【#3】データ分析で大切に思っていること
いつもお読みいただきありがとうございます。
(株)MTG 経営企画室 データインテリジェンス部です。
2022年も本記事を皮切りに継続的な発信を行っていきますので、私たちのチームのことを少しでも知っていただき、興味を持っていただいたり応援していただけたりしたら嬉しいです。
年明け間もないということで、今日は今携わっている業務の話ではなく、筆者のこれまでの経験から学ばせていただいたことについて、この記事を通じて皆さんにシェアをさせていただきたいと思っています。
※この記事が初めての方は、是非前の2記事もお読みいただけると嬉しいです。
- データ分析で大切にしていることは?
前提として、個人的にデータ分析のアプローチ方法に正解はないと思っています。
その上で、筆者個人として大切だと感じているのは
ということです。
この「切り口」の重要性は、以前サポートをいただいていた会社のコンサルタントの方から学ばせていただきました。
(今思い返すとこの学びが自分自身の大きなターニングポイントであったなと感じています。)
私もデータ分析がはじめはどちらかというと苦手意識があったのですが、それは、
という固定観念が自分の中にあったからです。
ただ、「切り口」の重要性を学ばせていただく中で、切り口の作り方は人それぞれであること、いわば、
こそが分析者の力量を問われるポイントだと気づけたときに、分析って面白いのではないか?と感じ始めました。
最初は決してアイデアが豊富ではありませんでしたが、データ分析が得意な方の切り口を見て学ぶ、ということを繰り返していくと、自然とデータへの抵抗もなくなっていき、自分自身でも「こういう切り口はどうだろうか?」と考えられることが多くなっていき、徐々に楽しさへと昇華していきました。
「切り口」について例を出して考えてみましょう。
例えば、あなたが日本国内にあるパスタ店の店長だとしましょう。
2021年の売上を見て来年の強化メニューを決めなければなりません。
実績集計をお願いしていたスタッフから、このような数字を共有されたらどうでしょうか?
この数字だけみて判断をしようとすると、「全部売れているから1つのプレートに3つの味を乗せた全部盛りだせばいいのでは?」というような判断になるかもしれません。
果たしてそれは正しいのでしょうか?
ここで大切なのが、何度も繰り返し出てきている「切り口」です。
上図では年間売上を÷12して平均月販を出していますが、ほかに切り口として考えられることはないでしょうか?
例えば、「季節によってお客様の好みが変わる可能性は考えられないか?」という仮説を基に、データを切ってみるとどうでしょうか?
先ほどの全部盛りを実際に実行していたとなるとゾッとしますよね(笑)
こうやっていくつかの切り口を考えて、FACTに近づいていくのがデータ分析の醍醐味だと思います。
普段の企業活動においても、表面的な売上や利益だけの数字だけを見ていても気づくことは少ないです。
我々のプロジェクトで考えてみた時に、ロイヤルカスタマー分析において、お客様を一概にLTVのみで判断してよいのでしょうか?
1つのデバイスを所有し、日々アプリを起動させながら、ずっと愛用してくださっている方々もロイヤルなお客様ではないのでしょうか?
ここ最近では、snowpeakさんの会員制度リニューアルがありましたが、そちらもこのような様々な切り口からの検討があったのではないかと思っています。
分析の切り口は無限大です。ベテラン分析者の視点が役立つときもあれば、新卒の方のフラットな視点が、分析を大きく加速させることもあります。
ECサイトのCVRが落ちた時に、
「直帰率の上昇が問題ではないか?」と考える人もいれば、
「商品ページの閲覧数が減少しているのではないか?」
と考える人もいると思います。
要は、様々な「切り口」をフラットに取り入れていくことが分析を加速させ、お客様にご満足いただける本質に近づいていく要因になると私は信じています。
私たちの進めている全社プロジェクトにおいても、私の所属しているデータ分析組織だけではなく、現場に精通されている社内の各部門の方々、時には店頭の方々の意見も聞きながら、様々な切り口を模索していきます。
この記事を読んでいただいた方は、是非「切り口」を意識して、データドリブンな意志決定を各社内で推進いただければなと思っています。そうすれば、皆さまの生活の至る所に、エクスペリエンスが溢れる楽しい日々が訪れるのではないかと。
メーカービジネスに興味がある!
デジタル・データを活用して自分の強みを発揮したい!
という方に、少しでも我々の部署をその候補にしていただけるように、我々もできる限り情報をこのnoteで発信していきたいと思っております!
もちろん、今すぐに転職を考えていない・今の環境で頑張っているという方にも、是非このnoteをきっかけに自社の顧客体験について考えていただいたり、あるいはこのnoteにコメントいただいたり、我々も色々と皆さまから学ばせていただく、そんな機会になるとありがたいなと感じております。
このnoteがきっかけでデジタルマーケやデータマーケに興味を持って始めてみたい!なんて方も出てきたら、、、それはもう非常に嬉しいです!
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