青山 誠

保育、執筆、講演。保育セミナーうたげと初心2024、11/16に開催! 著書に『ニュー…

青山 誠

保育、執筆、講演。保育セミナーうたげと初心2024、11/16に開催! 著書に『ニューロマイノリティ』(共著・北大路書房)『あなたも保育者になれる』(小学館)『子どもたちのミーティング』(共著・りんごの木)他。

マガジン

  • あなたも保育者になれる

    子どものとなりで、思うことあれこれ。 保育者、青山誠による日々のつぶやき。

  • 保育の初心~保育の初心連続講座2024に寄せて

    保育の初心連続講座2024に寄せて、保育の初心を問い、保育を通しての初心を問い、考えます。

  • 子どもたちのミーティング

    保育における、子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための対話の時間、それがミーティングです。 その概要と、背景と、実践についてまとめます。

  • 青山誠と学ぶ保育基礎講座ほいくきほんのき

    青山誠と学ぶ保育基礎講座ほいくきほんのき、が5月からスタートします。 講座に寄せて思うこといろいろ。補足。ときにアーカイブ的なものなどなどをこちらにまとめていきます。

  • 寓話

最近の記事

保育セミナー「うたげと初心2024〜異年齢保育✖️同年齢保育、それぞれの「良さ」から」

新しい保育セミナー「うたげと初心」。11/16(土)に、オリンピックセンターにて開催します。 新しい保育セミナー「うたげと初心」。今年度は対面で開催します! 登壇者は・・・ 西野博之さん(フリースペースたまりば)、岩田恵子さん(玉川大学)、西井宏之さん(白梅幼稚園)、溝口義朗さん(ウッディキッズ)、石上雄一朗(社会福祉法人東香会)、青山誠(社会福祉法人東香会) 異年齢保育✖️同年齢保育、それぞれの「良さ」から 3つある講座のうち、2つ目は「異年齢保育✖️同年齢保育、それ

    • 保育セミナー「うたげと初心」2024〜溝口義朗さん〜「「不適切保育」の時代に、保育者のホスピタリティとは」

      新しい保育セミナー「うたげと初心」。11/16(土)にオリンピックセンターにて開催します。 登壇者は・・・ 西野博之さん(フリースペースたまりば)、岩田恵子さん(玉川大学)、西井宏之さん(白梅幼稚園)、溝口義朗さん(ウッディキッズ)、石上雄一朗(社会福祉法人東香会)、青山誠(社会福祉法人東香会) 「不適切保育」の時代に、保育者のホスピタリティとは セミナーの大トリを務めてくださるのは、ウッディキッズの溝口義朗さん。 「「不適切保育」の時代に、保育者のホスピタリティとは」

      • ののはな文京保育園の運動会から考える、「保育のサービス化」問題を超えて

        晴れたはいいけれど暑すぎる気候になった本日、ののはな文京保育園の運動会でした。ついた頃にはもう、大人競技の「綱引き」が佳境を迎えていました。 ののはな文京保育園の運動会は、子どもも大人も楽しむ運動会。 保育園の行事を、大人が一方的に子どもを見る、評価するような機会ととらえず、みんなで一緒にごちゃごちゃ楽しもう!と捉えて取り組んでいます。 園の行事って、子どもが「何ができるようになったか」を確かめる機会となりがち。確かに「何かができるようになった」というのも成長の一つでしょ

        • 8月6日に。保育は戦争に反対している。

          8月6日。 最近、沈黙ということについても考えさせられます。 黙ってはいけない。 でも、また別の面で言えば、やはり沈黙のうちに祈るということもとても大事なことではないのかなと。 Xで、見知らぬ編集者さんが、ご飯を食べ、ゴミを出し、一人で黙祷した。と。こういう特に何もない日常を暮らしながら、その中に祈りがある。 文学も保育も自分にとっては、圧倒的に沈黙の領域にあるものの方が多いように感じます。 子どもとじっと何かを見る、子どもとの間を測る、子どもと何かを食べる。

        保育セミナー「うたげと初心2024〜異年齢保育✖️同年齢保育、それぞれの「良さ」から」

        • 保育セミナー「うたげと初心」2024〜溝口義朗さん〜「「不適切保育」の時代に、保育者のホスピタリティとは」

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        • 8月6日に。保育は戦争に反対している。

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        • あなたも保育者になれる
          31本
        • 保育の初心~保育の初心連続講座2024に寄せて
          6本
        • 子どもたちのミーティング
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        • 青山誠と学ぶ保育基礎講座ほいくきほんのき
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        記事

          わたしたちのナラティブツリー05〜他者の声を声に出して読む。

          先週金曜日に行った「青山誠が語る わたしたちのナラティブツリー」。 金曜の夜に、一人でひっそりとラジオみたいにやれたらいいなと思って企画してみた。 思いの外たくさんの方が申し込んでくれたからか、どうにもzoomウェビナーで、画面の向こうに人を感じながら語りかけるのが慣れないからか、最初のうちは自分でも上ずってるなぁ、という感じ。 思えば、ナラティブツリーについて、きちんと主題にして語るのは初めてだった。 ミーティングもそうだが、ナラティブも私たちの臨床の中にある。それは

          わたしたちのナラティブツリー05〜他者の声を声に出して読む。

          わたしたちのナラティブツリー04〜沈黙としてあること、言葉の腐葉土

          書き留めておかないと忘れてしまうこと、つらつらと。 ナラティブツリーの中で、私たちがどのように生息しているか。 そこでは誰もが語る人である。同時に、誰かの声を聞く人でもある。 ナラティブの声であるとともに、他者にとっての耳でもある。 それは傾聴というよりも、もう少しゆるやかな耳である。 ナラティブを書くとき、私たちは誰かに読んでもらい、自分のナラティブが誰かに聞き取られることを期待している。 その誰かは特定の誰それではないが、かといって、「誰でもいい」というぞんざいさ

          わたしたちのナラティブツリー04〜沈黙としてあること、言葉の腐葉土

          私たちのナラティブツリー03

          意気揚々とナラティブツリーについて語ってきましたが、ときどき、ナラティブツリーこそが悪いんじゃないか、と思うことがあります。 言葉にする、それをだれかに分けていく、共有していく、それが確かにケアになっているなと感じることもあります。 でも反対に、それこそが呪いになっているんじゃないかと思うこともあります。どういうことか。 言葉にすることで、ぼんやりしていたものがくっきりとしていきます。そして、ナラティブのタイトル通り、それは単なる保育記録や計画の言葉とちがって、自分の「こ

          私たちのナラティブツリー03

          私たちのナラティブツリー02

          保育のエピソード記述を共有し合う試み、上町しぜんの国保育園のナラティブツリー。 実際にやってみると、いろいろと予想していないことが起こりました。 まず、思ったよりも数があがるし、けっこうみんなそれを読むということです。 ナラティブは園内限定のSNSにあげているのですが、そこに投げれば必ず誰かが反応してくれます。 その反応も、差し向かいの応答というよりも、SNSですから、「いいね」マークを押されるだけだったり、コメントもときにはつきますがそれもランダムかつ任意です。一言で

          私たちのナラティブツリー02

          保育セミナー「初心連続講座2024」に寄せて06〜乳児保育の初心、生命を見つめて

          2024年5月から順次開催される、保育セミナー「初心連続講座2024」。 それに寄せて書いています。 乳児保育の初心はぜんぜんわからないけれど・・ 乳児保育ってやったことないんでぜんぜんわからない。でも横からちらちら見るかぎり、日本の乳児保育の質って全体的にはとても高いんじゃないかと思います。 とても細やかだし、ていねい。見ていて、いいなぁ、心地いいなと思える園の乳児保育は、空気ふくめてとてもやわらかいし、そう思える園は思い浮かぶだけでいくつもあります。 その日本の乳

          保育セミナー「初心連続講座2024」に寄せて06〜乳児保育の初心、生命を見つめて

          保育セミナー「初心連続講座2024」に寄せて05〜保育の初心と柴田愛子さん

          2024年5月から順次開催される、保育セミナー「初心連続講座2024」。 それに寄せて書いています。 柴田愛子さんの中にみる初心 前回くねくね書きすぎたので、今回はなるべくシンプルに。 柴田愛子さんがこれだけの保育者を惹きつけてやまないのは、みんなが愛子さんの中に保育の初心を見ているから。 保育の初心は、子どもと共にいて、日々新たになる驚きです。 子どもという存在に出会い、その出会っている自分に出会い、共にいる人に出会うこと。 りんごの木誕生のストーリー それはり

          保育セミナー「初心連続講座2024」に寄せて05〜保育の初心と柴田愛子さん

          保育セミナー「初心連続講座2024」に寄せて04〜アートは常に初心を見ている

          2024年5月から順次開催される、保育セミナー「初心連続講座2024」。 それに寄せて書いています。 柴田愛子さん「わたしの保育の初心」 初心連続講座、まず初めに紹介したいのは、柴田愛子さん「わたしの保育の初心」です。 昨年の保育セミナー「うたげと初心」では、札幌トモエ幼稚園の宮武大和さんに同じテーマでご講演いただき、大きな反響をいただきました。 このテーマで愛子さん(と、いつも呼んでいるので以降こちらで)にお願いできるのは個人的にとても楽しみですし、愛子さんに語って

          保育セミナー「初心連続講座2024」に寄せて04〜アートは常に初心を見ている

          仕事依頼

          ご依頼内容 ・研修、講演 保育や子どもにまつわる研修や講演を行なっています。 園単位や、自治体の協会単位など、規模はさまざまお受けできます。 内容やテーマについてはご依頼内容に合わせてご相談させてください。 ・執筆 雑誌の連載や特集、またインタビューでの記事掲載などもお受けしています。こちらも内容はご相談しながら ご依頼はこちらまで 社会福祉法人東香会の「お問い合わせ」にメールをいただければと思います。 その後、私からお返しいたします。 その際、 ・ご依頼の概要 ・希

          保育の青春〜上町しぜんの国の神5という人たち

          師が弟子を育てるのではない、弟子が師を創造し、その創造を通して弟子は自らを育てる。 上町しぜんの国の神5という人たちとの時間を今振り返ると、そのように思う。 上町しぜんの国保育園が開園したのは2019年の春。その時に、新卒で入職してきた5人の人たちを、戯れ半分に「神5(かみファイブ)」と私は名付けた。某アイドルグループの初期メンバーになぞらえて。 ゆくゆくは、この園の中核を担っておくれ。 一緒にスタートして、育っていこうね。 そんな気持ちを込めて。 私としても初めての

          保育の青春〜上町しぜんの国の神5という人たち

          保育セミナー「初心連続講座2024」に寄せて03~保育にハウツーは必要か?スキルからアートへ

          2024年5月から順次開催される、保育セミナー「初心連続講座2024」。 それに寄せて、予備的な補足として、また自分の思考を深めるために、書いていきたいと思います。 保育のわざについて。「ハウツー批判」批判 初心とは、実践の中でしか見出せず、実践は日々の現場における心身のあくなき調整の中にしかない、前回はそんなことを私見として述べてみました。 それゆえ、初心は感動のための感動とは無縁ですよということや、そうであるなら、初心を探すのは瑣末にも思える保育の「わざ」への探求と

          保育セミナー「初心連続講座2024」に寄せて03~保育にハウツーは必要か?スキルからアートへ

          保育セミナー「初心連続講座2024」に寄せて02~初心は苦(にが)い?

          2024年5月から順次開催される、保育セミナー「初心連続講座2024」。 それに寄せて書いています。 初心者じゃない人の方が初心を探す必要あるよね、そうなると 初心の辞書的な意味では、未熟な、手慣れていない状態や人を指します。 「初心者」という用語ですね。 一方、仏教用語では 「初めて悟り求める心を欲すること。またその人」とあります。 だからこそ「初心」は、物事が進展、変化していったときに立ち戻れる地点や状態ともとれます。 「初心を忘れないでね」とか言われる時の意味合い

          保育セミナー「初心連続講座2024」に寄せて02~初心は苦(にが)い?

          保育セミナー「初心連続講座2024」に寄せて01~初心を探して

          2024年5月から順次開催される、保育セミナー「初心連続講座2024」。 それに寄せて書いていきます。 「初心」、えっ?なんて読む? 初心、と書いて「しょしん」と読みます。 何人かから「えっと…はつごころ?ですか」と聞かれましたが、初心(しょしん)と読みたいと思います。 「保育を深めるのもいいけれど、みんな何年かやると最初の気持ちを忘れちゃうから、そういうのを思い出したり、確かめたりするようなものもあっていいんじゃないの」と、知人に言われました。 それで、自分がやりた

          保育セミナー「初心連続講座2024」に寄せて01~初心を探して