割烹 一文〔岡山駅〕
穴子飯冷や酒そえて昼宴 しんくらしき 二海〔新倉敷駅〕
走り梅雨締めはグラッパ独り酔い リストランテ真田〔福山駅〕
瀬戸内の夏はアコウと覚えおく 保広〔新尾道駅〕
壺を出た蛸びっしりと釜の中 和食処 登喜将〔三原駅〕
彼岸過ぎ酒の都で名残り鱧 旬彩 希味〔東広島駅〕
酒うまし秋の夜長の美味づくし 田心〔広島駅〕
扇子ふり嬉し恥ずかし桃の酒 Degas〔広島駅〕

〇山口〜福岡
河豚喰えば鉢の冷酒をまたひとつ 割烹 福源〔新岩国駅〕
薄切りのタンにきらめく刻み葱 焼肉 まんぷく苑〔徳山駅〕
艶やかな河豚刺しの花皿に咲き 入道〔新山口駅〕
冬の旬主任せでご満悦 えいじ庵〔厚狭駅〕
ありがたやそば屋の縁と鴨つくね 蕎麦あめつち〔新下関駅〕
糠で炊く鰯引き立つ枡の酒 酒房 武蔵〔小倉駅〕
四季問わず小倉の最後はこの店で BIG VEN〔小倉駅〕
やきとりを追加する間に袖まくり 焼鳥 筑ぜん〔博多駅〕
梅雨寒や博多二軒目三軒目 Bar Oscar〔博多駅〕


コラム❶ 知らない駅で下車を
コラム❷ 酒場選びは第六感頼みで
コラム❸ 新幹線乾杯族は友人と思うべし
コラム❹ 初めての店では照れはご無用
コラム❺ ぶらりと寄った店で新情報を仕入れる

■もっと! こだま酒場紀行
京都、肉三昧の夜
名古屋発、島飲み紀行
旅の終わりの少し寂しき



大竹さんの酒呑み旅。中央線ホッピーマラソンは驚きましたがこんどは「こだま」停車駅です。

潮風を胸いっぱいに吸い、地球と繋がる。
“ここ”にある、小さな確かな幸せ。
海辺の暮らしは、結婚、愛娘の誕生、コロナ禍の自粛生活と、
形を変えつつ穏やかに続いていく。

湘南の片隅の町に暮らす、俳人、ときどき“変人”の初エッセイ。

ふるさとにつながる海や南風 

和歌山で大自然に囲まれて育った俳人は、上京してから海にあこがれ続け、25年目、湘南の片隅の町にある「スーパーオーシャンビュー」の一軒家に移り住む。

浜辺で見つけた箱河豚のミイラ、ウイスキーを垂らして啜る生牡蠣、庭にふらりと訪れる猫、臨月の妻との散歩、俳句を詠みながら待つ我が子の誕生、コロナ禍の親子三人での初帰省……。海風に守られるように身を寄せ合って暮らした日々の記録。

七草や疫病の世に児のおなら

俳句結社「蒼海」主催で、又吉直樹さんとの共著『芸人と俳人』、穂村弘さんとの共著『短歌と俳句の五十番勝負』、NHK俳句の選者など、幅広く活躍する俳人の初エッセイ集。

これも前に、佐久の書店で見て以来気になっていた本。著者の出身が熊野辺りであることも惹かれたか。

◉世界の若者たちは、なぜいま「左傾化」しているのか◉

オキュパイ・ウォール・ストリート運動、コービンやサンダースら「左派ポピュリズム」の台頭、グレタさんを中心とする気候危機の問題提起など、いま世界では若者たちによるラディカルな社会運動の輪が次々と広がっている。

資本主義の中心地であるアメリカでは、若者たちのうち半数近くが「社会主義」を支持しているという調査結果もある。

気鋭の政治理論家キア・ミルバーンが、この「ジェネレーション・レフト」が生まれた背景と、これからの可能性を徹底解明。Z世代(1990年代後半生まれ~)が主役となる21世紀の世界情勢を知るための必読書。


◉監訳・解説◉ 斎藤幸平(経済思想家・大阪市立大学准教授)

「コロナ・ショックを前にして、新自由主義に代わる新しい秩序を志向する可能性や必要性が出てきているのは否定できないはずだ。ここに左傾化の潜在性、21世紀の左派にとっての政治プロジェクトが存在する。その担い手が、急進化している若者たちである」

これはもう、勉強のためといいますか。以前購入の1973年生まれ・・・との対比読みが愉しいです。

地域住民が発案・協働し、手づくりの技で、身近な生物の生きる環境を回復する「小さな自然再生」が全国で進んでいる。本書は、北海道で地域住民の発意により行なわれている小さな自然再生、とくに「手づくり魚道」の取り組みを紹介しながら、地域の人々にとって身近な自然やそれと結びついた風景はどんな存在なのか、地域の力でそれを取り戻すことの意味は何かを問う。

川の近くに暮らし、川に愉しませていただいている者としては興味深い一冊。もちろんそのまま参考になる・・・とはいかないと思いますが刺激は多そうです。

本は違う世界の光を届ける窓
図書館は人と人の出会いの場所
司書の仕事はケアにつながる

奈良県東吉野村にひっそりとたたずむ「ルチャ・リブロ」は、自宅の古民家を開いてはじめた私設の図書館。このルチャ・リブロの司書が綴る、本と図書館の仕事にまつわるエッセイ。

人と接するのが苦手で、本という「窓」から外の世界と接してきた。そんな著者が自らの本棚を開放することで気づいた「図書館」の本質的な効用。精神疾患を抱える「支えられる立場」から、司書という「人を支える立場」になりえた体験を通じて、司書の仕事の豊かさ、奥深さ、そして本という「窓」の持つ力が伝わってくる。

読むと訪れてみたくなる、ある個性的な図書館の物語。写真・宗石佳子。

“私の来し方には、いつもそこに「本」と「生きづらさ」が座しています。自分自身の読んできたものと、読書の周辺を紐解くだけで、「この人、よく生きていたなあ」と何やら放心してしまいます。ルチャ・リブロはそんな私自身の読んできたものを開いたような場所で、だからこそ、少ししんどい状況にある人が、ふとこの場所を見つけて遠い道のりをやってきてくれるのではないかと考えています。(「まえがき」より)”

【目次】
■1 司書席から見える風景
不完全な司書
本という窓
古い家で、いとなむこと
蔵書を開くことは、問題意識を開くこと
ルチャ・リブロの一日
公と私が寄せては返す
窓を眼差した人
時間がかかること、時間をかけること
諦めた先の諦めなさ
ペンケースを開け放つ
森から来た人達
知の森に分け入る
葛根湯司書
図書館への道
ルールとのつきあい方
偶然性と私設図書館
夜の海の灯り

■2 クローゼットを開いて
クローゼットの番人が、私設図書館を開くまで
幽霊の側から世界を見る
当事者であること、伴走者であること
絶対あると思って探しに行かないと見つからない
探求のお手伝いが好き、レファレンスブックが好き
カーテンに映る影
本と暴力と
光の方へ駆ける
窓外に見えるもの
旅路の一里塚
明るい開けた場所に出られるような言葉

■3 ケアする読書
デコボコと富士正晴
書くことのケア性について
「分からない」という希望
生きるためのファンタジーの会
木炭で歯をみがくことと、オムライスラヂオ
私の影とのたたかい
背後の窓が開く
「土着への処方箋」のこと
「本について語り合う夕べ」のこと

■4 東吉野村歳時記
峠をのぼるひと、のぼる道
屋根からの手紙
とんどと未来
馬頭観音祭と、往来と

常にフォローしている私設図書館「ルチャ・リブロ」関連書籍。訪れて見たくなる図書館、ってどんなだろう?

さっと買って、さっと作って、この上なく幸福になれる。
「トーストを焼くだけ」からはじまる、日々の小さな創造行為。

おいしさと創造力をめぐる、全くあたらしい理論&実践の書!

“面倒”をこえて「料理したくなる」には、どうしたらいいでしょう。
“ほぼ毎日キッチンに立つ”映画研究者が、その手立てを具体的に語ります。

・大方針は、「風味の魅力」にみちびかれること。
「風味」=味+におい。自由に軽やかに、においを食べて世界と触れ合う。
そのよろこびで料理したくなる。人間のにおい解像度は犬並み?
最新の科学研究だけでなく、哲学、文学、映像論の重要テクストを手がかりに、知られざる風味の秘密に迫ります。

・目標は、素材から出発して、ささっとおいしいひと皿が作れるようになること。
1週に1章、その週の課題をクリアしていけば、26週=半年で、だれでも、すすんで自炊をする人=自炊者になれる、がコンセプト。

蒸す、煮る、焼く、揚げる「だけ」のシンプル料理から、「混ぜる」「組み合わせる」、さらに魚をおろして様々に活用するまでステップアップしていきます。
日本酒とワインの新しいあり方、買い物や献立てに悩まないコツ、家事分担も考えます。

・感覚を底上げする、「名曲」のようなレシピを40以上収録しています。
「ヤンソンの誘惑」「鶏肉とパプリカ」「山形のだし」「麦いかのフリット」等々、素朴だけど、素材と出会いなおすような感動のあるものばかり。古今東西の料理書を読みこんだ著者ならではのベストチョイスです。
より先へ進みたくなった人のための懇切丁寧なブックガイドつき!

________________
本書は自炊の入門書です。
提示しようとしているのは、料理したくなる料理です。

レシピを覚えたり、技術を学んだりする以前に、料理したくなるのでなければ、そもそも自 炊は始まりません。始まったとしても、楽しめず、つづけるのがむずかしくなります。

本書は、どうすれば料理したくなるかについて考え、一緒にその答えを探ってゆきます。
料理したくなる料理とは何かを理解し、楽しく自炊しつづけるようになることが目標です。

大きな方針をお伝えします。
「風味の魅力が私たちを動かし、料理したくさせる最大の動機である。本書はそう考えます。「風味の魅力」とは何か。それが本書の問いです。(…)

「風味の魅力」についての理解を深めながら、それを最大限に楽しむことのできる料理の作り方を、なるべく簡単なものから順番に、テーマごとにお伝えしてゆくのが、本書の構成の特長です。あわせて、日々の台所での作業を快適に進めるための方法を、ステップごとに示します。

料理をすることにまだ興味が持てないという方に、この本を読んでほしいと思います。読んでいただければ、料理の何が楽しいのかを理解していただけるでしょう。

どこから始めていいかわからない方に読んでいただきたいと思います。自炊の全体像を直感的につかんでいただけるでしょう。買い物のしかた、調理法の初歩、おいしい組み合わせ、即興のしかた、片付け、うつわ選び、さらには環境問題にいたるまで、自炊に関わる大事なポイントをできるだけ網羅しました。読みやすさにも心がけたつもりです。

料理はある程度できるけれど、楽しむことができないという方に読んでいただきたいと思います。ささやかでも、心の奥底から感動することのできる料理が作れるようになるでしょう。
いつもとちがうアイデアを探しているという方もぜひ。

本書は、一週に一章を読み進めていただくよう書かれています。各章でレシピを一つ(あるいはいくつか)取り上げています。そのほとんどは、失敗しようがないくらいシンプルに作れて、なおかつ、風味の楽しみを満喫していただけるものであるはずです。時間がある日に試してください。全部で26章=26週間。約半年です。すでに料理経験のある方は、もっとハイペースで進んでいただくのがよいでしょう。最初に通読し、少しずつレシピを試す、という使い方でも結構です。

すべてを通過し終えたとき、あなたはすすんで自炊するひと=自炊者になっています。

――「序 料理したくなる料理」より
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自分は自炊者も自炊者、家の食卓のほとんどを一手に引き受けている自分なのですがなぜか惹かれました。
同じ自炊をテーマとした興味深い本にこんなものがありますが・・・

こちらよりも自分にはフィットしそう。ケア、というと少しまた違ってくる。

最後に・・・

「冒険は素晴らしい。そのフィールドとして北極は最高だ!」
生きることに空虚さを抱えていた著者が北極で見つけたものとは。
生きづらさを抱えている人たちへおくる、幸せに生きるための道しるべ。

日本唯一の北極冒険家、荻田泰永のデビュー作。
1977年神奈川県生まれの著者は、両親に何不自由なく育ててもらったはずなのに、ある日突然大学を中退して北極冒険を思い立つ。
2000年、冒険家・大場満郎の企画で初めての海外旅行で北極に行き700kmの徒歩行を経験。
その後、アルバイトで資金をためては毎年のように北極へ向かい、2002年には500km単独徒歩行、2004年に2000km犬ゾリ縦断行、2010年には北磁極に無補給単独到達。
2012年には日本人初の北極点無補給単独到達をめざす。

年々悪化する海氷状態、まったく前に進めない乱氷帯、極限の飢え、そしてホッキョクグマの恐怖。
なぜそこまでして過酷な北極へ通いつめるのか? 
生きるとは何か、を探すうちに極地にたどりついた男は、やがて「考える脚」へと変貌を遂げる。
その冒険の過程を描いた珠玉の青春記。

■内容
プロローグ<ある取材記者との会話> 旅の準備・北極ってどんなところ? ホッキョクグマほか
1回目 初めての北極~2000年北磁極~
2回目 北極一人旅~2001年レゾリュート~
3回目 単独初挑戦~2002年500km徒歩行~
4回目・5回目 出会い~2003年ケンブリッジベイ~
6回目 犬ゾリ2000kmの旅~2004年グリーンランド~
7回目・8回目 挫折~2006年ケンブリッジベイ・2007年1000km単独徒歩行~
<ある取材者との会話・その2> 冒険家の悩み・働くこととお金の話
9回目・10回目 再起~2008年皆既日食・2010年北磁極単独~
11回目 角幡とフランクリン隊を追う~2011年1600km二人旅~
12回目 無補給単独徒歩による挑戦~2012年北極点~
13回目 北極点を越えて~2014年再びの挑戦を目指して~
《あとがき》
《解説》北極バカ一代 角幡唯介
《文庫解説》イヌイットに与えられた名前は 川内有緒

■著者について
荻田 泰永(おぎた・やすなが)
1977年神奈川県生まれ。
カナダ北極圏やグリーンランド、北極海を中心に主に単独徒歩による冒険行を実施。
2000年より2019年までの20年間に18回の北極行を経験し、北極圏各地をおよそ10,000km以上移動。
世界有数の北極冒険キャリアを持ち、国内外のメディアからも注目される日本唯一の「北極冒険家」。
2016年、カナダ最北の村グリスフィヨルド~グリーンランド最北のシオラパルクをつなぐ1000kmの単独徒歩行(世界初踏破)。
2018年1月5日(現地時間)、南極点無補給単独徒歩到達に成功(日本人初)。
2018年2月 2017「植村直己冒険賞」受賞。2021年5月 神奈川県大和市に「冒険研究所書店」開業。
日本国内では夏休みに小学生たちと160kmを踏破する「100milesAdventure」を2012年より主宰。
北極で学んだ経験を旅を通して子供達に伝えている。
著書に『考える脚』(KADOKAWA)がある。

大和の冒険研究所書店で直接お会いした荻田さんの幻のデビュー作がヤマケイ文庫で復刊。ヤマケイ文庫、変わらずいい仕事をしていますね。
冒険家の珠玉の青春記・・・やはり植村直己さんの「青春を山に賭けて」が想起されますが荻田さんのそれもまた面白そうです。

・・・と。

今年も一年我がピックアップにお付き合いありがとうございました。
我ながら狭く偏った選択、どっかしらでいい、皆様のなにかに響くことがあれば・・・と思い来年も本を選び続ける所存でございます。

昨年の記録を観ると1月・2月は比較的インドアシーズンということもあり結構な数を入庫していますね。

さて2024年はどうなることやら・・・。

※リンクがamazonなのはamazonで買って欲しいということでは決してなく、単に見やすい・調べやすい・・・ということです。誤解なきよう。


http://www.coldmountainstudy.com/
coldmountainstudy@gmail.com 

coldmountainstudy  店主:鳥越将路


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